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 2002年7月31日(水) 
 「無罪モラトリアム」(椎名林檎)を聴きながら出勤。「幸福論」のハードコアパンク・ヴァージョンがたまりません。身体が裏返りそうな絶叫。
 仕事はぼちぼち。帰り際にあれやこれやを聞いてすっかり憂鬱になってしまったが。
 「ネヴァーマインド」(ニルヴァーナ)を聴きながら帰る。
 モー娘。から後藤真希と保田圭が脱退することになったそうだ。もういいかげんうんざりしてきましたね。これでまた音楽的レベルが下がるのは目に見えているし。それにしても後藤はともかく、保田はソロでやってゆけるのだろうか?(まあもっと気の毒な平家みちよという人もいますが。)
 暗い話ついでに書いておきますが、ザ・フーのベーシスト、ジョン・エントウイッスル死因はコカインだったようです。オーヴァードーズというほどの量ではなかったけれど、もともと弱かった心臓に重大な影響を与えてしまったと。いちおうロック・スターらしい死に方だったといえるのかなあ。それにしてもいまだにドラッグやってたとは。
 「ハロー、ハロー/どれくらいひどい?」(「Smells Like Teen Spirit」 by NIRVANA)

 2002年7月30日(火) 
 出勤時に「セカンド・カミング」(ストーン・ローゼズ)。これもリリース当時は興奮して聴いたものだが。演奏はともかく曲としての魅力に欠けるというのが現時点での感想。これならオアシス聴いてた方がいいや。
 仕事を終えた後、上司を車で送ってから帰宅。帰りに聴いたのは、クラッシュ「ストーリー・オブ・クラッシュ」ディスク2と矢井田瞳「Candlize」
 「このままで歩いていけるならそうすればいい/でも私から見て一キロ先で転ぶだろうね/そしてこう言うんでしょ『あんなの誰にもよけられぬ石さ』/でも私から見て君の靴ひもが緩すぎたんだ」(「キャンドル」)

 2002年7月29日(月) 
 あいもかわらず能率の悪い月曜日。
 出勤時に「石と薔薇」(ストーン・ローゼズ)。ひさびさに聴いたらなんだか60年代サイケ・ガレージのような音に聞こえた。
 帰りにはレゲエ・コンピやクラッシュを流してみるもののどうもしっくりこず、やっと「ジャック・ジョンソン」(マイルス・デイヴィス)にして気がおさまる。ザクザク切り込んでくるようなジョン・マクラフリンのギターはいつ聴いてもすごい。
 夕食後、関連資料を読みながらピストルズ・ボックスを聴く。しかし1時間もたたないうちに睡魔に襲われてダウンしてしまった。

 2002年7月28日(日) 
 朝、「ホワット・ドゥ・プリティ・ガールズ・ドゥ?」(カースティ・マッコール)。89年〜95年のBBCセッションを収録したアルバム。前半はバンド・サウンド、後半はアンプラグド・スタイル。どの曲も高クオリティである。ビリー・ブラッグとのデュエットも収録されているし、ジャケのカースティの写真もキュートだし、でファンにはマストのアルバムでしょう。
 朝食の後、先週見そこねた「ファントム・メナス」DVDを見る。つまらんだのなんだのとさんざんけなされた作品だが、エピソード2を見た後では妙に愛しく感じてしまう。物語のフレームがここでじっくりと形作られたおかげで、EP2はいきなり加速することができたのだ。
 午後、妻と川へ行き、その帰りにBIBLOを修理に出してくる。まだ保険が使えることがわかったので、とりあえず買いかえは延期。
 外出中に聴いたのは「ONCE A FOOL…」(高橋幸宏)スティーヴィー・ワンダーの2枚組ベスト。

