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 2002年9月30日(月)   
 「ザ・スパゲティ・インシデント?」(ガンズ・アンド・ローゼズ)を聴きながら出勤。パンク・カヴァー・アルバムというコンセプトのはずだが、パンクじゃない曲もけっこう含まれている。ナザレスとか。そういえば隠しトラックにチャールズ・マンソンの曲が収録されているということでリリース当時物議を醸したおぼえがあるんだけど、印税ってちゃんと支払われたんだろうか。
 打ち合わせと来客対応で一日が終わる。憂さ晴らしにKチーフ&O氏と一緒に海鮮アトムで寿司食って帰る。生タラバうまかったす。
 帰りは「フォーティ・リックス」のディスク1。
 「年をとるってのは/ひどくうんざりすること」(「マザーズ・リトル・ヘルパー」)

 2002年9月29日(日)   
 身体がだるくてたまらない。なにかやっているとすぐに眠気に襲われるが、いくら寝てもすっきりしない。The Bop Junk Bandメルマガの原稿を書こうと思ったが、どうにも集中できず。
 そんな状態のまま、午後、妻と川へ。彼岸花はまだ咲いていたが、先週のような鮮烈さは褪せていた。
 行き帰りに聴いたのは「シンプリー・バロック2」(ヨー・ヨー・マ)「NIGHT FOOD」(エゴ・ラッピン)「水の中の森」(橋本一子)
 調べものをしていて、こんなサイトをみつけた。「Electric Obiland」
 アメリカのコレクター向けに、日本盤帯付きアナログや紙ジャケCDなどを販売しているサイト。ザ・フー「マイジェネDE」も売ってます。しかもユニオン特典紙ジャケ付き。値段は75$(約9000円)。た、たけえ。定価の倍以上だよ…。

 2002年9月28日(土)   
 あちこちで話題になっているWeb巡回ツールはてなアンテナですが、便利&おもしろそうなので、遅ればせながら僕も使わせてもらうことにしました。
 「音楽観察者的アンテナ」という名前で公開していますので、よかったらのぞいてやってください。
 さて、ピーター・ガブリエルの新作「UP」
 傑作でした。うう。「3」のようにヘヴィにはじまり、ピーター・グリーンやブラインド・ボーイズ・オブ・アラバマ、ヌスラット・ファテ・アリ・ハーンといったゲストの個性的な音を飲みこみながら、闇と光を行きつ戻りつ。「So」のようなカタルシスは得られないけれど、とにかく圧倒されます。買ってよかったよ。
 ボーナス・ディスクについては、3曲目「CLOUDLESS」だけはいいと思ったけど、よく聴いたら本編収録曲「スカイ・ブルー」後半部分の使い回しやんか。ああそれでこのタイトルなのか。

 2002年9月27日(金)   
 ダムド「地獄に堕ちた野郎ども」を聴きながら出勤。「ニート・ニート・ニート」のイントロはエディ・コクランみたい。ラットのドラムはシンバル鳴らしっぱなしでキース・ムーンみたい。
 今日もガス欠。ひとつのことしかできない。
 帰りは小山卓治「STORIES」
 「せめてこれくらいの格好が お似合いだってあてがわれた/俺達の時代ってやつに/せめて最後のお別れを」(「傷だらけの天使」)

 2002年9月26日(木)   
 出勤時にコリン・ブランストーン「一年間」。「さよならキャロライン」が聴きたいだけ。
 ガス欠状態続く。まあ僕の場合、人生ガス欠状態なんですが。
 帰りはザ・フー「マイ・ジェネレイション」
「みんな俺たちを落ち込ませようとする/このへんをただぶらぶらしてるからってだけで/あいつらのやることは恐ろしく冷たいのさ/じじいになる前に死んでしまいたい/これが俺の世代/これが俺の世代/なんであいつらみんな どっかへ消えちまわないんだ?」
 寝る前に「フォーティ・リックス」のディスク2。
 一晩たって落ち着いたのか、ディスク1と違ってそれほど興奮せず。新曲4曲は最後にまとめるとかしてほしかったなあ。もしくは別ディスクにするとか。
 ところで8/28の日記に書いたジミヘン・ザッパ・ギターのオークション、不調に終わったようですね。(ネタ元「伯爵タイムズ」) 残念でしたなあ、ドゥイージル君。

