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はてなダイアリー(Everything but Music)

 2004年5月15日(土) Old Red Wine
◆ザ・フー「Real Good Looking Boy」PVストリーミング(情報元: 脳外海馬 middleage kicks
 ※ページ左上の「TOP VIDEOS」から入るか、ARTIST検索で”The Who”を探してみてください。
 ほんと泣けるわ、これ。5/7に書いたこの曲の評価を訂正したくなるくらいに。
 ちなみにこの曲の歌詞はこちらに。いい詞だな。静かな幸福感に満ちていて。
「今 僕は愛する君とここにいる/君は言う あなたはそのままで十分美しいわ/どうにか生き残ってこなきゃならなかったからね/君は僕の人生にかぐわしく現れ 笑い方を覚えるのを手助けしてくれた/今はあの言葉が 美しい嘘だってことも知ってるよ/神は彼に素敵な顔を与え 彼は僕にそれ以上のものを与えてくれた/神は僕に恵みを与え 君の甘く素敵な愛を与えてくれた/君は僕を ほんとにグッド・ルッキンな男みたいな気分にさせてくれるんだ」
 ここに出てくる素敵な顔を持った「彼」とは、PVを見てもわかるとおり、エルヴィス・プレスリーのことのようですね。

 2004年5月14日(金) My face is on fire
◆金子氏@Winny逮捕と輸入CD禁止にみる産業界の意向(切込隊長BLOG)
 「業界の某重鎮のご子息がハッピー海賊ライフを送っていたのを知って激怒。」つーのはホントなんでしょうか。なんか笑えるなあ。笑ってちゃいかんのか。

 昨日も書いたけど、いやほんとに今週の仕事は裏目ってばかり。最後の最後まで。泣けてくるよ。
 仕事の行き帰りに「ピロウズ&プレイヤーズ」。25曲入りの方。
「ジョンの言葉はとても冷たかった 友達のように話そうとすらしなかった/なんてひどい罪 なんてひどい罪/ジョンの言葉は冷たかった 友達のように話そうとすらしなかった/なんてひどい罪 なんてひどい罪」(「walter and john」 by Robert Wyatt with Ben Watt)

 2004年5月13日(木) Unknown Pleasures
◆The Whoの最新ベスト『Then & Now 1964-2004』の限定盤が発売決定!!(HMV Japan
 レア・トラックを収録したボーナスCD付き。こいつぁ困った。シングルボックス買ったんでこれは見送るつもりだったんだがなぁ。

 トレイシー・ソーン「遠い渚」を聴きながら出勤。
「小さな街育ちの女の子にとっては すべてが過剰すぎる 私はただ立ちつくすだけ/ここはあなたの世界 見るものすべてが私を混乱させる/今自分がどこにいるのか それすらもわからない」(「small town girl」)
 朝イチから上司に激しく叱責されて凹む。今週はなにもかもが裏目に出る感じ。ふぅ。
 帰りはジョイ・ディヴィジョン「Heart & Soul」ディスク1。Dance, Dance, Dance, Dance, Dance to the radio…

 2004年5月12日(水) tender blue
◆エアロスミス紙ジャケフライヤー「紙ジャケ掲示板2」より)
 血、血が騒ぐ…。

 出勤時にエヴリシング・バット・ザ・ガール「エデン」
「すべてのものにしがみつくことなどできないわ/昔あなたと話したことなど忘れてしまった/後悔した日々のことも思い出せない/明日になったら 今日のことは憶えていても/それ以外はすべて忘れてしまう」(「another bridge」

 2004年5月11日(火) Falling again
 今日はこれ(↓)を取り上げなければなりますまい。
◆私たち音楽関係者は、著作権法改定による輸入CD規制に反対します。
 でもなぜピーター・バラカン氏の名前はないんだろう…。
(5/13追記)
 ピーター・バラカン氏の名前がないのは、急な仕事で海外に出かけていて、意見書の最終稿を確認できていないからだそう。ムネカタさんが教えてくださいました。感謝。


 マリン・ガールズ「けだるい生活」を聴きながら出勤。
「ここにこないで 話しかけないで/そこの木で首でも吊ったらどうなの/聴きたくないわ あなたが言わなきゃならないことなんて/あなたのコートはここ ドアはあっち」(「don't come back」)
 帰りは「ROUGH TRADE SHOPS - POST PUNK」ディスク1。
 2曲目Les Georges Leningrad「Georges Five」が耳についてはなれない。断末魔の叫びのようなヴォーカルは不快なのに魅力的だ。

