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はてなダイアリー(Everything but Music)
2003年12月15日(月) Get me away from here, I'm dying |
今日でこのサイトも2周年を迎えました。はやいもんです。ありがたいことにアクセス数も始めた頃に比べるとずいぶん増えました。夢のようだ。 毎日見に来てくださるあなた。あなたのおかげで僕はこのサイトを続けることができるのです。感謝。 という記念すべき日にも関わらず気分はサイテー。体調も悪い。出勤時にベルセバ「天使のため息」を聴く。 「ああ もう連れ出してくれよここから 死にそうだ/歌を聴かせてぼくを解き放って/もう今じゃ誰もそういう歌を書かなくなった/ならせめて このぼくがやってみようか/こうして仕事明けにぼくひとり/こうしてバスにぼくひとり/こんなふうに考えてごらんよ/きみの選択肢は成功するか ぼくたちみたいになるか/ぼくたちの感じのいい笑顔と そしてぼくたち/ぼくたちのキャッチーな曲と そしてぼくたち/今じゃ写真うつりもよかったりして/わかるだろ 見込みないよね」(「消えてしまいそうな僕を連れだして」 山下えりか訳) 先週末の厄介事はとりあえずクリアできた。チームメンバーの的確な判断のおかげ。持つべきものは優秀なメンバーなり。といいつつまだまだ解決しない問題がいくつも。気が滅入るんですけど。 帰りはクラフトワーク「ヨーロッパ特急」。くんくらくんくらしたフレーズが気持ちいい。We're showroom dummies. |
2003年12月14日(日) The return of prodigal son |
妻は昨日から一泊で大阪へでかけている。僕は猫と留守番。 今日は極力音楽を聴かないようにして、活字の海に身を沈める。 図書館から借りていた「スペインの宇宙食」(菊地成孔)をやっと読了。文章の流れにうっとりする。そしてその世界観にも。 これまでそれなりにミュージシャンが書いた本は読んできたつもりだけど、「音楽家」というエクスキューズなしにきちんと読ませる人は、この人とピチカートの小西康陽(「これは恋ではない」は傑作)くらいじゃないすかね。 でもこれは危険な本だ。いい気分にさせたあとに、ひどく憂鬱な気分にさせる。少なくとも僕にはそう”効いた”。 |
2003年12月13日(土) Weekend starts here |
今後、オレ様を”サー・マイケル“と呼ぶように。(from 海外ボツ!News) 嬉々としてナイトの称号を受けてしまうところがミックらしいな…。 「the in crowd - the ultimate mod collection」を聴いた。 オリジナル・モッズの若者たちが、当時クラブやパーティで好んで聴いていた曲を集めた編集盤。 彼らが愛したソウル、R&B、ジャズ、ブルース、スカetcのとびきりクールでスタイリッシュな曲ばかりがCD4枚にどっさりと詰め込まれている。渋めの曲もたくさん収められているのが嬉しい。ドビー・グレイ「ジ・イン・クラウド」で始まり、ラムゼイ・ルイス・トリオ「ジ・イン・クラウド」で終わるという構成も洒落ているし。 付属のブックレットはオールカラーで、パオロ・ヒューイット(a.k.a. カプチーノ・キッド)のエッセイと収録アーティストの写真がたっぷり。曲目解説には当時のUKでのレコード番号が記されていて、そのあたりの徹底ぶりもなかなか。 60年代イギリスの空気とオリジナル・モッズの美意識を追体験することのできる秀逸なボックスでした。 「80年代音楽」にプリファブ・スプラウトに関するテキストを追加。こちらからどうぞ。 |
2003年12月12日(金) Is it wicked not to care ? |
