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2001年 11月〜12月

 2002年11月15日(金)
 電車で出勤。ビートルズ「アビイ・ロード」を聴く。
 「そして結局/君が手に入れる愛は/君が作り出す愛とひとしくなる」(「ジ・エンド」)
 片づけなければならない仕事を集中してやる。まああくまで僕なりに、ですが。
 夜、課の歓送迎会。久しぶりにマジシャンMのよくわからんマジックが炸裂。
 「いいですか、いいですか、このマジックは長崎でたいへんうけました。」
 でも最近は酒飲んでもあんまり楽しくなれないなあ。なぜだろう。
 二次会はパスして電車で帰る。今日もまた駅まで妻が迎えに来てくれた。

 2002年11月14日(木)
 朝から午後まで隣の市に出張。行きに「ジェネレーション・テロリスト」(マニック・ストリート・プリーチャーズ)を聴く。いわくつきのファースト・アルバム。ベンジー暴行事件→「そういや4REAL事件ってあったよな」→「ひさしぶりにマニックスでも聴くか」という短絡的流れ。
 しかし今聴くとしょぼいな。記憶の中ではもっと凄いアルバムだったはずなのに。これではチャート1位になれるはずもない。
 でもあのトレイシー・ローズとデュエットした「リトル・ベイビー・ナッシング」だけはいいね。
 「誰も君の顔を見やしない/君のエゴの欠如が男の精神を傷つける/やつらは君のイノセンスを欲しがってる/空虚な愛を奪うために/美とヴァージニティを玩具のように壊すために」
 夕方職場に戻ったら、どさどさと仕事が降ってきた。仕方なく10時まで残業するも実り少なし。ほげ。
 帰りは 「紅雀」(松任谷由実)
 「川向うの町から宵闇が来る/煙突も家並みも 切り絵になって/哀しいほど紅く 夕陽は熟れてゆくの/私だけが変わり みんなそのまま」(「ハルジョオン・ヒメジョオン」)

 2002年11月13日(水)
 今日も電車で出勤。「夢の翼 〜ヒッツ&ヒストリー〜」(ポール・マッカートニー)を聴く。
 ちくしょー、ポール観に行きてえなあ。名古屋に来てくれるんだったら間違いなく行ったのに…。
 修理にあずけてあった眼鏡は、無料でフレームを交換してもらえた。よかったよかった。これで明日からクルマで出勤できる。
 仕事の帰りに、駅そばのバナナレコードに寄って中古CD漁り。
 ストーンズ「ブラック・アンド・ブルー」日本製紙ジャケを発見してすぐさまゲットし(2000円。ユニオンだと5000円くらいするんでは?)、前から欲しかった「スーパー・ブラック・マーケット・クラッシュ」(クラッシュ)も入手。
 その他にはジャズ紙ジャケを数枚。「リベレーション・ミュージック・オーケストラ」(チャーリー・ヘイデン)「エリック・ドルフィー・アット・ザ・ファイヴ・スポット VOL.1」「インプレッションズ」(ジョン・コルトレーン)「ジョン・コルトレーン・アンド・ジョニー・ハートマン」。なんかすげえハードなメンツ。
 妻が駅までクルマで迎えに来てくれた。昨日に引き続きありがたやありがたや。
 夕食後、今日買ったCDをあれこれと拾い聴きしてから眠る。

 2002年11月12日(火)
 クルマ運転用の眼鏡が壊れてしまったので、仕方なく電車で出勤。いや違います。殴られたわけじゃありません。突然壊れてしまっただけです。
 デヴィッド・ボウイ「ステージ」を聴く。'78年のライヴ。クリムゾン参加前のエイドリアン・ブリューや、ロジャー・パウエル(ユートピア)などがバックをつとめている。僕のボウイ初体験は「ジギー・スターダスト」でも「ヒーローズ」でもなく、これだった。
 オープニングから「ジギー・スターダスト」収録曲の固め打ちで、今聴いてもほんとにスリリング。「レッツ・ダンス」発表後の日本ツアーを僕は見ているが、正直このアルバムのような感動はなかった覚えがある。
 妻がクルマで職場まで迎えに来てくれた。ありがたやありがたや。
 そういえばはてなアンテナにグループ編集機能ができました。登録サイトを任意のグループごとに分けて表示できる機能です。さっそく音楽観察者的アンテナにも設定してみました。でもこれはこれで悩むなあ。どういうグループ分けが適当なのか。どんなグループを作っても必ずはみだすものが出てきてしまう。まあしばらくいろいろやってみます。