 2002年7月27日(土) 
 午前、「フーガの技法」を聴く。グールド・バッハ・ボックスより。グールドがオルガンを弾いているのは初めて聴いた。このCDはエンハンスド仕様になっていて、彼が演奏している様子を見ることもできる。若い頃のモノクロフィルムもあって興味深い。
 続いて「戦争に反対する唯一の手段は。」ピチカート・ファイヴのトリビュート・アルバム。トリビュートというのはいろいろなアーティストが参加している分、玉石混淆になりやすいが、このアルバムはどの曲も高水準のレベルで一定している。デューク・エイセス「新しい歌」和田アキ子「悲しい歌」は特にいい。南佳孝「テーブルにひとびんのワイン」もなかなか。全体的に若手よりベテランの方が勢いがある。
 午後、妻と花火大会にでかける。恒例行事。僕はいいかげん花火大会というものには飽きているのだが、妻は必ず観に行きたがる。まあゆかた着たいだけなんでしょうがね。
 打ち上げ地点にかなり近い場所を確保して観たので迫力は満点。でも例年より少ししょぼかったなあ。不況の影響でしょうか。
 花火の行き帰りに聴いたのは「サマー・ナーヴス」(坂本龍一&カクトウギ・セッション)「JOY」(山下達郎)「クロージング・タイム」(トム・ウェイツ)
 妻のBIBLOの調子がおかしいので、メールなどを僕のDynabookに移しかえる作業をしてから寝る。いよいよ買いかえなきゃならんのだろうか。

 2002年7月26日(金) 
 今週も一日夏休みをとった。
 椎名林檎シングル集CD−Rを作りなおす。曲順などあれこれ考えたが、結局リリース順に並べることに落ち着いた。こんな感じ。収録時間の関係上、カップリング曲を全曲収録できなかったのがちょっと残念。できあがりチェックのために彼女のテンションの高い声を2時間以上連続して聴いていたら、ちょっと疲れてしまいました。
 今、ザ・フーのドラマーであったキース・ムーンの伝記映画の企画が進行しているようだが、CDJournal.comのニュースによれば、キース役にはマイク・マイヤーズ(「オースティン・パワーズ」)、ピート・タウンゼント役にはニコラス・ケイジが名乗りをあげているそうだ。うーむ…大丈夫か?詳しくはここ。上から4つめの記事です。

 2002年7月25日(木) 
 椎名林檎のシングル編集盤を聴きながら出勤。自分でCD−Rに焼いたもの。CD−Rユニットを手に入れたばかりの頃に作った編集盤なので、今からみると不満が多い。音質とか曲順とかジャケットとか。作りなおすか。
 仕事の方は雑用ばかりで、ほんとにやらなきゃいけないことになかなかとりかかれない。気持ちはあせっているのだが…。
 帰りは「ソウル・トレインBOX」のディスク2。シスター・スレッジ「ウィ・アー・ファミリー」ダイアナ・ロス「アップサイド・ダウン」がかっこいい。あ、両方ともシックがらみか。

 2002年7月24日(水) 
 日帰りで東京出張。大森で情報セキュリティ関係の研修を受ける。
 研修終了後、急いで新幹線に乗って戻り、課親睦会主催のI君送別会に途中から参加。途中参加だったせいかテンション上がらず。で、二次会はやめて10時過ぎ帰宅する。
 東京への行き帰りに聴いたのは「DEEP RIVER」(宇多田ヒカル)ガールポップ編集盤。宇多田はエンドレス・リピート。聴くたびにどんどん良くなってくる。いまさらながらアルバムタイトルのつけかたに感心。

 2002年7月23日(火) 
 大貫妙子「SUNSHOWER」を聴きながら出勤。セカンド・ソロ。全曲坂本龍一編曲である。大貫と坂本はかつて恋愛関係にあったらしいが、この頃のことだろうか。
 帰りは「ペイ・パック&フォロー」(ジョン・フィリップス)
 途中、CDショップに寄り、モー娘。のニューシングル「Do It ! Now」を買う。ついでに「ディレクションズ」(マイルス・デイヴィス)紙ジャケCDも購入。
 夕食後、「Do It ! Now」を聴く。誰かが書いていたとおり、いにしえのWinkみたいな曲だなあというのが第一印象。が、数回聴くうちに三人タンポポのテイストに近いような気もしてきた。ってことは僕的には評価すべきか…。

 2002年7月22日(月) 
 出勤時に「Grey Skies」(大貫妙子)を聴く。ファースト・ソロ。きのう聴いたシュガー・ベイブからの流れ。久々に聴いた。
 帰りは「ザ・ベリー・ベスト・オブ・オーティス・レディング」ピチカート・ファイヴ「SINGLES」のディスク2。
 修理にあずけていたDynabookが2週間ぶりに戻ってきた。液晶を交換したそうだ。修理費は14万円(!)だが、保険に入っていたおかげで自己負担額はゼロ。やっぱ入っておくもんですね。
 そういえばポータブルCDプレーヤーとヘッドフォンを買い替えた。ご機嫌ななめの猫にコードを食いちぎられてしまったので仕方なく。
 ポータブルCDはaiwaのXP-V550。5月末に発売されたばかりのモデルである。今まで使っていたXP-V525の後継機ということで、音質はじゅうぶん満足できるもの。あいかわらずデザインはダサダサだし、レジューム設定すると必ずオートリピートになってしまったりするという欠点はそのままだが。
 ヘッドフォンは前と同じHP-X121。この価格でこの高音質はほんとありがたいです。