 2002年9月25日(水)   
 出勤時に「風街ろまん」(はっぴいえんど)
 「飴いろの雲に着いたら/浮かぶ駅の沈むホームに/とても素速く飛び降りるので/きみを燃やしてしまうかもしれません」(「抱きしめたい」)
 昨日よりは元気に仕事。効率はあいかわらず悪いのですが。
 帰りは「三日月ロック」。夜に聴くとまた印象が違う。
 途中「MAP」に寄って、明日発売の「フォーティ・リックス」(ローリング・ストーンズ)をフライング・ゲット。そしてピーター・ガブリエル「UP」も買ってしまいましたよ、SLHさん。しかも日本盤。結局2700円払ってしまいました。ボーナス・ディスクのつまらなさというのをどうしても味わいたくなってしまったのです。
 夕食後、とりあえずストーンズを聴く。結成40周年記念で40曲収録。やっぱ音良くなってるわ、デッカ時代の曲。「無情の世界」とか聴くと如実にわかる。
 しかしディスク1の選曲・曲順にはやられた。事前に知ってはいたけれど、実際聴いてみると想像以上。2曲目に「ギミー・シェルター」が出てくるのがたまらんです。ストーンズのベスト盤聴いてこんなに興奮するとは思わんかった。
 あんまり興奮しすぎてディスク2にたどりつく前にガス欠状態。続きとピーガブは明日以降のお楽しみとなってしまいました。

 2002年9月24日(火)   
 キース・ジャレット「フェイシング・ユー」を聴きながら出勤。
 身体がだるくてたまらない。連休のせいか。残業する気になど到底なれん。
 帰りは大瀧詠一「デビュー・スペシャル」。87年版のほう。
 「ウララカ〜はいからはくち〜DA DOO RON RON〜サイダー」といったメドレーを聴いていると、ちょっとだけ創作の秘密に触れたような気になる。
 それはそうと昨夜の後藤真希ラストライヴこのレポートには驚きました。
いやなんかすげえ。爆裂してる。

 2002年9月23日(月) 秋分の日  
 「ジギー・スターダスト 30thアニヴァーサリー・エディション」(デヴィッド・ボウイ)を聴く。
 ディスク1にはオリジナル・アルバムのリマスター・ヴァージョン、ディスク2にはデモやアウトテイクなどの関連トラックを収録。「月世界の白昼夢」と「君の意志のままに」のアーノルド・コーンズ・ヴァージョンがおもしろかった。生煮えのままだされた料理みたいな感じ。アルバム収録ヴァージョンの完成度から比べると、よくリリースしたよなこんなものと思うが、まあ試行錯誤の過程上の産物だったのでしょう。
 そのほかにはスタイル・カウンシルの紙ジャケを。「スピーク・ライク・ア・チャイルド」「アワ・フェイヴァリット・ショップ」
 「アワ・フェイヴァリット・ショップ」ってすごく政治的メッセージの強いアルバムだったのに、そのあたりのことは日本ではほとんど理解されんかったなあ。ただのおしゃれサウンドとして扱われてしまった。
 それにしても「スピーク〜」はなんでデジタル・リマスターじゃないんだろう。ベスト盤には収録曲のリマスター・ヴァージョンが入っているのに。