 2002年11月11日(月)
 デヴィッド・ボウイ「ロウ」を聴きながら出勤。ロック・アルバムとしての聴かれ方を拒否するような作品。点描のような曲が並ぶ。
 「ベイビー 僕はまた君の部屋のガラスを壊し続けている/カーペットを見ちゃいけない 僕が恐ろしいものを描いておいたから/君はとても素敵な人だけど たくさん問題を抱えている/だから僕はぜったいに君に触れられない」(「ブレイキング・グラス」) 
 だるくてなかなか仕事に集中できず。原因はわかってます。単なる寝不足。
 ほぼ定時に退庁。帰りは「流線形 '80」(松任谷由実)。ひさびさ。
 ユーミンの新作を買わなくなってずいぶんになるけれど、「DA・DI・DA」あたりまでの彼女は最強のアルバム・アーティストであったと思う。
 「さめたふりをして ふいうちをかけて/欲しいものは欲しいと云った方が勝ち」(「魔法のくすり」) 
 ロッキン・オンJAPANの編集長がベンジー(元ブランキー・ジェット・シティ)に暴行をうけたそうな。(情報元「ミュージック・マシーン」11/10)。アルバム評に怒っての所業らしい。RO JAPAN側は謝罪要求文を今月号に載せています。
 いやなんかイギリスみたくなってきましたね。マニック・ストリート・プリーチャーズの「4 REAL」事件とか思い出してしまいました。(あ、あれは自傷だからちょっと違うな。)

 2002年11月10日(日)
 早朝、日記を更新しつつ「スティーミン」(マイルス・デイヴィス)。マラソン・セッション4部作のうち唯一聴いていなかったアルバム。マイルスのトランペットがハードボイルド。ジャケットのイメージそのままである。
 もうすぐ90歳になる母方の祖母が老人保健施設に近々入所することになったので、その引越準備の手伝いにゆく。
 祖母は大きな家にずっと一人暮らしをしてきたのだが、高齢のため日常生活に不都合をきたしてきたので、僕の母を筆頭とする娘&息子たちが心配して医療完備の施設に入居させることにしたのだ。高等女子師範卒のインテリばあちゃんで、いまでも読書を楽しみ、惚ける気配など全くないのだが、耳が遠くなったり身体が動かしにくくなったりするのはどうにもならんらしい。
 僕の車で母とホームセンターに行き、新居で必要となる生活用品を山ほど買い込んで運ぶ。入居予定の施設はまるでホテルのようなきれいなところだった。部屋はワンルーム・マンションみたいだったけど。
 運転中に聴いたのは、「ソフトリー、ブラジリアン・サウンド」(ジョニー・ソマーズ)「ジョアン・ジルベルトの伝説」「インプレッションズ」(竹内まりや)
 手伝いを終えて帰る途中、新星堂に寄って「バック・イン・ザ・U.S.」(ポール・マッカートニー)を買い、しばらく迷った末に、坂本龍一「US」とストーンズ再発「ベガーズ・バンケット」「ゲット・ヤー・ヤ・ヤズ・アウト」も購入。
 夕食の後、さっそくストーンズ・リマスター2枚を聴いてみる。
 「ベガーズ」は、ひとつひとつの楽器の音が今までよりもずっとくっきり。「ノー・エクスペクテイションズ」でのミックのヴォーカルのリアルさと、ブライアン・ジョーンズのスライド・ギターの深さに涙する。リマスターによってさらに名盤度が上がった感じだ。
 「ゲット・ヤー・ヤ…」の方はライヴ・アルバムなのであまりリマスターの効果はないのでは、と思っていたがなんのなんの。想像以上の音質向上だった。いわゆる「臨場感が増した」ってヤツですか。ざくざくとしたリフで切り進むキースと、流麗なフレーズを繰り出すミック・テイラーとのアンサンブルがたまらんす。必聴でしょう、これは。 

