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はてなダイアリー(Everything but Music)

 2005年3月31日(木) Unmade bed 
◆ブラフォード4作、紙ジャケCD化!(紙ジャケ掲示板2)
 これは嬉しい。ビル・ブラフォードはフェイヴァリット・ドラマーの一人なのです。中学時代にイエス「危機」を聴いて以来の。「フィールズ・グッド・トゥ・ミー」は名作ですよ。

◆コートニー・ラヴ、ポルノスターの伝記映画に出演!(BARKS)
 誰も驚かんだろ。でもリンダ・ラヴレイスの伝記映画らしいので、けっこうシリアスな感じなのかな。
 あ、ラヴレイスさんというのはこういう方です

 今日で今の職場は最後。仕事の整理と荷物の整理であっという間に終業時間になる。
 行き帰りに聴いたのは、ソニック・ユース名古屋公演音源。何度聴いても、アンコール2曲のテンションは凄い。この2曲だけをやりたかったのではないかと思うほど。
 そういやこの音源をCD-Rに焼いて、ヤフオクで売っている人がいたんだけどどうよ。セコくないか。

 2005年3月30日(水)  Tiny decision 
 
 出勤時にアルミナム・グループ「ハピネス」。淡いポップセンスがとても心地よい。メロディもヴォーカルもハーモニーも。ジャケがキモいのはちょっと困るけど。このキモさは筋金入りだそうです。
 そういやこのアルバム、かつて伯爵さんが2002年のフェイヴァリットにあげていたなあ。
「もうすこし欲しいって君はいう/ここに君のウォーキング・シューズがあるよ/与える者と奪う者のことでも話そうか/勝者と敗者の話ではどう?/もし 殺すか殺されるかの どちらかを選ばなきゃならないのなら/殺される方がいい 殺される方がいい」
(「BE KILLED」)

 2005年3月29日(火)  Águas de março 
 
 後任者への引継と送別会。酒をつぎに来た上司が「今回の異動はすまんかった。」みたいなこと言ってたけどもう遅いよ。そゆことは、異動のことがわかった時点で言ってほしかったす。「最終決断したのは(さらに上の)上司だ。」とか言って結局は責任回避しておられるようであったし。
 帰りの電車の中でジョアン・ジルベルト「三月の水」を聴く。声とギター。この意思の強さにあこがれる。
「三月の雨 労苦の終わり/足 平坦 行進/手のひらの小鳥 パチンコの石/空の鳥 地上の鳥/小川 泉 一切れのパン/井戸の底 道のはずれ/ふくれっつら 少し寂しい」(「三月の水」)

 2005年3月28日(月) I told you so 
◆那覇の干し猫 (いしかわじゅんホームページ)
 たまには音楽以外のネタでも。情報元は脳外海馬 middleage kicks
 グロな画像がでてきたらやだなーと思いつつ見て爆笑。なかなかこんな場面には遭遇できんよ。

 仕事の行き帰りに「ウェイティング・フォー・ザ・サイレンズ・コール」
 ゆうべ寝る前に聴いてたらあまりよく思えなくて、しまった日記で褒めすぎたせいか、とちらりと後悔したのだが、朝クルマの中でかけたら再び極上のブツに思えてきた。
「ヘイ おまえ なにやってんだ/破滅への道に足を踏み入れる気か/自分がどこからやってきたか振り返ってみろよ/悪い方に踏み出す前に10数えるんだ/おまえには誰よりも輝かしい未来があったはず/コンピュータで曲を書いて/でもおまえは「もう少し」ができなかった/そして今やおまえの人生は暴走している」(「Hey Now What You Doing」)
 この曲のイントロのギター、たまんなくカッコいいね。

