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2007年2月11日(日) What a wonderful world
◆グレン・グールドのゴルトベルク変奏曲、再創造(HMV Japan)
 SA-CDラボ♪♪ブログで知りました。
 1955年版ゴールドベルグにおけるグールドの演奏を、コンピュータで徹底的に解析・データ化し、そのデータ通りに自動ピアノに演奏させ、それを録音するという試み。
 なんのためにそんなことするのかといえば、モノラル音源しかない55年版の演奏を、ステレオ化・5.1チャンネル化するため(としか思えない)。うははは。でもちょっと聴いてはみたいです。
(おまけ)ゴールドベルグ変奏曲を演奏するグールドの映像。ただし'81年版。


   
 「Apple of Her Eye」「Nosso Tom」での歌唱が強く記憶に残っていたアン・サリーのアルバムを(中古盤ですが)入手したので聴いてみました。「デイ・ドリーム」(2003)と「ブラン・ニューオリンズ」(2005)です。

 前述「Appele of Her Eye」に収録された「イエスタデイ」や「グッドナイト」では、甘さを抑えた歌唱が印象的でした。
 すっかり手垢にまみれてしまっているはずのビートルズソングを、ここまで新鮮に響かせることができるのか、と驚いた記憶があります。
 「デイ・ドリーム」を聴くと、そのときの驚きがそのまま甦ってきます。ビーチ・ボーイズのカヴァー「ディズニー・ガールズ」の透明なせつなさ。吉田美奈子「レインボー・シー・ライン」のグルーヴィーな格好良さ。細野晴臣「三時の子守唄」の淡々とした温かさ。元は韓国の曲だという「こころ」の凛とした美しさも心に残ります。そのすべてが、聴き手との「近くもなく遠くもない」という微妙な距離感のうえで成り立っているように思えました。
 
 それに対して、ニューオーリンズで地元のミュージシャンとともに録音されたという「ブラン・ニューオリンズ」は、ずっとジャズ寄りの作品。ニューオーリンズという土地柄のせいなのか、彼女の声もずっと親密な距離感で届いてきます。
 「デイ・ドリーム」とずいぶん手触りは違いますが、これはこれで楽しめました。2曲だけ収録された日本語の歌が良いアクセントになっています。特に「胸の振子」(詞:サトウハチロー 曲:服部良一)は名演ですね。
 そしてラスト、これまた「手垢にまみれた歌」である「What A Wonderful World」でののびのびした歌唱も実に素晴らしいです。風通しの良いノスタルジア、とでも言えばいいのでしょうか。
 これは他のアルバムも聴かなければ、って気になってきましたよ。うむむ。

2007年2月9日(金) I want to take you higher
 
◆スライ&ザ・ファミリー・ストーン紙ジャケ5/2発売!(HIGH-HOPES管理人のひとりごと)
 これは今年の目玉紙ジャケですね。もっぱらベスト盤ばかり聞いてきたので、この機会にオリジナルアルバムを揃えようかな。

◆ソフト・マシーン紙ジャケCDアップグレード版(HIGH-HOPES)
 こちらは二度目の紙ジャケ化。最新リマスター&ジャケ再現度アップ、しかもサードはライヴ音源付きの2枚組。
 罪作りな再発だなあ。買い換えるべきか迷う。4/18発売。

◆YMOソニー音源10タイトル紙ジャケ復刻!(HMV Japan)
 まさかこれはアップグレード版じゃないよね…。3/21発売。

◆大貫妙子ニューアルバム3月21日リリース(公式)
 見落としてました。「Pure Acoustic」形式のセルフカヴァーアルバムになる模様。ツアーもあるんですね

◆吉野金次チャリティライブDVD化(ナタリー)
 おお。これはすごい。収益は吉野氏の治療費にあてられるとのこと。

◆DCPRGが3年半ぶりのオリジナル作『フランツ・カフカズ・アメリカ』発表(bounce.com)
 2枚組だそうです。濃そう。4/6発売予定。

2007年2月8日(木) Always somethin' new
◆スクイーズのアルバムが紙ジャケに
 なるらしいです。ファーストから「Frank」までの8タイトル。4/25発売予定。