 2004年5月10日(月) A New Career in A New Town
 出勤時にパット・メセニー「ブライト・サイズ・ライフ」。メセニー氏のギター以上にジャコパスのベースが耳に残るアルバム。
 日記を休止していた間、仕事に行くときにはこればかり聴いていた。朝のひどい気分の中ではこれくらいしか聴ける音がなかったのだ。今もそう変わらないけどね、気分的には。
 必死に仕事を片づけてやれやれと思っていたところで上司の爆発が起こる。中爆発くらい。ばかばかしくてやってられねえやという気になる。くだらねえ。
 デビッド・ボウイ「ALL SAINTS - COLLECTED INSTRUMENTALS 1977-1999」を聴きながら帰宅。
 その名のとおりインスト・ナンバーばかりを集めたアルバム。ボウイが自分用に編集していたテープが元になっているらしい。あの「クリスタル・ジャパン」も収録されてます。

 2004年5月9日(日) Listen to the music
○「the 70's - Beautiful Days
 タイトル通り70年代の曲を集めたコンピ。竹中直人がアドバイザーで参加したってやつ。
 けっこうツボをついた選曲で、ついつい購入してしまった。
 70年代コンピだったら、ほんとはライノ編集のこのボックスセットの方がいいのかもしれないけど、こっちは「スカイ・ハイ」なんかの日本のみでヒットした曲も収録されてるし。
 それにこういうコンピででもないと、ダニエル・ブーンとかオズモンズなんて音源は一生入手しないだろうし。
 モーリン・マクガバン「モーニング・アフター」が収録されているのも嬉しい。映画「ポセイドン・アドベンチャー」の主題歌。洋楽ロックにのめりこむ前の小学生時代、僕は映画のサントラ盤(シングル)を集めたりしていたんだけど、この曲はその頃買ったもののひとつ。なんか妙に気に入ってしまい、英語をカタカナに書きおこしてレコードにあわせて歌ってみたりしていたのであった。というわけで、この曲は僕の深層記憶に働きかけるのだ。
 しかし、ってことは、これ、カーペンターズ「イエスタデイ・ワンス・モア」なんかと並んで、最初に好きになった洋楽ポップソングってことになるわけだな。ふーん。

 2004年5月7日(金) Won't get fooled again
 Amazonでザ・フー「SINGLES BOX 1」を入手。11枚のオリジナルシングルをCDサイズに縮小して収録。こんな感じ。
 スリーヴは各国盤のものを使用している。「I Can See For Miles」は日本盤スリーヴだ。これ。「恋のマジック・アイ」。ちゃんと裏側も再現されている。盤面についても、それぞれのスリーヴにあわせた復刻がなされていて楽しい。
 12枚目に新曲「Real Good Looking Boy」「Old Red Wine」も収録されているのだが、曲としての出来については正直あまりコメントしたくない…。特に、こうして往年の名曲と続けて聴いてしまうとかなり分が悪い。そもそもこれって「ザ・フー」っていえるんだろうか。
 ところで、このBOXは6月に日本盤も出るらしいんだけど、値段は8925円。僕が買ったイギリス盤は5268円。その差約3700円。輸入権が創設されると、こういうのもこういう値段では買えなくなっちゃうのかな…。

 2004年5月6日(木) Baby Lemonade
 ありとあらゆる音楽系サイトが輸入権のことを取り上げてる。そんな感じ。
 この盛り上がりが半年前にあれば…未来は変わったのだろうか?
 ◆CD輸入権問題シンポジウム関連リンク

○シド・バレット「The Radio One Sessions」
 BBCラジオのために残した音源が再発された。以前出ていたヴァージョンを買い損ねていたので、これはたいへん嬉しい。しかも今回はこれまでオフィシャル・リリースされたことのなかった'71年の録音3曲が追加されている。'70年の5曲とは音質的には劣るけれど、ブートレグで聴くよりはマシかな。
 ここでのシドは、「帽子が笑う…不気味に」「バレット」での彼に比べて、少し明るく少しラフだ。曇天の日に一瞬だけさした陽光のように。 