 2002年11月 9日(土)
 「メタモーフォシス」(ローリング・ストーンズ)を聴いた。'75年にリリースされたレア・トラック集。アナログ時代に入手しそこね、そのままずっと聴けずにいたアルバムなので、今回のCD化はかなり嬉しい。
 アウトテイクやヴァージョン違い以外に、他アーティストに書いた曲のデモ・トラックも収録されているが、これが妙にポップだったりしておもしろい。ストーンズ本体ではできなさそうな曲ばかり。セッション・ミュージシャン時代のジョン・マクラフリンやジミー・ペイジが演奏しているのも驚き。まあ知らなければ知らないですむプレイですが。
 でも通して聴くと、結局は典型的ストーンズ・サウンドの「アイム・ゴーイン・ダウン」がいちばんかっこよく感じられちゃうんだよなあ。
 この曲については、日本盤ブックレットに聴き取り不十分なままの歌詞しか載っていなかったので、ネット検索してみましたが、サイトによっていろいろですね、内容。この聴き取りこの聴き取りじゃ大違い。
 まあ、ヴォーカルはオフ気味だし例のミックのなげやり唱法だし、でネイティヴ・スピーカーな人にもよくわからないんすかね。僕のヒアリング能力(かなりプア)では、前者の方が正しいように聞こえますが…。後者はだいたい短すぎるっす。
 夕方、いつものように妻と川へ。雨と渋滞のおかげで川に着いたときには真っ暗。クルマのヘッドライトを頼りに花を流した。
 行き帰りに聴いたのは、「ANGEL」(溝口肇)「レアリティーズ」(山下達郎)

 2002年11月 8日(金)
 「ステイション・トゥ・ステイション」(デヴィッド・ボウイ)を聴きながら出勤。ヨーロッパ回帰+プラスティック・ソウル。
 「"人生は人をどこへも連れていかない"/そんなこと聞かせないでくれ エンジェル/空を見上げてごらん まだ人生は始まったばかり」(「ゴールデン・イヤーズ」)
 9時まで残業し、そのあとMAPに寄ってストーンズのデッカ再発盤を手に入れる。とりあえず初CD化である「メタモーフォシス」と、60年代の最高傑作「レット・イット・ブリード」の2枚。
 それからもう一枚。この間店頭で発見してから気になって仕方のなかった「アルティメイト・カンサス」(カンサス)も買ってしまった。やれやれ。
 帰りに聴いたのは「バンド・オン・ザ・ラン」(ポール・マッカートニー&ウイングス)。数あるポールのアルバムの中でいちばん好きなアルバム。聴いていてこれだけ幸福になれるアルバムはそうそうない。
 「君が次に雨に降られても それは悪いことじゃない/ぶつぶつ言わないで 雨は君のために降っているんだから」(「マムーニア」)
 入浴と夕食の後、今日買った「レット・イット・ブリード」を聴く。
 くっきりかつ奥行きのある音像だ。前回のリマスターCDとも聴き比べてみたが格段に音質向上している。「むなしき愛」では、ミックの声のあまりの生々しさに鳥肌がたってしまった。普通のプレーヤーでもこうなんだから、SACDプレイヤーで聴くといったいどんな感じに聞こえるんだろう…。  

 2002年11月 7日(木)
 うちあわせばかりの一日。午前にひとつ、午後にみっつ。ついでに残業までしてしまった。
 仕事への行き帰りにニルヴァーナ「フロム・ザ・マディ・バンクス・オブ・ザ・ウイッシュカー」
 ステージの上でカート・コベインは絶叫を続ける。世界への違和感とあらんかぎりの呪詛をまきちらす。あたりかまわず、初めから終わりまで。
 うっかり手を触れると血があふれそうだ。ここに「生への切望感」などあるのだろうか?
 「俺はとてもハッピー 今日友達を見つけたから/彼らは俺の頭の中にいるよ/俺はとても醜い でも気にしない あんただってそうなんだから/鏡なんか壊してやった」(「リチウム」)