  
○Tommy heavenly6「Heavy Starry Chain」(CD+DVD)(2007)
 例のごとく惰性(いや「使命感」ってことにしとく)で買っているシングルシリーズ。
 黒髪になったTommyさんはまるでベッキーみたいなんすが、それはともかく、音楽的にはいつものとおり。満足できるといえばできるし、食傷したといえば食傷した。ちなみにPVはコスプレ大会でした。
 3/7にセカンドアルバムが出るらしいけど、これまでのシングル詰め込んだだけなら購買意欲減退しまくるなー。インセンティブください。

2007年2月7日(水) Magic music
 噂のナタリーに登録してみました。まだなにをしたらいいのかよくわからないけど。マイカレンダーは、うまく使えば便利かな。それはともかく、登録できるアーティストが30までというのは少なすぎる。最低でも50、できたら100くらい登録できると嬉しいんですが。


  
○木村カエラ「Scratch」(CD+DVD)(2007)
 ファーストは聴いていないしセカンドも聴いていない。付属のDVDもまだ見ていない。
 でもこのアルバムは、予備知識やオマケなんかなくても音楽だけで見事に傑作でした。
 密室的に作り込まれたトラックの上を、カエラ嬢のヴォーカルは自由自在に走り回る。サウンドは密室でも、彼女の声は外に開かれている。それが素直に気持ちいい。インドアポップ好きは必聴だと思いますよ、マジで。
  ちなみに、楽曲提供者はA×S×E(NATSUMEN)、Linus of Hollywood、BEAT CRUSADERS、NIRGILIS、亀田誠治、會田茂一、ミト(クラムボン)などなど。駄曲ほぼなし。素晴らしい。
 辛気くさい再々結成サディスティック・ミカ・バンドなんかよりずっと良いです。嘘だと思う方、試聴はこちら

(追記)
 上の文章を書いたあとに付属のDVD見たけど、ファーストとセカンドの曲ってえらくつまんないんすね。このアルバムから聴いて正解だったかも。

2007年2月6日(火) Reason to believe
◆LED ZEPPELIN「アールズ・コート1975」(DAYS OF MUSIC & MOVIES)
 遼 ( parlophone )さんによる例のDVDのレビュー。やっぱり画質も音質もブート並のようですね。
 僕もこの間、タワレコのモニターで映像を見ましたが、ごく小さいモニターであったにも関わらず、画質のシャープさが全く見てとれないのにはがっかりしました。大画面で見たらアラが目立ちすぎて見ていられないんじゃないかなあ。モニターの音が小さくしてあったのも、音質の貧弱さを隠すためだったのか。


  
○「THE WHO JUKEBOX」(2006)
 英MOJO誌2006年12月号の付録CD。
 MOJOの付録CDでザ・フー関係のものというと、「THE WHO COVERED」というのを以前この日記で取り上げたことがありますが、今回のCDは、ピート・タウンゼントとロジャー・ダルトリーが「ザ・フーのツアー中によく聴く(聴いた)音楽」というテーマでそれぞれ選曲したプレイリストから15曲を選んで、一枚のCDに仕立てたもの。
 収録曲は以下のとおりです。    
01. Martha & The Vandellas / Dancing In The Street ★
02. The Four Tops / Reach Out I'll Be There ★
03. Marvin Gaye / Ain't That Peculiar ★
04. Hank Williams / Take These Chains From My Heart
05. Tim Hardin / Reason To Believe
06. Antony & The Johnsons / For Today I Am A Boy
07. The Band / Stage Fright
08. Ian Dury / Sweet Gene Vincent
09. Cannonball Adderley Sextet / Tengo Tango ★
10. Jimmy Reed / Hush Hush ★
11. Howlin' Wolf / Smokestack Lightning
12. Etta James / Tell Mama
13. John Lee Hooker / Devil's Jump ★
14. Leadbelly / Ella Speed ★
15. The Stanley Brothers / Man Of Constant Sorrow