 2002年9月22日(日)  
 午後、妻と一緒に川へ。川岸にいちめんの彼岸花。この世のものではないような異様な美しさだった。
 行き帰りに聴いたのは「PIZZICATO FIVE TYO」「ROMANTIQUE」(大貫妙子)「ゴールドベルグ変奏曲('55年版)」(グレン・グールド)
 夜寝る前に「STORIES」(小山卓治)を聴く。
 去年発売された初のベストアルバム。しかし彼がかつて所属していたCBSソニーからでなく、インディーズからのリリースだったので、少し前までその存在を知らずにいた。タイトル通り物語性の強い曲を集めてある。まあもともと彼の詞は短編小説的なのだけれど。
 たとえば「FILM GIRL」「Passing Bell −帰郷」「裏窓」
 できすぎな歌詞だと思うかもしれない。しかしこの詞が彼の切迫感ある声で歌われると、とてもせつなくリアルに響くのだ。心の奥底のいちばん柔らかい部分をわしづかみにされたような気になる。ノワールなロマンティシズム。
 すでに手に入りにくくなってしまった初期の名曲をこうしてまとめて聴けるようになったことを素直に喜びたい。
 彼は今も地道に活動を続けているらしい。陰ながら応援してゆきたい。
 「地下鉄のホームの隅に 小さな花束が置いてある/先週ここから飛んでった 女の子のためのものだろうな/俺ともし出会っていたなら 恋したかもしれない/きっとおんなじようなことを 考えてたはずだ/思いきり笑って 思いきり走りたい/生きる理由も見当たらない 死ぬための理由もない」(「Gallery」)

 2002年9月21日(土)  
 マイク・オールドフィールドの新作「トレス・ルナス」を聴く。中途半端なニュー・エイジ・ミュージック臭さが鼻について素直に楽しめず。考えてみれば「ヴォイジャー」('96)あたりからずっとそう。もう新作買うのやめようか。次作は「チューブラ・ベルズ」再録音らしいが、それもなんだかなあという感じ。
 そのほかに聴いたのはピーター・ガブリエルの紙ジャケ「プレイズ・ライヴ」「So」
 「プレイズ・ライヴ」は昔からあんまり好きじゃない。ライヴの限界が出てしまっているというか。ピーガブ自身のヴォーカルはともかく、バンドの演奏はレコードの緊張感に比べてゆるすぎるのだ。イギリスではハイライト版として1枚もので再発されたらしいが、そのあたりご本人も感じているからでは。
 「So」はいま聴いても十分楽しめた。「3」を「闇の傑作」とするならばこちらは「光の傑作」だ。
 そういや10年ぶりの新作「UP」がリリースされたんだった。
 でもなんか食指が動かないというか、2700円払う気になれないというか。「スーパーリスナークラブ」さんは大絶賛だったのでちょっと心は動くのだが。 

 2002年9月20日(金)  
 出勤時に「三日月ロック」
「東京の日の出 すごいキレイだなあ/きのうの濁りもどこへやら/さえない話に感動しまくり/なんで? 飛びそうだ」(「けもの道」)
 かつての上司にばったり出会って、昔一緒に働いていた人たちの消息を聞いたり、イベントの仕事をしていた頃にお世話になった人と数年ぶりにお茶を飲んだり。
 今日は残業しないつもりだったのに、急ぎの仕事に対応していたら本来の仕事が終わらなくなり結局9時まで。
 ピンク・フロイド「エコーズ」を聴きながら帰る。途中「MAP」に寄って、ザッパ紙ジャケ第5弾&第6弾の予約をした。
 ザッパといえば「Frank Zappaの○△□」経由で知ったのだが、www.zappa.comから通販で発売された'76オーストラリア・ライヴ(CD2枚組)、日本盤が出るらしい。ところが値段はなんと税抜9500円!どうなっとるんじゃ。通販価格は32$なのに。特別仕様でもあるのか?
 日本公演と同じメンバーによるフル・ライヴなので聴きたい。聴きたいが高すぎる。うう…。