 2002年11月 6日(水)
 早朝、日記を更新しつつ「レアリティーズ」(山下達郎)を聴く。
 さすが完璧主義者、単なる寄せ集め編集盤とは一線を画すクオリティ。オリジナル・アルバムだといっても誰も疑わないだろう。初回盤は「パレード」など5曲のカラオケを収録したボーナス・ディスク付きである。ヤマタツ版「スタック・オー・トラックス」というわけですか。それにしても幸せな人だよね。マニア的体質を保ちながらメガセールスを獲得できているなんて。
 ポール・マッカートニー「ドライヴィング・レイン」を久々に聴きながら出勤。16曲もいらなかったよなあ、これ。10曲くらいに絞っていたら傑作になったのに。LP時代だったらこんなことはなかった。物理的に45分くらいしか収録できなかったんだから。CDの弊害のひとつ。
 仕事のあとにMAPに寄って、ニルヴァーナのベスト・アルバムグレン・グールド「ゴールドベルグ変奏曲−メモリアル・エディション」を買う。ストーンズのデッカ再発リマスター盤も手に入れるつもりだったが、発売が9日に延びたとのことで肩すかし。
 そのおかげで買うつもりじゃなかったU2の新しいベスト・アルバムを買っちまったよ。初回限定DVD付きの誘惑に負けました…。うう。
 「ライヴ・アット・フィルモア・ウエスト」(アレサ・フランクリン)を聴きながら帰宅。クイーン・オブ・ソウルなり。
 そういやamazonユーズド・ストアができたんですね。リリースされたばかりの新譜もリストアップされていてちょっとそそられます。まずいなあ。

 2002年11月 5日(火)
 寒い。みぞれまじりの雨が降っている。気分までどんよりしそうだったので、モー娘。「ここにいるぜぇ!」セックス・ピストルズ「勝手にしやがれ!」というパンク原理主義者に殴られそうなメドレーで気合いを注入しつつ出勤。
 「嘘つきだよあんたは/どうして嘘をつくんだ/ほんとのことを言った方がいいぜ/あんたは宙ぶらりん/あんたは嘘つき野郎」(「ライアー」)。
 ピストルズの初代ベーシストだったグレン・マトロックはこの曲のことを、ジョニー・ロットンが自分への悪意を込めて書いたものだと思っていたらしい。
 出張の間にたまったメールや書類を片づけるだけで一日の大半が終わってしまう。
 帰りは「イッツ・オンリー・ロックン・ロール」(ローリング・ストーンズ)。ストーンズにしてはめずらしいサラリーマン・ワークソング「快楽の奴隷(LUXURY)」がしみる。
 「なまけものなんて言わないでくれ 週に7日も働いてるのに/テキサス野郎は100万ドル稼いで 俺は20ドルだけ/金の指輪も欲しいし リムジンにも乗ってみたい/俺は必死に働いてる 会社のために/俺は必死に働いてる おまえに贅沢させてやるために」
 今日からはじまった新品CD大ディスカウントフェア洋楽の部、ぼやぼやしてたらめぼしいブツはあっという間に売り切れになってしまっていた。とほほ。イタリアン・プログレとかあれこれ出品されていたのに…。見込みが甘かった。平日の朝9時スタートなんて酷だよ…。

 2002年11月 4日(月) 振替休日
 ジミ・ヘンドリクス「スマッシュ・ヒッツ」紙ジャケ盤を聴く。初めて聴いたジミヘンのアルバムがこれだったので、個人的思い入れはけっこうある。この英盤の選曲&曲順が身体に焼き付けられてしまっているし。紙ジャケというのも嬉しい。ただし紙ジャケ探検隊さんによると、オリジナル盤そのままの復刻ではないようです。(→UPDATE情報10/30の項を参照)それにしてもなんで歌詞カードが入ってないんだろう。それくらい付けてよ、ユニバーサルさん。
 もう一枚。福井で買った大貫妙子「アンサンブル」。2000年リリースのアルバム。これはなかなか。
 オーケストラをバックにした曲からフラメンコ、ボサノヴァ、タンゴまで、さまざまなスタイルを身にまといながら、最終的には大貫妙子その人に収斂してゆくという作品集だ。ここのところの彼女の「安定感」にはやや興味を失っていたのだが、これはちょっとスリリング。ちなみにアレンジャーは坂本龍一、リリ・キューブ、小松亮太など。そういや最新作「note」も買いもらしてるんだった。聴かなきゃいけないかなあ。
 今日は結婚記念日ということで、妻と「バンビーナ」で夕食。開店1周年とかでコース料金がお値打ちになっていた。
 前菜もパスタもメインもおいしかったす。クルマを運転していったのでワイン飲めなかったのは残念だったけど。
 満足して帰るところで、上司にばったり出会う。ご家族で食事に来られたとのことであった。
 レストランへの往復に聴いたのは、前述「アンサンブル」「Time Flies...」(ヒューイ・ルイス&ザ・ニュース)