 2005年3月27日(日) Krafty 
 
○ニュー・オーダー「ウェイティング・フォー・ザ・サイレンズ・コール」
 ニュー・オーダーに対しては人一倍思い入れをもっているくせに、オリジナル・アルバムを愛聴したことがない。
 「ロウ・ライフ」も「ブラザーフッド」も「テクニーク」も。持っているけどあまり聴かない。「リパブリック」と「ゲット・レディー」に至っては買ってすらいない。
 僕が繰り返し聴いてきたのは「サブスタンス」だ。彼らの12インチシングルを集めた編集盤。彼らほどこのフォーマットを効果的に使ったグループはいない。彼らの12インチVer.には必然性がある。絶望的な世界観を緻密なビートに乗せて、聴くものの頭と身体をむりやりに踊らせてしまう。この魅力にとりつかれてしまうと、個々のオリジナル・アルバムはどうしても物足りなく思えてしまうのだ。
 しかし、そんな僕でもこの新作にはやられた。先行公開された「Krafty」の魅力はもちろん大きいけれど、それだけではなかった。全編不思議なほどの高揚感に満ちている。ペシミスティックな世界の向こうに一筋の希望が光る。タイトル曲や「Turn」なんて、聴いているとなんだか涙が出そうになってくるよ。で、本編ラストで唐突に奏でられる2コードソングにまたやられる、と。
 話題のボーナストラック「Krafty」日本語ヴァージョンについても、恐れていたほど悪くなかった。バーニーの日本語はたどたどしいが、Asian Kung-Fu Generationの後藤という人が書いた詞は好きだ。サビの部分が一部「空耳」になっててるのも微笑ましい。
「或る朝 君は目が覚めて/誰かの泣き声がする/線でなぞった今日の雨も 降り止む前に/毎朝 憂鬱抱きしめて/バスから見える 君の影/過ぎ去る前に僕は手を伸ばす」
 なにかつらいことがあるとすぐに「Everytime I see you falling, I get down on my knees and pray...」とか「How does it feel to treat me like you do?」とか、彼らの曲を口ずさんでしまう僕だけど、これからは日本語で歌うことができるね。

 2005年3月26日(土) It's over 
 バッドフィンガーを淡々と聴くよ。補遺編。

 
○バッドフィンガー「エモーショナリー・サーガ」
 '98年に発売されたヒストリー・ヴィデオ。動くバッドフィンガー。
 アップル時代の映像をはさみながら、生き残ったメンバー2人(ジョーイ・モーランド、マイク・ギビンズ)がバンドの成り立ちから終焉までを語る。PVやTV出演映像は全て完奏されているのがありがたい。当時アップルが作ったアイヴィーズのプロモクリップ(曲は「メイビー・トゥモロウ」)なんてものも見られる。レアですなあ。
 例の悪徳マネージャー(スタン・ポリー)のピンハネの件と、ピート・ハムの自殺の状況も詳細に語られる。
 ある晩、ピート・ハムは自分の家でトム・エヴァンスと楽しく酒を飲んでいたのだが、いつしか話題はスタン・ポリーのピンハネのことになり、エヴァンズはハムに、ポリーのアシスタントだった男に電話をかけさせた。その男はポリーの悪業を詳しく話し、ハムはひどくショックを受けた。
「トム(・エヴァンス)は傷ついた人間に追い打ちをかける男だ。励ますよりも”ほらみろ”と言う。傷口をわざわざ広げるような非情な男だ。ひどい奴さ」(マイク・ギビンズ)
 そして翌日、ハムは自らの命を絶つ…。
 マイク・ギビンズによれば、初期メンバーだったロン・グリフィスに嫌がらせをして追い出したのもトム・エヴァンスだったという。これだけ聞くと、エヴァンスがとんでもなくひどい奴のように思えるけど、彼も結局自殺してしまうんだからね…。