 2002年7月21日(日) 
 エピソード2のおかげで「ファントム・メナス」が見たくなり、DVDをセットして最初の5分くらいを見たところで叔母から電話。コンピュータ・ウイルスに感染したとのこと。どうやって回復させたらいいのかわからないと言うので、仕方なく実家まで出かける。
 チェックしてみると見事にKLEZに感染していた。プロバイダから警告メールが届いて初めて知ったらしい。PCにはウイルスチェックソフトがプリインストールしてあるのだが、パターンファイルを更新してなかった(そもそもそんなことするのを知らなかった)とのことでザル状態。やれやれ。
 ネット上で入手したソフトを使ってウイルスを駆除したあと、チェックソフトをインストールしなおしてパターンファイルを更新し、最終チェックをして完了。念のため父のPCを調べてみると、これまた感染していた。徒労感をおぼえつつ駆除作業をもうひとまわり。叔母と父にパターンファイル更新方法を教えて今度こそ終了。父は「そんなにウイルスとかいうのが流行っているのなら政府がなんとかすべきだ」とか言ってました(*タメイキ*)。
 実家への行き帰りに聴いたのは「ソングス」(シュガー・ベイブ)「ザ・ベリー・ベスト・オブ・オーティス・レディング」。シュガー・ベイブは疲れた心を慰めてくれた。
 夕食後、エピソード1の続きを見ようかと思ったが、テンション上がらずまた今度ということに。ああ俺の日曜日…。

 2002年7月20日(土) 海の日 
 朝、advantage Lucyの未聴ディスクをまとめて聴く。「Have a Good Journey」「oolt cloud」「杏の季節」の3枚。
 「Have a …」はベスト盤。インディーズ時代の曲も収録されている。なんだかEMIとの契約消化のためにつくられた編集盤に思えるのだが…。
 残りの2枚は自ら設立した「solaris records」から去年の春に連続リリースされたミニ・アルバム。これでメジャー・レーベルとは完全に切れてしまったということだろうか。
 彼らの作り出す音楽は文句なしに好きなのだけれど、無欲というか、売れようという強い意思が感じられないのはいつも気になる。このままでは徐々にフェイド・アウトしていってしまうのではないかと心配になるのだ。
 午後、妻と車ででかける。いつものように川に花を流したあと、映画館に行き「スター・ウォーズ エピソード2 クローンの攻撃」を観る。
 中学生の時に第1作を見て以来、このシリーズは僕の中では別格の存在である。
 「スター・ウォーズ」のなにが好きなのかといえば、たぶんその「志の高さ」なんだろうと思う。そしてすがすがしいくらいに凛としているたたずまい。
 今回の作品も、そういう意味で期待を裏切らない品格のある作品であった。
 批判的な評価もすでにあちこちで耳にしていたのだが、見はじめるとそんなものは全く気にならなくなる。いやほんとに2時間半のあいだ、全く退屈しなかった。
 もちろん完璧な映画などというものはそうそうあるはずもなくて、この作品にだって欠点はある。ヘイデン・クリステンセンの演技の弱さとか恋愛描写のぎこちなさとか。でもそんなことは小さなことなのだ。作品全体の神話的素晴らしさから見れば難癖といっていいくらいちっぽけなことなのだ。ああできることならエンドレスに見続けていたかったよ…。
 映画終了後、買い物をして午後9時頃帰宅。行き帰りに聴いたのは「カリフォルニア・フィーリン」(ビーチ・ボーイズ)「夢のカリフォルニア」(ママス&パパス)「マジカル・ミステリー・ツアー」(ビートルズ)
 そういえば「超ビートルズ入門」(中山康樹)を読んだ。好き嫌いの分かれるであろうガイドブック。僕は好きですけど。だって正論だし。それにしてもオノ・ヨーコを批判するということは、いまやそんなにたいへんなことになってしまったのか。