ジョージ・ハリスン@ダーク・ホースのアルバムがやっとこさ再発されるらしい。 ボックス・セットだけでなくアルバムそれぞれ単体での販売もあるようなのでちょっと安心。「33 1/3」と「慈愛の輝き」と「ゴーン・トロッポ」は持ってないので欲しい。 そういや荒井由実ボックスってのも出るそうで。 とことん消費されつくした感のある松任谷由実よりも、荒井由実の方が今の時点で新鮮に聞こえるのは確か。 ベルセバ「THE BOY WITH THE ARAB STRAP」を聴きながら出勤。 ジャケットに写っている青年はキーボードのクリス・ゲッズだったんだね。DVDを見てわかったことのひとつ。 「僕は幸運だ ドアを開けて通りに出てゆくことができる/でも不運だ どこにも行くとこなんかないから 足の動きについてゆくだけのこと/選択のときが迫ってる 健全な量の苦痛/選択のときが迫ってる 雨の向こうを見つめてる君に/選択のときが迫ってる でも今日はやめておこう/明日はまた 僕たちトラブルの中」(「Dirty Dream Number Two」) 仕事上の厄介事は次から次にやってきて止むことがない。ふう。疲れたんで来週回しにする。 ジョン・レノン「ロックン・ロール」を聴きながら帰る。彼が歌うロックン・ロールはロックン・ロール以上のものになる。Be-bop-a-Lula, she's my baby. |
2003年12月11日(木) Nice day for a sulk |
出勤時にベルセバ「わたしの中の悪魔」。 「ふきげん日和だ/ミルクの匂いがするあの娘の ぶざまにでっかい歯が ぼくらの周りでわめきたてる/ぼくらは逃げ 隠れたけど 彼女にみつけられた/安っぽいバーで フライドポテトの袋を片手に」(「ふきげん日和」 山下えりか訳) うちの仕事じゃないことでやむなく残業。午前1時まで。途中、相手に毒づかれたり上司に見捨てられたり。け。 帰りは昨日のT・REXの続き。 「アーニーと呼ぶヤツもいりゃ スリムと呼ぶヤツもいる/どっちでもいいんだ/みんな俺のことをGrooverと呼ぶ/俺がフロアにいるとき」(「THE GROOVER」) |
2003年12月10日(水) Ride a white swan |
◆遂にリイシュー!Queenの紙ジャケ!!(HMV Japan) 「オペラ座の夜」だけ入手し損ねていたんで買う。 ベルセバ「ヤァ!カタストロフィ・ウェイトレス」を聴きながら出勤。 DVDを見て以来、彼らのライヴを観たくてたまらなくなっている。1月の来日公演に行くか…。 「よくやったよきみは/この痛みをもたらす毒は 血を出して抜くには強烈すぎる/ぼくは空っぽの自分のベッドに座ってる/そう ぼくの空っぽのベッドに/夜になると熱が上がって脈を打つ 脈を打つよ/これなら東京にいるほうがいい/これならシン・リジーを聴いてるほうがいい/日曜に原宿に群がる連中を見てるほうがいい/ぼくはどうかしてるんだ 頭が変なんだよ」(「I'M A CUCKOO」 山下えりか訳) 帰りはT・REX「The Essential Collection」。Get it on Bang a gong Get it on. |
2003年12月9日(火) Beauty to the world |
ロック・スターが幼かった頃。これだけの量を集めてあるのはなかなか。ザッパもあるよ。( from wtbw ) 仕事の行き帰りに自分で作った編集CD-Rを聴く。こんな曲目。以前作ったガールポップ編集盤の続編といったところ。 「世間じゃ愛され過ぎる危険なんて馬鹿げた事までを 女の子が気にしなくちゃならない/そんな憎むべき犯罪もあるわ/ナイフも花束に変える あなたの偉大なるビューティを世界に」(「拝啓 ミス・インターナショナル」) 9時半まで残業。疲れた。 |
2003年12月8日(月) instant karma! |
電車出勤。ジョンの命日なので「レノン・レジェンド」を聴く。これタイトルがすげー嫌い(「伝説」にすんなよ、って理由)なんだけど、「ジョンの魂」から「ミルク・アンド・ハニー」までを網羅してるので、一枚だけというときはついこれをひっぱりだしてしまう。 「僕たちはみんな輝いている/月のように星のように太陽のように/僕たちはみんな輝いている」(「インスタント・カーマ」) 素晴らしいリフレイン。残念ながら俺は輝いてないけどな。仲間に入れないのが悲しいよ。 仕事場へ着くなり先週末にあったあれこれを聞かされて気が滅入る。ふう。 夜はチームの忘年会。楽しく飲む。気心のしれてるメンツで飲むのはいいね、やっぱり。嫌なことも少しは忘れられた。 |
2003年12月7日(日) audio visual expert |