 
○「カム・アンド・ゲット・イット〜バッドフィンガー・トリビュート」
 '97年リリースのトリビュート・アルバム。
 アル・クーパーやエイドリアン・ブリュー、ザ・ナックといったベテランから、コットン・メイザーのような若いバンドまで22組がバッドフィンガーの曲をカヴァー。どのアーティストも、原曲の魅力を崩さないように敬意をもって演奏しているので聴いていて気持ちがいい。出来不出来の激しいこの手のアルバムの中では、かなり満足度が高い方でしょう。
 特に(当時の)若手パワーポップ・バンド&アーティストによる演奏は格別だ。「Lonely You」や「Name of The Game」「It Had To Be」あたり。原曲のエヴァーグリーンなメロディが、青臭さとうまくマッチするからなんだろうな。
 バッドフィンガーに関するモチーフをちりばめたジャケデザインも、チープではあるけど、僕はわりと好き。CDのレーベル面にも芯だけになった林檎(アップル)が描いてあったりするし。

 2005年3月25日(金) Pattern Recognition 
 はっ。うちはNASAだったのか…知らなかった。

◆ソニック・ユース渋谷O-East(3/16)フォト・レポート
 招聘元であるスマッシュのサイトより。キム姐さんのベースに貼ってあるライナスとスヌーピーに萌え。
 ところでSYといえば、EZTに3/19名古屋クラブクアトロの音源が早くもアップされてた。フル収録かつ高音質。
 どこのどなたか存じませんが、Seedされた方、ありがとうございます。めちゃくちゃ嬉しいです。永久保存版にします。
 あ、ちなみに誤解のないように書いておきますが、クアトロ公演時に張り紙がしてあったように、ソニック・ユースはライヴを観に来たファンが演奏を録音することを許可しています。で、その音源を無償でファン同士がシェアすることは違法行為でもなんでもありません。念のため。

 2005年3月24日(木) Day after day 
 あ、スーパーリスナークラブがカウントダウンしてる…。

◆Spring has not Sprung (THE WHO 来日記念 ダイアリー)
 案の定、ザ・フーのニューアルバムのレコーディングは延びに延びているそうです。しびれを切らしたザック・スターキーにトンズラされたらしい。情けなや。

◆ベル・アンド・セバスチャン、初期シングル集リリース! (CDJournal.com)
 せっかく全シングル入手して、まとめてCD-Rに焼いて密かに愛聴してたのに。ちくしょーこうなったら限定版のほう買ってやる。「フルキズ・ソングス」って邦題は秀逸。笑ったけど。

 
○バッドフィンガー「DAY AFTER DAY」
 '74年のライヴ。ジョーイ・モーランドが保管していたテープを基にCD化したもので、'90年にリリースされた。
 ライヴでの彼らがいかにハードでヘヴィな演奏をしていたかがよくわかる。前半は特にそうだ。モーランドの曲中心だからか。後半はピート・ハムの曲がずらりと並んでいて泣けます。
 CD化するにあたって元音源にかなり手を加えたという話だが、あまり気になりません。ピートのヴォーカルやギターにいまさら手を加えるわけにはいかないだろうしね。
 バッドフィンガーにはもう1枚、「BBC in Concert」というライヴ・アルバムがあるけど、残念ながら持ってない。
 仕方がないのでこれでも聴きます。曲数はこっちの方が多いよ。

 2005年3月23日(水) Name of the game 
 
 金沢まで日帰り出張。あいにくの雨。寒かった。
 行き帰りの特急の中で「ベスト・オブ・バッドフィンガー」「ベスト・オブ・バッドフィンガー VOL.2」を聴く。
 これって、ワーナー時代の音源からセレクトしたVOL.2の方が先に出たんだよな。「ヘッド・ファースト」からの曲が初お目見えしたのもこのアルバムだった。ついでに「エアウェイヴス」からも収録。ライノですから。良い仕事してます。
 現在はこの2枚のベスト盤よりもこっちの方が入手しやすいらしい。でも、アップル〜ワーナー時代を網羅するベストとしてはちょっと微妙な選曲だな…。
 帰りの電車の中で職場からの留守電に気付く。何度も繰り返しかけた形跡があるので、なんだろうと思ってコールバックしてみたら……おい、勘弁してよ、って内容。またかよ。まだ5ヶ月しか経ってないのに。うううううう。勤労意欲を激しくなくした。