 2002年7月19日(金) 
 一日夏休みをとる。
 朝、「月面軟着陸」(ピチカート・ファイヴ)。戸川京子が「ちょっと出ようよ」で歌っているのを思い出して。
 「遠い天国まで/ドライヴしようよ/遠い天国/ひどく遠い天国」(「新ベリッシマ」)
 午後、「PET SOUNDS LIVE」(ブライアン・ウイルソン)を聴く。今年1月、ロンドン、ロイヤル・アルバート・ホールでのライヴ。僕が見た名古屋公演の1ヶ月前の演奏である。あの「ペット・サウンズ」全曲演奏を収録しているわけだが、ブライアンへの思い入れがない人にとってはきっと「なんだ、このへなへなヴォーカルは」ってことになっちゃうんだろうな…。まあ少なくともオリジナル・ペット・サウンズを聴いたことのない人が聴くアルバムでないことは確か。
 「ペイ・パック&フォロー」(ジョン・フィリップス)も聴いた。ママス&パパスのリーダーが、キース・リチャーズとミック・ジャガーのプロデュースで76〜77年に録音した”幻の”音源を集めたアルバム。なぜお蔵入りになっていたのかと不思議になるくらいの傑作であった。70年代ストーンズの音が好きな人ならば聴いて損はしないでしょう。ギターにキースとミック・テイラー、ベースがロン・ウッド、ミック・ジャガーがバック・コーラスというパーソネルで録音された曲もあったりする。
 明日が土用の丑の日だということを思い出して、夕食は妻とうなぎを食べに出る。上ひつまぶしを食べて満足した。

 2002年7月18日(木) 
 ママス&パパスのベスト盤を聴きながら出勤。基本的にはフラワーな音楽なんだけど、脳天気になるぎりぎりのところでとどまっているのがいい。
 Webニュースで知った戸川京子の自殺にはなんだかとてもショックを受けた。姉(戸川純)とは違う陽性の性格に見えたけれど、彼女も他人には理解できない闇にとりこまれたんだろうか…。
 「ザ・サウンド・オブ・ザ・ジャム」後半を聴きながら帰る。
 「なにを恐れているんだい それはあんた自身なんだよ/幽霊なんかじゃない ただあんたが映っているだけ」(「ゴースツ」)

 2002年7月17日(水) 
 今日も電車出勤。ヴァージン制作のパンク・コンピを聴きながら。「プリティ・ヴェイカント」〜「ラスト・フォー・ライフ」〜「ノー・モア・ヒーローズ」という流れはかなりかっこいい。
 夜、7月1日付で異動したI君の担当内送別会。韓国料理屋にて。
 ケジャンやらプルコギやらタッカルビやらチヂミやらを猛烈な勢いで食べる。腹一杯になったらどっと疲れが出てしまった。
 11時過ぎ帰宅。帰りに聴いたのは「A STRANGE KIND OF LOVE」。ニューウェイヴ編集盤。こんな曲目ABCとかヒューマン・リーグとかヤズーとかアイシクル・ワークスとか80年代音楽経験者の琴線に触れる名前が並んでいる。ジャケットもリキテンスタインぽくてなかなかいいと思うんだけど。

 2002年7月16日(火) 
 電車で出勤。台風の直撃はなくなったので安心して家を出る。雨もやんでいる。
 電車の中でビートルズホワイトアルバムを聴く。初めて聴いたのが台風の晩だったせいか、いまでも台風が近づいてくると聴きたくなる。一種の「刷り込み」でしょうか。
 目的駅に到着する頃にひどい雨になる。ほんとにすごい雨で(1時間に30ミリ以上降ったらしい)、駅から職場行きのバスに乗るまでがたいへんだった。車道どころか歩道まで冠水してしまって皆立ち往生しているし、その間にも横なぐりの雨が叩きつけてくるし、もうびしょびしょである。20分ほど遅刻して職場に着いた頃にはすっかりやんで、青空が見えてきたのがさらにいまいましい。
 午前中にひとつうちあわせをかたづけて、電車で名古屋へ。栄の某有名ソフトウェアメーカーで企業ポータルに関するセミナーを受ける。
 終了後、パルコのバナナレコードで例のごとくCDあさり。以下の中古紙ジャケCDを発見・購入。
 「クワイエット・ライフ」(JAPAN)「ライヴ・フローティング・アナーキー 77」(プラネット・ゴング)「時空の舞踏」(ピンク・フロイド)スパークス「キモノ・マイ・ハウス」「恋の自己顕示」「スパーク・ショー」スパークスのジャケでは強烈なインパクトの「キモノ・マイ・ハウス」が有名だが、個人的には「恋の自己顕示」のジャケの方が、なんともいえないおかしみがあって好きだ。
 そのあとタワーレコードにも寄って、買い損ねていたadvantage Lucyのミニアルバム「oolt cloud」「杏の季節」を入手してから帰る。歩き疲れてうざったかったので帰りの電車の中ではなにも聴かず。