「熱狂の仕掛け人」(湯川れい子著)という本を読んだ。 日本の音楽業界を作り上げた人々へのインタビュー集。以前「FM fan」に連載された記事に加筆訂正を加えてまとめたものらしい。 取り上げられている人物は、「ビートルズを呼んだ男」永島達司、「ナベプロ帝国の女帝」渡邊美佐、ミュージック・ライフ誌を創刊した草野昌一(漣健児)、ホリプロ設立者である堀威夫、「最後の呼び屋」横山東洋夫、avex会長依田巽の6人。 様々なエピソードが語られていて興味深いが、僕のような人間にとってはツェッペリン来日時の暴れぶり(ホテルで暴れただけでなく、ステージ終了後の楽屋で、メンバー同士本気の殴り合いをしてたらしい)だとか、73年のストーンズ来日中止のいきさつだとかの話が特におもしろかった。 湯川れい子のインタビューはちょっとつっこみが甘く、しかも基本的に相手の発言全肯定であるところが気になるんだけど、インタビュー相手のほとんどと以前から親しいということがプラスに働いてこれだけ貴重な話を聞き出せたのだと好意的に解釈しておこう。 ただし、最後のとってつけたようなavex会長の登場にはさすがにシラけた。案の定CCCDの話とかしてるし。 |
2003年12月6日(土) Fans only |
げー。amazonまたボックスセットバーゲンやってるよ…見ないようにしよう…。 ベル&セバスチャンのDVD「FANS ONLY」を見た。 PVのみならずライヴ映像、TV出演映像、ドキュメンタリーなどなど2時間以上のヴォリューム。 メディアへの露出が極端に少なかったバンドだけに映像など全く見たことがなかったので、メンバーの顔すらほとんど知らなかったんだけれど、このDVDを見てるとメンバーおのおのの生き生きとしたパーソナリティがとてもよく伝わってきてとても良かった。いやもうほんとうに幸福そうな佇まい。見ているこちらまでなんだか幸せな気分になれるくらいに。 メンバー自身が監督をしたPVはどれもいい感じだし(特に「LAZY LINE PAINTER JANE」と「DIRTY DREAM #2」がお気に入り)、フランスTVショウでの「夢見るシャンソン人形」、ブラジルTV番組での司会者との愉快なやりとり&演奏、美しい夕暮れの中で演奏される「THE BOY WITH THE ARAB STRAP」、そしてもはや伝説となってしまったボウリー・ウィークエンダーズでのザ・フー「キッズ・アー・オールライト」のカヴァーなど貴重な映像もふんだんに収録されているので、ベルセバが好きな人は必ず手に入れるべきでしょう。値段も税込3129円で安いよ。 それにしてもベルセバって、スチュアート・マードックのワンマン・バンド的なイメージを持っていたんだけど、実はそうでもなくて、コミューン的体質を持ったバンドだったんだなあ。 |
2003年12月5日(金) Children of the sun |
「Life Uncommonはてな支店」さんによれば、「さるさる日記」はメールで更新通知をもらうことができるらしい。知らんかった…。さっそく登録してみました。感謝です。 それはそれとして「はてなキーワード」からたどって今回の件を調べてみると、更新が取得できないのははてな側の不具合ではなく、「さるさる日記」サイドがアンテナの巡回を拒否してるからということが判明。そういうやり口ってどうよ。急速にユーザー数が伸びてきた新興「はてな」に対して老舗「さるさる」が嫌がらせしてるとしか思えないんだけど。 その結果、アンテナに更新反映されなくなったので「さるさる」から「はてなダイアリー」に乗り換えた、って人もぽつぽつと現れてきてるみたいで、結局自分とこのユーザーを失ってるだけやん。 日帰り東京出張。会議出席(エラい人の代理)である。 で、例のごとくディスクユニオンお茶の水店に寄る。ドクター・ストレンジリー・ストレンジ「ヘヴィー・ペッティング」(変形紙ジャケ)やらマイク・オールドフィールドが姉サリーと組んでいたフォーク・デュオ、サリアンジーの「チルドレン・オブ・ザ・サン」紙ジャケ(デザイン違い紙ジャケと国内盤帯レプリカのユニオン特典付き)などあれこれ買う。 そしたらおまけにプログレ・カレンダーをもらいました。掲載されているアルバム(コラシアム、クリムゾン、イエスなど6種)の帯部分を切り取ると紙ジャケに装着できるってやつ。ちょっと嬉しい。でもコラシアム「ヴァレンタイン組曲」の紙ジャケとかいまさら手に入らんけど…。 |
2003年12月4日(木) 夢で逢えたら |