 2002年9月19日(木)  
 出勤時にストラングラーズ「ブラック・アンド・ホワイト」
 「木こりと結婚してみたいかい?/凍え死にしたいかい?/ビューティ・クイーンになりたいかい?/そして王国を支配してみたいかい?」(「Do You Wanna」)
 昨日亡くなった人は今日も身元がわからないままだ。
 10時過ぎまで残業する。
 帰りは「All of タンポポ」
 「星の数なんかは どうでもいい/夜空を見上げる あなたの仕草に/見とれていただけよ」(「Motto」)
 なんやかやあって書き忘れていたが、数日前にザッパ紙ジャケCD購入特典(パート2)が届いた。興味のある方はこちらへどうぞ。

 2002年9月18日(水)  
 今日も「三日月ロック」を聴きながら出勤。
 「ガーベラ 汚れたホシの隅 まだ何かを待っていた/アンテナ拡げて あてもない空 扉ふたつ開いて」(「ガーベラ」)
 夕方、職場で飛び降りがあった。
 僕が働いている部署は12階にあるのだが、その廊下のつきあたりにある窓を開け、柵をのりこえて男性が飛び降りたのだ。
 窓の外には緑色のビニールネットが張ってある。男性は持っていたカミソリでネットを切り、その向こうへ飛んだらしい。窓の脇にはカミソリだけが残っていた。
 男性は即死だった。
 そのしばらく前、僕はその場所のすぐそばを通りかかった。
 窓の脇には、休憩用の椅子が何脚か置いてある。そのひとつに男性がぼんやりと座っているのを僕は見た。
 椅子と僕の距離は7〜8メートル。窓から射す光がちょうど逆光になっていたのでその人の顔や服装はよくわからなかったけれど、見知らぬ人だと思ったことを憶えている。
 しかし特になんの疑問も持たずに僕は通り過ぎた。同じ階で働いている全ての人を知っているわけでもないし、ここにはお客だって出入りする。
 それから少しして、その人は飛び降りたのだろう。
 直前の姿を目撃していたということで警察には事情聴取された。ごく簡単にだったけれども。
 仕事があったので9時過ぎまで残業する。しかしどうにも能率はあがらなかった。
 結局、僕が帰る頃になっても男性の身元についての情報は伝わってこなかった。ここで働いている人だったのかどうかもわからないままだ。
 どうして彼は死んだのだろう。どんな事情があったのだろう。亡くなる直前の姿を見たせいか気になって仕方がない。

 2002年9月17日(火)  
 4日ぶりの出勤。「三日月ロック」を聴きながら。
 「驚いて欲しいだけの見えすいた空振り/ナイーブで雑なドラマ/もっと不様なやり方で 宇宙の肌に触れる/ババロア 会いに行くから」(「ババロア」)
 帰りに上司を車で送る。ガール・ポップ編集盤を聴く。
 家に帰って日朝首脳会談のニュースを見る。北朝鮮があんなにあっさりと拉致を認めるなんて。そのうえ安否までも。
 しかし4人生存、8人死亡ってのは重い。重すぎるよなあ…。

 2002年9月16日(月) 振替休日 
 スピッツ「三日月ロック」を聴いた。
 最初すこしとまどう。前作「ハヤブサ」での切羽詰まったテンションの延長線上にある作品を想像していたから。
 ところが今回は一見とてもナチュラルなたたずまいなのだ。
 しかし聴きすすむにしたがって、その裏にあるテンションの高さに否応なく気づくことになる。凛とした意思の強さがもたらす緊張感。
 胸を張って傑作といえるアルバムでしょう。捨て曲など全くありません。
 しかし草野正宗の書くメロディはますます中毒性が高くなってきてますなあ。初めて聴いたときにはさりげなく響くのに、二度目に聴いたときには極上のメロディに変貌を遂げているのだ。
 「あきらめないで それは未来へ かすかに残るけもの道/すべての意味を 作り始める/あまりに青い空の下 もう二度と君を離さない」(「けもの道」) 