 2002年7月15日(月) 
 「プレゼンス」(レッド・ツェッペリン)を聴きながら出勤。眠気覚まし。
 仕事の相談にのっているつもりが愚痴を聞いてるだけだとわかって徒労感を覚えた頃、終業時間になる。台風が近づいているので残業はやめ。「カリフォルニア・フィーリン」(ビーチ・ボーイズ)を聴きながら帰宅。音が流れ出した瞬間、あたりの空気が変わるのをはっきりと感じた。ビーチ・ボーイズを聴いてこういう感覚をおぼえたのは久しぶりだ。
 途中、本屋に寄ってレコード・コレクターズの最新号(ジギー・スターダスト特集)を買い、ついでに文藝別冊のビーチ・ボーイズ特集号やら「超ビートルズ入門」(中山康樹)やらを購入する。
 家に帰ってからニュースで確認すると台風はちょっとやばいコースに。やれやれ、明日は名古屋に出なきゃならないのに…。

 2002年7月14日(日) 
 朝から蒸し暑い。 
 「夢のカリフォルニア 〜ベスト・オブ・ママス&パパス」を聴く。「カリフォルニア・ドリーミング」がドラマ主題歌に使われたことにより編まれた新ベスト。極上のソフト・ロックである。こんな暑いときには特に気持ちいい。
 午後、妻と一緒に川へ。行き帰りに聴いたのは「波」(アントニオ・カルロス・ジョビン)「ストーリーテリング」(ベル&セバスチャン)
 夜はピストルズのボックス。ブックレットを読みつつ。ジョニー・ロットンのヴォーカルは初期のデモからすでに凄まじいパワーを放っている。

 2002年7月13日(土) 
 HMV通販で注文してあったセックス・ピストルズボックス・セットがやっと届いた。注文してからほぼ1カ月である。新譜のくせにちょっと遅すぎやしませんか。なんどキャンセルしようと思ったことか。でもHMVって「通常配送期間」が過ぎないとキャンセルさせてくれないんだよな。この商品の場合、その期間は7-45日だから7月末まで待って届かなかったら初めてキャンセル可能になるというシステム。Amazonだったら発送前の商品はキャンセル可能なのに…。
 それはともかくボックス・セット自体の出来は予想以上であった。アルバム「勝手にしやがれ」を中心に、デビュー前に何度も行われたデモ・セッションやアウトテイク、未発表ライヴをCD3枚に収録。80ページに及ぶブックレットには、バンド・ヒストリーやレアなフォト、メンバーによる各曲解説、歌詞、ライヴ記録などが詰め込まれている。アメリカツアーの時にキリスト教団体が配布した抗議チラシの写真も掲載されているのがおもしろい。「われわれの心の中にもジョニー・ロットンはいる。それを解放してはならない。磔刑にすべきだ。」だってさ。
 「勝手にしやがれ」の音質も満足できるレベル。デモやライヴの音質はそれなりだけど。
 なお、過去にリリースされたアナログ盤&CDの仕様や音質については「紙ジャケ探検隊」このページがめちゃくちゃくわしいです。そこで探検隊さんも指摘されているとおり、日本盤アナログを聴いていた身としては2曲目に「ボディーズ」がくる今の曲順は違和感があります。やっぱ2曲目は「ライアー」で「ボディーズ」はB面、「サブミッション」はいりません。これはUKオリジナルの曲目・曲順でもあるはずなのに、どうしてこの形でCDにしてくれないんだろう?オリジナル曲順でCD−R作ろうかなあ。