「さるさる日記」を使っている方々のサイト更新状況が「はてなアンテナ」に反映されないという状況がしばらく前から続いている。 いまや毎日のサイト巡回については「はてなアンテナ」に頼りっきりなのでこれはちょっと困る…。お気に入りのこのサイトやこの日記やこの日記なんかがリストの下の方に沈んだままの状況なので、更新に気付かず読み落とすとこだった。 はてな運営サイドもこの不具合は認知しているようなので静観しておりますが、回復を待ちわびております。いやもう「はてな」なしでWeb生活は成り立たないという「はてな依存症」ですから。 今日は仕事の行き帰りに「ナイアガラで恋をして」。大瀧詠一トリビュート。 収録曲それぞれの出来不出来が激しいんだよな、このアルバムは。堂島孝平「君は天然色」と前川清「幸せな結末」でもっている感じ。 「机の上のポラロイド 写真に話しかけてたら/過ぎ去った過去しゃくだけど 今より眩しい/想い出はモノクローム 色を点けてくれ/もう一度そばに来て はなやいで 美しのColor Girl」(「君は天然色」) |
2003年12月3日(水) 夏の魔物 |
◆贋作系表紙美術館(Mainichi INTERACTIVE) 個人サイトでやってそうなネタだけどおもしろい。更新頻度高いし。安田謙一が書いてるし。こんなマニアックなネタを載せてる毎日新聞はちょっとスゴいと思いました。 今日の出勤音楽は「一期一会」。スピッツ・トリビュート。 いきなりの椎名林檎「スピカ」に拉致され、つじあやの「猫になりたい」に萌え萌えになり、小島麻由美「夏の魔物」に涙する。 「古いアパートのベランダに立ち 僕を見おろして少し笑った/なまぬるい風にたなびく白いシーツ/魚もいないドブ川越えて 幾つも越えて行く二人乗りで/折れそうな手でヨロヨロしてさ 追われるように/幼いだけの密かな 掟の上で君と見た/夏の魔物に会いたかった」 そういや「ロビンソン」について、「あれはストーカーの歌」だと言っていた方がおられたが、あらためて聴いてみるともうそれ以外の解釈が考えられなくなってくるのでちょっと困る。「待ちぶせた夢のほとり 驚いた君の瞳 そして僕ら今ここで生まれ変わるよ」ひゃー。 |
2003年12月2日(火) 翳りゆく部屋 |
「Queen's Fellows」を仕事の行き帰りに。ユーミン・トリビュート。 なぜかあまり話題にならなかったけれど、この種のアルバムとしては充実した内容だ。aiko「セシルの週末」がめちゃくちゃキュート。で、椎名林檎「翳りゆく部屋」はあまりにはまりすぎ。 それにしてもこのジャケは稀にみるヒドさだな…と思ってクレジットを見てみたらピチカート・ファイヴのアルバムデザインで有名な信藤三雄氏がアート・ディレクターでした。フォトグラファーは紀里谷和明氏。たしか宇多田ヒカルと結婚した人だよね。 「ゆうべロビーのソファーで出会い 愛し合った紳士は 朝焼け前に姿を消した/東側のタバコの吸いがら 電話のわきのメモはイスラエルの文字/さっきお昼のカフェで話し 廊下で見たレディは かつらの色がガラリと違う/こっそり開くパフにしこんだアンテナ 口紅から発信機の音/彼らの写真は新聞を飾る 蜂の巣になり広場に死す」(「時のないホテル」) |
2003年12月1日(月) Just what I needed |
仕事の行き帰りにカーズ「錯乱のドライヴ(デラックス・エディション)」。 ディスク1にオリジナル・アルバム、ディスク2にオリジナルと同じ曲順でデモ・ヴァージョンを収録。 デモ・トラックと完成型を聴き比べてみると、プロデューサー(クイーンで有名なロイ・トーマス・ベイカー)が曲の骨組みを最大限尊重しながら効果的に肉付けをしていったことがよくわかる。これまた「優れたプロデュースとはなにか?」ということを考えるために恰好のサンプル。 それにしてもあらためて聴くと初期ロキシー・ミュージックの影響が大きいサウンドだなあ。リック・オケイセックの歌い方はブライアン・フェリーだし、グレッグ・ホークスのキーボードはイーノだし。当時はそんなことぜんぜん思いもしなかったんだけど。 「70年代後半から80年代前半、大多数のロック・ファンは大きな二つのグループにはっきりと分かれ、ほとんど交わることがなかった。片方はクラッシュやトーキング・ヘッズ、カーズといったパンク・ロック系を聴き、もう一方はメインストリームであるエアロスミスやクイーン、カーズを聴いていた…。」(ライナーノーツより) |
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