 2002年11月 3日(日) 文化の日
 商店街のパン屋で菓子パンを買ったら、そこのおばちゃんが袋になにかおまけらしきものを入れてくれた。
 なんだろうと思って、店を出てから袋を開けてみたら、これがなんとディスクユニオン特製ザッパミニチュア帯じゃありませんか。しかも5枚分全部そろってる。もちろん「アンクル・ミート」の全面かぶせ帯も。予想外の驚きと喜びにうち震える僕……という夢を見て目をさました。がくぜんとする。そんなにミニチュア帯が欲しかったのか俺。入手できなかったのがそんなに悔しかったのか俺。
 早朝から夕方まで、実家の行事の手伝い。妻も一緒。行事終了後、祖母のところに届け物をしたり、母の誕生日プレゼントを買いに行ったりして家に戻ったのは午後10時近かった。
 行き帰りに聴いたのは、ミッシャ・マイスキー「バッハ:無伴奏チェロ組曲」ドゥルッティ・コラム「LC」ビル・エヴァンス・トリオ「アット・タウン・ホール」。無伴奏チェロ曲って運転中に聴くには不向きですな。
 ところで既にあちこちで紹介されていますが、C堂さんCCCD特集ページ。すごいっす。この問題を考えるための基礎資料としてすげえ有効。ありがたやありがたや。

 2002年11月 2日(土)
 朝、日記の更新をしながら「Time Flies ...」(ヒューイ・ルイス&ザ・ニュース)を聴く。96年にリリースされたベスト盤。
 いやあ楽しい楽しい。ぎりぎりのところで軽薄にならないバランス感覚が好きだ。良質な80年代音楽。リマスタリングが名手Bob Ludwig(ストーンズの今回のリマスターも手がけたエンジニア)なので、6年前のものにしては音質もいいっす。
 夕方、いつものように妻と川へ。すっかり寒くなった。
 帰り、本を返却に行く妻につきあって市の図書館に寄る。ひさしぶり。
 外出中に聴いたのは、「インヴェンションとシンフォニア」(グレン・グールド)「ハウ・マイ・ハート・シングス」(ビル・エヴァンス)
 夜、ソニー・クラークやらバド・パウエル聴きながら図書館で借りた「決定版 ブルーノート・ブック」を読む。ますますはまりそうでちょっと怖いぞ。

 2002年10月30日(水) 〜 11月 1日(金)
 福井へ三日間出張に行ってました。著作権関係の研修受講です。
 講義の中で興味深かった点。一般的に著作権保護先進国だと思われているアメリカの著作権制度が、著作者人格権の保護が弱い、著作隣接権を認めていないなど、ほんとは低レベルの保護しかしていないものであるということ。ただし音楽とコンピュータ・ソフトウェアだけについては保護が手厚いのだそうです。つまり、自国の得意分野については権利を強く、他国の得意分野については権利を弱く、ということですな。そしてこうしたアメリカの政策が国際的にも著作権システムの混乱を招いているらしい…。
 そのあたりのことは、講座テキストとしても使われたこの本を読むとかなり詳細に書いてあります。
 著者は文化庁著作権課の現役課長ですが、著作権制度にまつわる政治的背景にまでふみこんで書かれていて、お役人が書いた本にしてはかなりおもしろい。コンピュータ・プログラムが、なぜ「特許」のような制度でなく「著作権」で保護されるようになったのかについては常々疑問に思っていましたが、これを読んでやっとわかりました。要するにアメリカの戦略に日本を含む他国が巻き込まれてしまったと。
 講義の後は、ヨーロッパ軒のソースカツ丼を食べ、福井市内のCDショップを回って、中古盤や紙ジャケCDを漁っていました。(←それしかすることないんかい)
 収穫は「ソニー・ロリンズ Vol.2」ジョー・ジャクソン「ボディ・アンド・ソウル」の元ネタジャケ盤)やジョニー・グリフィン「ザ・コングリゲーション」(無名時代のウォーホールがジャケ描いてる。)などブルー・ノート1500番台の紙ジャケや、買いもらしていた大貫妙子のちょっと前のアルバム「アンサンブル」(新品特価半額でした)、ヒューイ・ルイス&ザ・ニュースのベスト・アルバム(これまた新品特価半額)、グリーン・デイのベスト盤(帯&ステッカー付き日本盤で1000円)などなど。いいとこです、福井。CD安くて。ちょっと寒かったけど。

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