 2005年3月22日(火) I've waited so long to be free 
◆ローリング・ストーンズ廃盤コンピ2作、日本でも復刻に(CDJournal.con)
 でもCCCD。いつまで続けるの。1850円という値段は評価したいのに、これじゃダメだ。
 土曜に栄のタワーレコードに寄ったときに、もう輸入盤が入荷していたんだけど、案の定すべてCCCD。ち。
 こうなったらamazonで非CCCD盤を買うぞ。安いし。

 3/11の日記でとりあげたHip-Oの海外発送中止問題、萩原健太さんのサイトによれば、販売制限されたのは英仏独だけだとのこと。とりあえず日本は大丈夫らしいよ。残念だったねユニオンさん。


 
○ピート・ハム「ゴルダーズ・グリーン」
 仕事の行き帰りに淡々とバッドフィンガー関連音源を聴くよ。3週目。もういいかげん嫌になってきた?もう少しで終わるから……ね、ね。
 さて、本作は99年にリリースされた未発表音源集パート2。前作の評判がよかったので、続編がリリースされたものと思われる。往々にしてこういうのは前作より出来が落ちるものだが、とんでもないことに、ここにはとても残り物とは思えないクオリティの音源がずらりと並んでいる。しかも「Without You」の原曲「If It's Love」という必殺音源も収録されているのだ。うむむ。
 「Dawn」なんて曲は、フリーソウル編集盤に入っていてもおかしくないような曲だし、日本盤ボーナストラックの「Piano Red」はスライド・ギターがいい感じに響くピュア・ブルースだし、で、彼の音楽的度量の幅広さを示すショーケースのようでもある。「セヴン・パーク・アヴェニュー」が気に入った人は、このアルバムも入手するべきでしょう、絶対。

 2005年3月19日(土)その2 Expressway To Yr. Skull 
 
 はい。ソニック・ユース名古屋公演の感想です。
 僕の整理番号は87番。開場と同時に入場する。フロアに陣取って見るほどの元気はないので、右前方のカウンターに場所をとる。
 午後7時少し過ぎ、オープニング・アクトのあふりらんぽの演奏が始まった。
 ドラムスとギターのガールズ・ユニット。いきなりのドンドコドラムに驚愕する。プリミティヴなことをやっているのに上手い。ギタリストもドラムに感応して叫ぶ。それにまた相手が反応して…という感じ。後のMCの中でサーストン・ムーアが「シャーマニックなステージ」と形容していたけれど確かにそうだな。
 でもさすがにこれを30分以上見続けるのはちょっと疲れました。こっちのテンションが続かん。そんなことを思っている間に、会場はもうぎっしり埋まって身動きもとりにくい状況に。
 セットチェンジ後、SYの演奏は午後8時を10分ほど回ったところでスタート。
 まずジム・オルークがゆったりとしたノイズを発しているところに、スティーヴ・シェリーとキム・ゴードンが合流。そしてそのへんのオッサンみたいな格好をしたリー・ラナルドが出現し、KORGのキーボードでガーンと暴力的なノイズを。
 最後に満を持して登場したサーストンが、「I LoveYou Golden Blue」のイントロを弾き始める…。
 このオープニング・パターンは、「ソニック・ナース」発表後のツアーでは一貫しておこなわれているもので、既に僕もライヴ音源をいくつか耳にして馴染んでいたのだが、やっぱ目の前で見ると違いますね。音だけではわからなかった部分が謎解きされていく感じで。
 最初から演奏のテンションは高く、その状態を保ったまま「Murray Street」からの「Empty Page」へ。これは個人的に大好きな曲なので嬉しかった。
 下のセットリストを見てもらうとわかるけど、本編では「ソニック・ナース」収録曲が中心。どの曲の演奏もスタジオ録音よりパワフルで、かつあじわいを増している。過去のライヴ音源を聴いた印象では不安定なこともままあるキムのヴォーカルも、今日は好調。ジム・オルークがキムのヴォーカルナンバーではベースを弾くことが多いので、彼女も歌に専念できるんだろう。
 それからリー・ラナルドもテンション高かった。客席にダイヴして観客にギター触らせたり、その結果ギター持っていかれちゃったり。リードをとる曲が「Skip Tracer」「Paper Cup Exit」の2曲だけだったのは残念だったけど。「Mote」とか「Eric's Trip」とか「Karenology」とかやってくれると嬉しかったのに。
 本編は3本ギターの絡みがミニマリスティックな「Rain On Tin」を経て、人気曲「Drunken Buttefly」でキムが観客を煽りまくり、大盛り上がりで終了。
 そしてアンコールに突入するのだが……これが凄まじかった。
 まずアルバム「Sister」収録の「Pacific Coast Highway」。古い曲が高クオリティで再生される。中間のギター・パートがめちゃくちゃかっこよかった。まるでザッパですよこのギターの絡みは。
 さらに凄かったのが「Evol」収録の「Expressway To Yr. Skull」。最初に少しだけサーストンのヴォーカル・パートがあって、その後はひたすら深いリヴァーブと官能的なノイズの波が続く。20分以上。最後の方ではあふりらんぽが乱入して、またまたシャーマニックなパフォーマンスを。いやあほんと凄かったです。
 今回の日本ツアーでは、アンコールで「Catholic Block」や「Teenage Riot」といった盛り上がる曲をやるパターンもあったみたいだけど、僕は断然「PCH」「Expressway」派ですね。これを見られただけでも十分チケット代の元は取りました。
 「録音は許可されています」とわざわざ張り紙してあったんだから、録音すればよかったなあ…いずれまたEZTあたりに音源アップされることを期待。 
 しかし、500人も入れば満員の会場でSYを見ることができたのはほんと幸福だった。人に押されてけっこう苦しかったけど。