★印がピート・タウンゼント選(それ以外はロジャー・ダルトリー選)

 まずはモータウン三連発から始まって、そのあと各種白人系音楽へ行き、続いてジャズにちらりと色気を見せたあと、ずぶずぶと黒っぽい方面へ進んでいくというのが興味深い。で、最後はなぜかブルーグラスで終わると。
 黒人音楽はともかく、カントリーやブルーグラスも選んでいるのがおもしろいですね。
 それにしても、これだけの内容のCDを付けておきながら、MOJO誌は日本円で千円しないんだからすごい。どういう仕組みになっているんだろう。そもそも著作権使用料自体の考え方が違うんでしょうか。
 
 
 ※元になったそれぞれのプレイリストもCDインサートに掲載されています。ロジャーが、パルプ「コモン・ピープル」や
   ニルヴァーナ「オール・アポロジーズ」を選んでいるのが意外。で、ピートがバッハを選んでいるのはいかにも。

  
2007年2月3日(土) コミック雑誌なんかいらない
◆東京都知事候補 無所属 内田裕也 政見放送

 うはは。うはははははは。ある意味感動した。ロックンロール! 

2007年2月2日(金) I bet you look good on the dancefloor
 高円宮承子さま、ファンキーでいいなあ。すげえ笑った。どうせならいくとこまでいってくれ。


  
○アークティック・モンキーズ「Whatever People Say I Am, That's What I'm Not」(2006)
 去年話題になった新人バンドのファーストアルバム。一年遅れで聴いております。
 リリースされた頃、試聴機で聴いたときには「ふーん。」としか思わなかったんだよな。(またかよ)
 それが変わったのは、YouTubeでこのライヴ映像を見てから。
 田舎のアマチュアバンドみたいな垢抜けなさ(ヴォーカル君のギターの持ち方を見よ)と、ゴリゴリしたまま走りまくる楽曲の不釣り合いなところが、すごく新鮮に思えてしまったのだ。
 で、やっとアルバムを入手して聴いてみたら、1曲目なんかまるでザ・フーやんけ。これで完全にスイッチ入りました。毎日聴き狂ってます。メロディの力に安易に寄りかからない姿勢が良いなあ。
 PVも印象的なものが多い。これなんかかなり好き。フィルムの印象が強すぎて、曲の方が印象に残らなかったりするけど。
「やつらには見えない真実がある/たぶんやつらは俺を殴りたいんだろう/やつらの姿を見れば きっと君も同意してくれる/このあたりじゃ ロマンスなんてありゃしないってことに」(「A Certain Romance」)

2007年2月1日(木) Turn to stone
 ぴかおさん、さっそくの返答ありがとうございました
 「ぴかおさんは本家E.L.O.自体があまりお好きじゃないんじゃないかなあ。」と書いたのは全くの誤り、僕の思いこみにすぎなかったようです。たいへん失礼しました。
 でもそうすると、ぴかおさんがL.E.O.を聴いて「作為的であり、ポップソングとしての魅力やダイナミズムに欠ける」と感じ、それに対して僕の方は「E.L.O.のエッセンスをうまくすくいとっている」と感じてしまう、その差はいったいどこから生じるんでしょうね。単にポップソングに対する許容値の差なのでしょうか。
 実はぴかおさんのレビューを読んでから、ちょっと不安になってL.E.O.を何度も聴き返してみたんですよ。でもやっぱり僕の印象はかわりませんでした。
 「つまるところ音楽の善し悪しは"個人の好み"に左右される」なんて結論を出すのは嫌なんですけどね。あまりに月並みなんで。でもそうでも思わないと説明できないことが多すぎる。
 
「ポップソングの90%はクズである。ただし、あらゆるものの90%はクズである。」(スタージョンの法則

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