 2002年9月15日(日) 敬老の日 
 午前、妻と一緒にいつものように川に行き花を流す。そのあとひさしぶりに大須へ。
 妻が買い物をしている間に僕はパルコのタワーレコードへ行き、またあれこれとCDを買う。
 新譜ではスピッツ「三日月ロック」マイク・オールドフィールド「トレス・ルナス」、それから7月に発売されたのに不具合があったため回収になっていた「ジギー・スターダスト 30thアニヴァーサリー・エディション」(デヴィッド・ボウイ)の修正版。紙ジャケではスタイル・カウンシルポール・ウィリアムス。そして前から欲しいと思っていた小山卓治「STORIES」
 そのうえ日本盤が出るまで待っていようと思っていたストーンズの初期リマスター盤(SACDハイブリッド盤)も買ってしまいました…。だってレジ前にこれみよがしにずらりとディスプレイしてあるんだよ…。
 でも理性が多少働いて、とりあえず「アウト・オブ・アワー・ヘッズ」だけにしときました。(←どっちにしろ買いすぎだって) 
 家に帰ってからさっそくストーンズを聴いてみる。リマスターの効果はどうだ。
 おお、ミックのヴォーカルにふくらみが増した…ような気がする。サウンド自体も今までのCDに比べてクリアになった…気がする。うーん。正直いってびっくりするような変化は感じられませんでした。SACD プレーヤーで聴くと違うんだろうか。
 まあもともとこのアルバムは録音がダンゴ状態だし、限界はあるのかも。
 ということで「ベガーズ・バンケット」か「レット・イット・ブリード」で比較するまで評価は保留にしときます。

 2002年9月14日(土) 
 ピーター・ガブリエルの紙ジャケCD6枚のうち、順に4枚を聴いた。どれもかつてはヘヴィー・ローテーションしていたアルバムだが、ここのところ聴き返したことなかったな。
 ファーストはなんのかんのいってもまだプログレ色が強い。でも「ソルズベリー・ヒル」「ヒア・カムズ・ザ・フラッド」という二大名曲を含むのでおざなりには扱えない。
 ロバート・フリップがプロデュースしたセカンドは、当時個人的にもっとも気に入っていたアルバム。でも一般的な評価はあまり高くない。確かに物足りなさはある。シニカルな詞の「ホーム・スウィート・ホーム」は名曲なんだけど。
 サードはもう文句なしの名作。今聴いてもそのテンションの高さに圧倒される。スティーヴ・リリーホワイトとゲート・エコーを一躍有名にしたアルバム。
 4枚目ではエスニック色が強くなる。今聴くとけっこう地味だよね。「ショック・ザ・モンキー」がヒットしたからとはいえ、よくあんなに売れたもんだ。それだけピーガブ本人に勢いがあったんでしょうなあ。
 さて、ディスクユニオン特典については例のごとく別ページを作りました。
 こちらへどうぞ。 

 2002年9月13日(金) 
 遅めの夏休みをとる。
 ザ・フー「マイ・ジェネレイション<デラックス・エディション>」をじっくり聴きました。こちらをどうぞ。

 2002年9月12日(木) 
 ゾンビーズ「オデッセイ&オラクル」を聴きながら出勤。マジカルでミラクルなポップ・アルバム。コリン・ブランストーンのスモーキーな声もいい。
 終日、経営品質評価アセスメント研修。疲れたので今日は早く帰ろうと思ったのだが、職場に寄ったら抜き差しならぬ状況に巻き込まれて結局9時過ぎまで居残り。
 帰りは「アラジン・セイン」(デヴィッド・ボウイ)
 「夜明けに 数知れない人々が 泉の湧き出るようにすすり泣く/誰がアラジン・セインを愛するのか」。
 「ALADDIN SANE」は「A LAD INSANE」なり。