 2005年3月19日(土) I love you, Golden Blue
 名古屋クアトロでソニック・ユースのライヴを見てきました。生SYは初めてだったけどとても良かったです。特にアンコールの凄まじさといったら。
 詳しい感想は後ほど書くことにして、とりあえずセットリストだけ記録しておきます。

 2005/03/19 名古屋クラブクアトロ
 Opening Act: あふりらんぽ
 Setlist
 01. I Love You Golden Blue
 02. The Empty Page
 03. Pattern Recognition
 04. Unmade Bed
 05. Skip Tracer
 06. Mariah Carey And The Arthur Doyle Hand Cream
 07. Stones
 08. Dude Ranch Nurse
 09. Paper Cup Exit
 10. New Hampshire
 11. Rain On Tin
 12. Drunken Butterfly
 (encore)
 13. Pacific Coast Highway
 14. Expressway To Yr. Skull (with あふりらんぽ)

 2005年3月18日(金) No matter what
◆細野晴臣・高橋幸宏・坂本龍一からリスナーの皆様へ
   (情報元: 音楽配信メモ「最近のYMOのアレな再発について本人達からメッセージが」
 なんじゃらほい。いきなり「ごめんなさい」だよ。「ぼくたちは心を痛めています。しかし契約上どうにもならない場合もあります。今後もさまざまな形でそういうことがあるでしょう。」て。
 アルファ時代の音源って、いったいどういう契約になってるんだ。ソニーに権利が移っても昔と変わらないのか。未来永劫。ものすごく興味がわいてきた。詳細キボンヌ。
 いずれにしろ「L-R Trax」は買いません。でもソロアルバム紙ジャケ復刻は買う。「ハテルマ」聴きたいし。「B2-UNIT」が今の時点で自分の耳にどう響くか興味あるし。