 2002年7月12日(金) 
 「ザ・ストーリー・オブ・ザ・クラッシュ」(クラッシュ)を聴きながら出勤。寝不足の頭に音がぐりぐりと入ってくる。「アイ・フォート・ザ・ロウ」なんか特に。
 今日も10時まで残業。帰りに「ソウル・トレインBOX」を聴く。20周年記念盤の方。曲目はここ
 先日Amazon.co.jpで発見し注文してあったザ・フー「THE ULTIMATE COLLECTION」初回ボーナス・ディスク付き盤が今日届いた。さっそく聴いてみる。
 ボーナス・ディスクには4曲のレア・テイクが収録されている。「アイム・ア・ボーイ」(アーリー・ヴァージョン)と「ハッピー・ジャック」(アコースティック・ヴァージョン)は一聴して別テイクであることがわかるもの。「マジック・バス」は96年ベストにも収録されていたU.K.シングル・ヴァージョン。イントロが本編ディスク収録版とは大幅に違うのでこれまたわかりやすい。
 が、わかりにくかったのが「レアU.S.シングル・ヴァージョン」と記された「恋のピンチヒッター」。ざっと聴いてみてもどこが違うのかよくわからない。で、何度も本編収録バージョンと聴き比べて気づいた。歌詞が違うのだ。「おれは白人に見えるだろ。でも俺の親父は黒人なんだ」という部分を変えて歌っている。人種問題に関して敏感なアメリカの状況をおもんばかって変えたんだろうなあ…。曲構成も本編収録版とは異なっていて、50秒近く短い。こんなヴァージョンがあったとは。確かにレアです。

 2002年7月11日(木) 
 出勤は「The Story of Jamaican Music」を聴きながら。アイランド・レーベルからリリースされた4枚組編集盤。これっす。ディスク1に収録されている50〜60年代初期のスカ&ロック・ステディを聴いていると妙になごんでしまう。このユルさがたまらん。
 10時まで残業。「カーティス」(カーティス・メイフィールド)を聴きながら帰る。かなりへヴィなアルバム。オープニングでいきなり「Sisters! Niggers! Whities! Jews! Crackers!」ときて、そのあと「心配するな、もし地獄ってやつがあるのなら俺たちみんなそこへ行くんだ」だもんね。シビれます。

 2002年7月10日(水) 
 ビートルズ「Get Back」ブートレグを聴きながら出勤。ジョージ・マーティンがプロデュースした幻のアルバム。内容については例の如くここ。アルバム「レット・イット・ビー」の原型である。
 「Get Back」は、メンバー自身が仕上がりに満足しなかったためお蔵入りになったのだが、それもまあ理解できる出来。非常にダルな雰囲気が漂っていて、バンドの状態がよくなかったのがまるわかりなのだ。
 帰りは「ザ・サウンド・オブ・ザ・ジャム」。いつ聴いてもかっこいいすね、ジャムは。

 2002年7月9日(火) 
 出勤時に「Even More Nuggets」。「Nuggets」のVOL.3。曲目はこちらグラス・ルーツ「LET'S LIVE FOR TODAY」がお気に入りである。
「Sha la la la la la live for today/And don't worry about tomorrow …」
 10時近くまで残業。帰りは「真空パック」(シーナ&ザ・ロケッツ)。高校生の頃に買った数少ない邦楽ロックアルバムのひとつ。いまでもこうして時々聴きたくなる。全体的にテクノポップ・コーティングがされてるので、シナロケの本来の音とは少しずれているところもあるのだけれど。

 2002年7月8日(月) 
 「ヒーザン・ケミストリー」(オアシス)を聴きながら出勤。これはこれでいいとまた思えるようになってきた。
 「おれは立ち上がる 落ち込んでいても/おれは泳げない でも魂は溺れやしない/おれは信じる 炎を感じる/おれにはスピードがある 空中だって歩く」(「ヒンドゥ・タイムズ」)
 仕事の帰りにDynabookを修理に出す。愛想のない店員にちょっといらいら。しかしどうしてPCの修理ってあんなに時間がかかるのだろう。
 「THE ULTIMATE COLLECTION」(ザ・フー)を聴きながら帰宅。

 2002年7月7日(日) 
 午後、妻と川へ。運転中に70年代ビーチ・ボーイズ編集盤ネオアコ編集盤を聴く。
 帰りに「万代書店」に寄り、CDコーナーをチェック。新古品CDがかなり置いてある。で、「ライヴ・アット・ジ・アポロ 〜デラックス・エディション」(ジェームズ・ブラウン)「夢のカリフォルニア 〜ベスト・オブ・ママス&パパス」「BEST OF BRITISH FOLK」を購入。念入りに探せばもっと出てきそうだったが恐かったのでやめておく。
 妻は「ロッキー先生のトイレ・トレーニング」という中古ビデオを買った。900円なり。猫のくせに人間のトイレでおしっこをするロッキー(しかも自分で水まで流す!)と同じようにあなたの猫もしつけられますよ、という内容。発売元は新潮社で、10年ほど前に出たものらしい。家に帰って見てみたが、懇切丁寧な内容であった。が、どうしてそこまでして人間のトイレでさせなきゃならんのかという根本的な疑問がわきあがってくるので、見ていてついつい笑ってしまう。
 ちなみに説明しているのは若林志穂というどっかでみたことのある女の子。Google検索してみたが、元アイドルのようだ。
 メインマシンとして使用している東芝Dynabookの液晶の調子がしばらく前からおかしかったのだが、いよいよどうにもならなくなってきたので修理に出すことにする。修理に預けている間は、妻が使用中の古いBIBLO(MMXPentium 166MHZ)に間借りさせてもらうことになる。しばらくきゅうくつになるが仕方ない。で、データ移行などをしてから眠る。 