 2004年5月5日(水) いらいら
 休日出勤。明日カットオーバーする新システムの最終検査なり。
 夕方には終わるはずだったのに、ベンダーがデータ移行の手順を間違えたせいでずるずると延長。だんだんいらいらしてきたけど、出前とって食べたら収まった。腹が減ってただけか。午後9時まで作業につきあってから帰宅。

○はっぴいえんどBOX
 迷いに迷った末に結局買ってしまったが。素晴らしいですねこれは。
 紙ジャケの出来(「ゆでめん」と「風街」がコーティング?)と、松本大洋のイラスト(なにか勘違いしてるとしか思えない)を除けば完璧。どっぷりと浸りきれます。特に「ライヴ・ヒストリー〜レアリティーズ〜」の生々しさには鳥肌が。
 CCCD回避のための手段と思しきCD-EXTRA部分にも貴重なデータがぞくぞく。「若いこだま」音源にはびっくりしたなあ。当時の録音を保存していた佐野史郎氏のおかげですね。
 確かに値段は高い。でもここまで納得できるボックスはそうそうないでしょう。なにかと評判の悪いavexだけど、これは評価してあげないと。
 ところで僕の買った箱にはNo.11470というナンバリングがされてたけど、これ1万セット以上も作ったの?大丈夫?

 2004年5月3日(月) Much too much
○速報!The Whoの『My Generation』が紙ジャケで発売決定!(HMV Japan)
 あの「マイ・ジェネレーション<デラックス・エディション>」が紙ジャケ版として限定リリースされるそうで。しかも、UK版ジャケとUS版ジャケをそれぞれ再現するというたまらん仕様。6/23発売。この日は「キッズ・アー・オールライト」DVDや新ベスト、シングルボックスなどなどザ・フー関連のリリースがてんこ盛り…。

○『Rocks』は金ピカ帯!エアロの紙ジャケ19W同時発売!(HMV Japan)
 こっちもそそられるなあ。ジョー・ペリー・プロジェクトとかまで紙ジャケ化してしまうのが凄い。
 個人的フェイヴァリットアルバム「ロックス」「ドロー・ザ・ライン」「ライヴ・ブートレッグ」は買おうかな。
 再現度の面では評価の低いソニー紙ジャケだけど、今回はエアロマニアの方の協力を得てるようなので、ちょっと期待。
(5/8追記)CD Journal.comにジャケ再現の詳細が載っていた。これは気合い入ってますね。

 OTO-NETAさんとこで紹介されてたKISSメイクの加賀美幸子アナには笑ったな…。

 2004年5月2日(日) You want the best, you got the best!
○NHKアーカイブス「ヤング・ミュージック・ショー KISS初来日公演('77)」
 僕らの世代にとっての聖典。
 マスターテープは既に消されてしまっているということで、画質はそれなりだったけど、こうして見ることができるだけでも感謝しないと。'77年といえば「地獄の軍団」「地獄のロック・ファイアー」リリースの後で、もうほんとに彼らの全盛期・人気絶頂期といっても良いわけだし。
 NHKアーカイブスとしての放送なので、当時の番組をまるっと放送するだけでなく、解説やゲストコメントなんかもあったわけだけど、彼らの初期LPをずらりと並べて当時の状況を説明する加賀美幸子アナのユーヨー迫らぬ語り口がたまらんかったです。
 それから「十代の教育相談−ロックに夢中」('79年放送)をひっぱりだしてきたのには爆笑。
「うちの息子は、かつてはスポーツに夢中でなんの不安もなかったのですが、高校に入ってからギターの虜になり、バンドを組んで昼も夜もロックに明け暮れています。あげくの果ては、学校をやめてアメリカでロックをやりたいなどと言うのです…」
 ぐははは。そうきたか。
 番組の中では、ヤング・ミュージック・ショーの放映記録も紹介されていました。以下に書き写しておきます。
放映日 アーティスト
71/10/24 C.C.R
72/3/20 ローリング・ストーンズ
72/5/7 クリーム
73/3/17 ピンク・フロイド
73/10/28 エルトン・ジョン
73/12/22 ディープ・パープル
75/8/30 ジミ・ヘンドリックス
75/2/22 シカゴ
75/6/20 イエス
77/1/8 ベイ・シティ・ローラーズ
77/5/7 キッス
77/9/10 ブライアン・フェリー
放映日 アーティスト
77/12/24 サンタナ
78/5/5 ロッド・スチュアート
78/8/5 レインボー
78/9/2 ドゥービー・ブラザーズ
79/3/26 デビッド・ボウイ
79/4/1 ビリー・ジョエル
79/5/5 EW&F
79/10/13 ポール・マッカートニー&ウイングス
80/3/22 ビージーズ
80/9/13 キンクス
81/4/5 ポリス
81/8/19 クイーン
  ※一部放映日が時系列順でないところがありますが、番組で使われたフリップにはこの順で書いてありました。あしからず。
 この他にも、ボブ・マーリー&ウェイラーズやクラッシュ来日公演、カンボジア難民救済コンサートなんかも放映されたと思うんだけど、この表からは抜けてますね。あくまで「主な」放映記録なのかな。
 個人的には、79年のデビッド・ボウイ公演をもう一度見てみたい。名作ライヴ「ステージ」の映像版という趣の演奏だったので。 