 2002年9月11日(水) 
 仕事に行く前に、マイ・ジェネレーション<デラックス・エディション>」をちょこっとだけ聴いてみる。米盤アナログやCDのみを聴いてきた者にとっては言葉を失ってしまうくらいの素晴らしい音質。す、すげえ。こりゃあじっくり聴かなきゃ。
 その余波で出勤時には「ライヴ・アット・リーズ」デラックス・エディションのほう。ふと思ったんだけど「A QUICK ONE , WHILE HE'S AWAY」ってけっこう下品なタイトルだな。「彼氏がいない間に急ぎの…」ってことでしょ。
 今日もまた10時近くまで残業。帰りも「リーズ」の続き。
 話は変わりますが「左足の小指の先を動かせるものは、自分が最も深く望んでいるものになれる」らしいです。オレ動かせるけど。ぐるんぐるんと。いつ「自分が最も深く望んでいるもの」になれるのかなあ。あ、「もうなってるんだよ、実は」ってオチは勘弁して下さい。夢も希望もなくなるから。

 2002年9月10日(火) 
 伯爵タイムズさん、リンクありがとうございました。以前からご覧いただいていたとのこと、嬉しいです。僕の方もリンク集に加えさせていただきました。これからもどうぞよろしく。
 出勤時にディスロケーション・ダンス「ミッドナイト・シフト」。リリース時からの愛聴盤。ドラムマシンを使っていても手触りはアコースティックだ。ネオアコとマット・ビアンコみたいなおしゃれ系グループとの橋渡しのようなバンド。
 今日も10時近くまで残業。帰りはエリス・レジーナ「イン・ロンドン」
 こんなに生命力に満ちあふれた歌手が、この十数年後にドラッグと酒で命を落とすなんて。
 ディスクユニオンからピーター・ガブリエルの紙ジャケ6タイトルと、ザ・フー「マイ・ジェネレーション<デラックス・エディション>」が届いていた。マイジェネは明日が発売日なのに早いなあ。

 2002年9月9日(月) 
 ペイル・ファウンテンズ「パシフィック・ストリート」を聴きながら出勤。他のネオアコ・バンドにはない独特の湿り気が少し苦手だった。今は慣れてしまったけれど。様々な音楽的要素にも気づかなかった。無知だったから。
 他部署の仕事の尻拭いをしなければいけない気配がまた。いいかげんにしてほしいっす。
 9時すぎまで残業。エゴ・ラッピン「Night Food」を聴きながら帰る。おお、家で聴いたのとはまた違う感触だ。いいぞ。こうやって聴くべきものなのかもしれない。
 「伯爵タイムズ」さん経由で知ったのだが、ジョン・レノンのリマスターシリーズ、次は「マインド・ゲームス」らしい。地味だけどけっこう好きなアルバムなのでちょっと楽しみ。でも個人的には「ロックン・ロール」の完全版を出してくれないかなあと思ってる。

 2002年9月8日(日) 
 朝、「シカゴ・コンプリート・ベスト」を聴く。ライノ編集による新リマスター・ベスト2枚組。
 シカゴというバンドについては今までほとんど縁がなかった。ファースト・アルバムを聴いたことがあるくらい。ディスク1に収録されている初期の曲はブラスがかっこよくて快感。メイン・ヴォーカリストが3人というのも楽しめる。が、ディスクが変わるとだんだん甘ったるいバラードが増えていってへきえき。一般的にはこっちの方が人気があったりするんだろうが…。
 午後、妻と川へ。行き帰りに「ベスト・オブ・アラン・パーソンズ・プロジェクト」のVOL.1&2を聴く。
 夜にはエリス・レジーナの紙ジャケ2枚を聴いた。
 「イン・ロンドン」は69年録音。1曲目にノックアウトされる。めちゃくちゃかっこいいです。クラブ・シーンで再発見されたというのも納得。こういうのを聴いているとほんと幸せな気分になる。
 「エリス&トム」アントニオ・カルロス・ジョビンと共演した74年のアルバム。これまた1曲目「三月の水」が素晴らしい。エリスがデビューして間もない頃、ジョビンが「あの田舎娘はだめだ」と言ったため、長年エリスはジョビンを仇敵とみなして彼の曲を歌わなかった…というエピソードが信じられないほどの親密さです。
 寝る前にもう一枚紙ジャケ。「ヘレン・メリル・ウィズ・クリフォード・ブラウン」。あまりに有名なアルバムだが聴くのは初めて。「女性ジャズ・ヴォーカル」という言葉から想像する音楽そのものだった。そういう意味でちょっとスリルには欠けるかな。