 
○ピート・ハム「セヴン・パーク・アヴェニュー」
 97年にリリースされた未発表音源集。100%ピート・ハム。昨日聴いた「セイ・ノー・モア」とは対極にある。泣ける。
 テクニカル・ノートを読むと、リリースに際してオーヴァーダブをおこなっているようだが、曲想を壊さないように注意深くなされているので違和感はない。わざわざ元メンバーのロン・グリフィスやボブ・ジャクソンを呼んで演奏させていたりするようだし。
 ここまでクオリティの高い未発表曲が、こんなに残っていたのには驚く。これを全部バッドフィンガーで録音していてくれたらな…。

 2005年3月17日(木) Three Time Loser
◆Electric Six フレディ・マーキュリーが墓から蘇える!?(ferm@ta2000)
 クイーン「RADIO GA GA」のカヴァーヴァージョンのPVに、フレディ・マーキュリーが登場してくねくねと踊る。よく映像使用を許可したなーと思ってよく見ると……。

◆WE NEED KISS
 キャノンのデジタル一眼レフカメラEOS KISSのCM。キッスメイクをした子供たちが「ラヴィン・ユー・ベイビー」を歌う。
 30秒ヴァージョンのラストにちょっと笑った。


 
○バッドフィンガー「セイ・ノー・モア」
 ジョーイ・モーランドとトム・エヴァンスによって再結成されたバッドフィンガーが'80年にリリースした作品。
 この前にも「エアウェイヴス」というアルバムをリリースしているのだが、残念ながら未聴。中古屋ででも見つけたら買います。
 さてこのアルバム、トニー・ケイ(元イエス)のサポートを受けながら、モーランドもエヴァンスも気合い十分で頑張っている。それなりに佳曲もある。「カム・オン」とか「ホールド・オン」とか「スリー・タイム・ルーザー」とか。「ヘッド・ファースト」に収録されていた「ロックンロール・コントラクト」の再演もあるし。(当時「ヘッド・ファースト」は未発表だったからこちらが初出になる。)
 でもやっぱりなにか物足りない。バッドフィンガー・ミュージックの真ん中にどっしりと位置していたピート・ハムの曲も声もここで聴くことはできないのだから。彼らの音楽がいかに絶妙なバランスの上に成り立っていたかを痛感する。
 悲しいことにこのアルバムは商業的成功を収められず、トム・エヴァンスはそれから3年後に、ピートと同じ方法で死を選ぶことになる……ふう。
「ロックンロールの契約にがんじがらめ/たくさんの紙に署名しなきゃならなかったよ/あいつは言った ビジネスのことは心配しなくていいと/ヒット曲をどんどん出せばいいんだと/あんたは俺を奴隷にした 神様が俺になにを与えようと/あんたは俺を墓場まで連れていく さあもう終わりだ」(「ロックンロール・コントラクト」)

 2005年3月16日(水) Rock'n'roll contract
 
○バッドフィンガー「ヘッド・ファースト」
 ワーナーにリリース拒否された'75年制作のアルバム。ラフ・ミックスを基に2000年にCD化された。録音から25年ぶりに。デモ・トラックを収録したボーナス・ディスクが付属している。
 ジョーイ・モーランド不在。そしてピート・ハム最後の作品。出来は悪くない。いやそんな言い方は失礼だな。ハード・ポップの傑作と断言してしまうべきなのか。正直冷静に聴くのは難しいのだけれど。
 「ヘイ・ミスター・マネージャー」「ロックンロール・コントラクト」といったタイトルが目をひく。ビジネス上の不遇をやや自嘲的に歌った曲だが、どちらもトム・エヴァンス作品。他のメンバーが疑惑の目を向けても、ピート・ハムは最後の最後まで悪徳マネージャーのことを信頼していたらしい。愚直なまでに。
 彼の遺書
アン、愛してる。ブレア、愛してるよ。僕はもう誰も愛したり信頼したりできない。これでいいんだ。 
P.S. スタン・ポリーは血も涙もない嫌な奴だ。あいつを一緒に連れてゆこう。
 アンは奥さん、ブレアは息子の名。そしてスタン・ポリーというのが、彼を死に追いやったマネージャーの名前。

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