 2004年5月1日(土) D'You know what I mean ?
 やっとPCが修理から返ってきた。なんとマザボを交換。保険に入ってたからよかったようなものの、もしそうじゃなかったら6万円も払わなければならないところだったよ。
 というわけで、本格的に復活できる、かな。

 OTO-NETAさんとこで情報を得て、ロッキング・オン6月号を買う。RO買うのひさびさだなあ。
 記事タイトル「レコード・メーカーさん、CCCDの問題についてどう考えていますか?」
 インタビューアは山崎洋一郎編集長。インタビューイは東芝EMI株式会社取締役、技術・生産本部本部長兼カスタム部部長 重野陽一氏。
 山崎氏の前説より引用。
「CCCDの問題に関しては、なにがしかの記事を書かなければとずっと思いながらなかなか着手できずにいた。問題に対しての建設的な議論の方向性がなかなか見えなかったからだ。(中略)よく「レコード会社から広告をもらっている以上、CCCDについて触れることはタブーなんですよね?」というようなことを言われたりしたが、まったくそんなことはない。基本的に、音楽雑誌ごときにそんな大それたタブーなんてものはない。何だって言えるし、書くべきことは書くことができる。」
 しかし、音楽業界との強い関連の中で出版活動をしている以上、最終的にどこへ向かえば音楽業界が健全化するのかということが見出しにくかったため「はっきり言って記事化するのをしばらく躊躇していた」が、「やることに踏み切った。」と。そのきっかけになったのは(やはりというか)輸入権の問題だそうだ。既に国会に法案が提出されているような段階で記事掲載に踏み切っても、遅すぎるような気がしないでもないが。
(ちなみに輸入権の問題については、次号で取り上げるらしい。その頃にはもう法案成立してるんじゃ…)
 それはともかく。東芝EMI側発言の中で印象に残った部分は以下のとおり。
・CCCDを導入するというのは、日本だけでなく、親会社EMIのワールドワイドな方針である。
・プレーヤへの負荷と言うことに関して、そのような事実は確認していない。
・CCCDを再生できないプレーヤがあるということは承知しているが、クレームの数は販売数に対するパーセンテージとしては極めて低い。0.002%といったところ。
・アーティスト側がどうしてもCCCDに賛同してもらえない場合は、通常のCDで出さざるを得ない。
・海外のアーティストはほとんどコピーコントロールで出すことに賛同している。CCCDにしないでくれというクレームが来たことはない。現在のところ英米では法律上の問題があって導入できていないが、いずれはそちらでもCCCDが発売されるようになると考えている。
・今は音楽メディアの過渡期。CDを今すぐやめてSACDやDVDオーディオに全面移行することは無理。だからCCCDで対応せざるを得ない。

 ……なんかなあ。今までさんざん聞かされてきたことばかり。CCCD採用のポリシーは会社で決めたことで、私自身ではなんともなりません、というニュアンスが見え隠れする発言もあったし。
 この記事の意義は、ROというメジャーな洋楽誌に初めてCCCDの記事が掲載されたという一点のみにしかない。
 なんにしろ遅すぎた。「最終的な音楽業界の健全化」なんて、いつ答えが出るのかわからないことを考えて足踏みなどしていないで、感覚的におかしいと思えば、多少的外れであろうと生煮えであろうと記事にしてゆくべきだったと思う。もっと前に。ROってもっと腰の軽いメディアじゃなかったのか。「タブーなどない」と主張する前説がむなしく思えるよ。

(参考−RO記事に関する言及)
○Waste of Pops 80s-90s(4/30)
○KNWT(5/2)

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