 2002年9月7日(土) 
 すっきりしない天気。一日家にいる。
 きのう再インストールしたBIBLO、通信関係がおかしい。えらく低い速度でしか接続しないし、リンクをたどる操作を繰り返すと途中から反応しなくなる。モデムが原因と思われたので、ネット上でドライバをさがしてインストールしたら直った。購入時にもドライバのアップデートやったっけ?思い出せん。
 今日聴いたのは2タイトル。
 まずエゴ・ラッピン「Night Food」。K氏からいただいたアルバムである。
 ちまたで評価されているらしいオールド・ジャズ的アレンジの曲は確かに新鮮だ。が、僕にはラスト2曲のソウル的楽曲の方が彼らの本質のように思えた。才能あるユニットだと思う。でもなぜかのめりこめないんだよなあ。「観察」してしまう感じ。音楽スタイルもシンガーの声も好みなのにね。
 もうひとつは「エコーズ〜啓示」(ピンク・フロイド)。去年出た2枚組ベスト。
 すべての曲がひとつの流れを持ってつながっていて、まるでオリジナル・アルバムのようだ。さすがフロイド。ロジャー・ウォーターズも選曲には参加したらしい。
 個人的にはシド・バレット時代の曲が5曲も収録されているのが嬉しかった。置かれている場所もいい。「アーノルド・レイン」のあとには残りのメンバーがシドへの思いを吐露した「あなたがここにいてほしい」が続き、次にシド正式参加のラストチューンといわれる「ジャグバンド・ブルース」が流れる。そして2枚組2時間20分にわたるアルバムは、ファースト・アルバムと同じく「バイク」で終わる。シドへの愛情が感じられる編集だなあとしみじみしてしまいました。

 2002年9月6日(金) 
 朝、「All of タンポポ」を聴く。
 自分は第1期(ノワール・タンポポ)だけを心から愛していると思っていたのに、これを聴いて第2期(ブリティッシュ・タンポポ)のことも知らぬ間に愛してしまっていたのだということに気づく。いまさら遅いけど。
 もうこれで終わりなんだよな。飯田も矢口もいなくなって、新垣とかメロン柴田とかが入ったタンポポは、もはやタンポポではありえない。
 そういう意味で、第1期と第2期のメンバーが一同に会した(という設定の)終曲「たんぽぽ(Grand Symphonic Version)」にはかなりぐっとくるものがあった。 
 日曜の防災訓練の代休を午後にとる。で、いつも行かない方の新星堂に行って紙ジャケCDあさり。
 ボブ・マーリー「ラスタマン・ヴァイブレーション」「アップライジング」「エリス&トム」(エリス・レジーナ&アントニオ・カルロス・ジョビン)「バッハ:フランス組曲第1番−第4番」(グレン・グールド)を購入。ちょっと買いすぎだぞオレ。来週にはユニオンからピーター・ガブリエル紙ジャケ6枚と、特製紙ジャケ特典つき「マイ・ジェネレーション」が届くというのに。だいたい買うばっかりで聴いてないだろが。
 家に帰って妻のBIBLOのOSクリーン・インストール。起動時や終了時にエラーが頻発するようになったので仕方なく。無事に終わったけど疲れました。
 あ、そういえばひさびさに「ロック思い出し笑い」更新しました。「音楽中心日記」にだけブックマークしている方、たまにはこちらもどうぞ。