 2002年7月6日(土) 
 ベストアルバム2種を聴いた。
 1枚は「ザ・サウンド・オブ・ザ・ジャム〜25thアニヴァーサリー・ベスト」(ザ・ジャム)
 シングルヒットのみでなく「イッツ・トゥー・バッド」とか「サタデイズ・キッズ」とか「プライヴェイト・ヘル」とかアルバム・トラックからも選曲されているのがいい。(→詳細な曲目はこちら。)かなり満足度の高いベストだ。
 でもこれはこれとして、個人的には解散直後に出た「SNAP!」をリマスターして2枚組でリリースしてもらえると嬉しいんだけど。あ、その際は初回限定でついていたライヴシングルもぜひ復刻収録してもらいたいです。
 それにしてもジャムってのはほんとにいつまでたっても評価高いね。数年に一度新しいベスト盤が編まれているような気がする。それにくらべてスタイル・カウンシルの評価の低さといったら…。
 そのあたりのことを近々配信予定の「The Bop Junk Band」メルマガで書きましたので、興味のある方はどうぞ。ここから購読できます。
 さてもう一枚の方は「THE ULTIMATE COLLECTION」(ザ・フー)。
 もともとは今回の再結成ツアーにあわせてリリースされたものだが、ジョン・エントウィッスルの急死で追悼盤のようになってしまった。収録曲はこんな感じだが、いやもうこれは文句なしの決定版でしょう。Jon Astley氏によるリマスターのおかげで音質も抜群だし。
 注目すべきはオリジナル・ミックスからのリマスターとなっていること。96年リリースのリミックス&リマスター・ベストと聴き比べると、「アイム・ア・ボーイ」はイントロのバック・コーラスが復活したし(こっちの方が絶対いい!)、「ボリスのくも野郎」はトゥルー・ステレオ・ヴァージョンになってるし、「マジック・バス」はイントロが大幅に違うし、「ザ・シーカー」は左右の定位が96年ベストとは逆になっていて、かつ最後のヴァースを繰り返さずにすとんと終わってしまうヴァージョンになってるし…と発見が多い。
 そういうわけで、僕のようなすれっからしのファンにも十分楽しめる編集盤であった。

 2002年7月5日(金) 
 「ベスト・オブ・ジェーン・バーキン」を聴きながら出勤。仕事に行くのに「ジュ・テーム・モワ・ノン・プリュ」とか聴いてていいんでしょうか。
 帰りは「ロンドン・イヤーズ」(ローリング・ストーンズ)のディスク1。デッカ時代のシングル・コレクション。そういえばこれも含めた初期のアルバムがリマスターされて近々発売されるようです。リマスターするのはBob Ludwig氏なのでかなり期待。
 実家の冷蔵庫から妻が持ってきた缶茶が腐っていた。「なんか味がへんだし、ざらざらしてる」とのことでコップに出してみたらこれがなんと真っ黒。しかもどろりとしている。あわてて缶裏をみてみると賞味期限は1999年。うへ、3年もオーバーしてるよ。妻は実家からの帰り道、知らずに半分くらい飲んでしまったとのこと。食中毒にならないかと心配するが、胃が少し気持ち悪くなった程度ですんだようだ。やれやれ。しかしいかに缶入りでも3年もたつと腐るんだなあ。

 2002年7月4日(木) 
 東京へ日帰り出張。表参道駅そばの某有名ネット関連企業にてプレゼンを受ける。なかなかおもしろかった。これだけのことでこんなに変わるのか、と。
 ところでこの会社の受付前には看板が立っていて「アポのない訪問者は入れません。無理に入ろうとすると警察呼びます」というようなことが書いてある。悪いとは思いながらもつい笑ってしまった。いろいろと嫌がらせに来る人が多いんでしょうね。
 帰りにお茶の水に出て、ディスクユニオンでザ・フーの紙ジャケCDを買う。ディスクユニオン限定再発という困った紙ジャケである。まあでも買い損ねていた「四重人格」など5タイトルを入手できたおかげでザ・フー紙ジャケはコンプリートとなった。
 そのほかには同じくザ・フーの新しいベストアルバム「THE ULTIMATE COLLECTION」ザ・ジャム「ザ・サウンド・オブ・ザ・ジャム〜25thアニヴァーサリー・ベスト」デュークス・オブ・ストラトスフィアXTCの変名バンド)「Chips From The Chocolate Fireball」を購入。ザ・フー・ベストの初回盤にはレアトラックを収録したボーナスディスクがついているらしいが、売り切れてしまったのか通常盤しかなかった。縁があればまたどこかで逢えるでしょう。
 行き帰りに聴いたのはガール・ポップ編集盤「カフェ・ブリュ」(スタイル・カウンシル)「モーニング・グローリー」(オアシス)。リアムの声が若いねえ。

 2002年7月3日(水) 
 出勤時に「トゥー・レイト・ザ・ヒーロー」(ジョン・エントウィッスル)。81年リリースのソロ第5作。このアルバムをソロ最高傑作とする人もいるようだが、ちょっと賛成できないなあ…。全面参加しているジョー・ウォルシュの陽性なギター・プレイが、ジョンの音楽にそぐわないような気がするのだ。曲自体の出来もいまいちだし、やっぱ1作目と2作目でしょ。
 帰りはオアシス「スタンディング・オン・ザ・ショルダー・オブ・ジャイアンツ」。「WHERE DID IT GO WRONG?」と「SUNDAY MORNING CALL」はオアシスを聴く喜びを十二分に感じさせてくれる名曲だが、それに匹敵する曲が「ヒーザン・ケミストリー」にあるだろうか?「STOP CRYNG YOUR HEART OUT」は確かにいい曲かもしれないが、「DON'T LOOK BACK IN ANGER」を連想させすぎてちょっと嫌になる。
「幻なんて描かずに/手にいれたものだけでやってみろよ/どんなクスリを試したっていい/自分のことが大好きならばね」(「GO LET IT OUT !」)

 2002年7月2日(火) 
 ジョン・エントウィッスル「ウィッスル・ライムズ」を聴きながら出勤。ピーター・フランプトン全面参加のセカンド・ソロ。ファーストに負けず劣らずの秀作アルバムである。ジャケットは擬人化された動物が描かれて一見メルヘンタッチだが、よく見ると画面右下のハリネズミはもう一匹のハリネズミの首を絞めたりしている。このあたりいかにもジョン・エントウィッスルである。
 9時まで能率の悪い残業をしてから帰宅。
 帰途「ヒーザン・ケミストリー」(オアシス)を聴く。最初聴いたときと印象が変わってきた。傑作なのか単なる焼き直しの愚作なのか判断がつかなくなっている。うーん。
 寝る前にPC中の写真データをまとめてCD-Rに焼く。最近PCの調子が悪いので念のため。データを整理しているときに必然的にチャチャの写真を見ることになる。せつない。ほんとうに可愛い猫だった。もういちど会いたいよ…。

 2002年7月1日(月) 
 「スマッシュ・ユア・ヘッド・アゲインスト・ザ・ウォール」(ジョン・エントウィッスル)を聴きながら出勤。71年のファースト・ソロ。なかなかの秀作なのに売れなかったらしい。まあこんな不気味なジャケットだしね…。ジャケといいタイトルといい、いかにもブラック・ユーモアを好んだこの人らしいのだが。
 ひどく蒸し暑くて頭がぼーっとしてしまう。冷房入れてくれよ。こんなんじゃまともに働けないよ。
 仕事の帰りに出張用の切符を買いに行き、ついでに「BOOK OFF」に寄って中古CDあさり。こういう大型古本店に置いてあるCDってほとんどがクズだけど、時々掘り出し物がとんでもなく安い値段でころがってたりするのであなどれない。今日はadvantage Lucy「Have a Good Journey」エルヴィス・コステロ「マイ・エイム・イズ・トゥルー」(リマスター盤)、ジミヘン「エレクトリック・レディランド」(リマスター盤)、ジョン・レノン「ワンサポンナタイム」を発見、入手。
 「DEEP RIVER」(宇多田ヒカル)を聴きながら帰る。1曲目「SAKURAドロップス」と終曲「光」は、双子の姉妹のようだ。

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