 2002年9月5日(木) 
 ありゃ。ご覧になっておられましたかスーパーリスナークラブ様。おそるべしユニオンミニチュア帯の威力。
 「無能の人」は僕も読んでます。今手元にないんだけど、「私は商売の天才かも知れぬ」ってのは河原の石を拾って売る商売を思いつくあたりでいかにも出てきそうなセリフですよねえ。
 さて。
 「遙かなるウェールズ」(ディヴァイン&スタットン)を聴きながら出勤。愛しのアリソン・スタットンその2。
 午前と午後に会議。そのほかあっちゃこっちゃに電話かけまくって疲れたので今日は残業はやめて帰宅。
 ふと思いついて、普段行かないCDショップに寄る。ルネッサンス「プロローグ」の紙ジャケを発見したのでゲット。しかしそれだけではなんか物足りなくて、ピンク・フロイドのベスト盤「エコーズ〜啓示」と、リリースされたばかりの「All of タンポポ」(タンポポ)を買ってしまう。ああ。
 そういや、もうどこでも見かけなくなったジェスロ・タル「ジェラルドの汚れなき世界」の紙ジャケがひっそりと棚に隠れてました。ジャケットを広げると新聞になるという例のやつ。持ってるので買いませんでしたが。
 「USA」(キング・クリムゾン)後半を聴きながら帰る。「イージー・マネー」完全版ってほんとにあんのか。

 2002年9月4日(水) 
 「ラ・バリエテ」(ウィークエンド)を聴きながら出勤。愛しのアリソン・スタットン。
 わやわやのまま10時まで残業。へろへろになる。
 帰りは「USA」(キング・クリムゾン)。哀れなりデヴィッド・クロス。エディ・ジョブソンにオーバーダビングされちゃったりして。
 最近はまってるサイト→「スーパーリスナークラブ」
 しかしこういうのを読んでると自分のサイトの凡庸さにうんざりするね。
 「私はサイト運営の天才かも知れぬ(つげ義春風に)」 なんて、おれも一度でいいから言ってみたいよう。

 2002年9月3日(火) 
 出勤時にadvantage Lucy「oolt cloud」「杏の季節」
 「波を切る度に 冷たい摩擦が/地上の余熱を思い起こさせる」(「クロール」)。
 寝不足なのでだるだると仕事。
 帰りはジャニス・ジョプリン3枚組ボックスのディスク1。
 ヨーマ・コーコネン(ジェファーソン・エアプレイン)との通称「タイプライター・テープ」(ヨーマのアパートで録音。誰かが近くでタイプを叩いている音まで収録されている)でのジャニスの歌がしみる。こんな素晴らしい歌を聞きながら冷静にタイプを打っていた人は誰なんでしょう。  

 2002年9月2日(月) 
 advantage Lucy「Have a Good Journey」を聴きながら出勤。
 「Summer ends, seasons speed by me / Sadness ends, beauty inspires me / Tell me does love show itself to anyone」(「so」)
 今日が期限の仕事をかたづけるために10時まで残業。月曜から残業するとつらいね。
 帰りは「アンプラグド・イン・ニューヨーク」(ニルヴァーナ)。ボウイのカヴァー「世界を売った男」がなんか、きました。 

 2002年9月1日(日) 
 職場の防災訓練で日曜出勤。とほほ。
 「ベスト・オブ・サディスティック・ミカ・バンド」で気合いを入れて出発。 「レッツゴー・ドーナッツ!」(「サイクリング・ブギ」)つーことで。
 午前中で訓練は終了。帰りに「MAP」に寄る。
 「ザ・コレクターズ・キング・クリムゾン VOL.6」を購入し、そのほか買いそこねていた紙ジャケをあれこれ。ボブ・マーリーヴェルヴェット・アンダーグラウンドスタイル・カウンシルロキシー・ミュージック
 「ナイアガラ・ムーン」(大瀧詠一)を聴きながら帰る。日曜の午後にのんびり聴くには最高のアルバムっす。

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