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 2002年5月31日(金) 
 昨日の不可解なメールはKLEZのせいらしいです。このワームは、ウィルスメールを送るときに送信者を偽装するので、もし送り先が存在しないメールアドレスだったりすると、リターンメールは偽装されてしまった人(この場合、僕)のところに戻ってくると。
 しかし、てことは僕の名前で他にもウイルスがばらまかれてる可能性大ってことですかね…。なんかやだなあ…。
 出勤時に「シングルズ」(ピチカート・ファイヴ)のディスク1。小西康陽氏の書く詞ってけっこう好きだ。昔エッセイ集(「これは恋ではない」)を読んだことがあるけど文章もうまいです。うらやましい。
 「冬のある日/言葉のない手紙がぼくに届く/遠い花火/白い天使/僕は旅をしている/風の中の海の匂い/生まれた街のような/忘れないで/ぼくはきみを/ほんとうに愛している」(「メッセージ・ソング」) 
 帰りはレッド・ツェッペリンのファースト。彼らのことを「音のでかいフォーク・バンド」と評した人がいましたが、言い得て妙なり。
 夜、がらにもなくサッカー・ワールドカップのオープニング・ゲームを見てしまう。王者フランスが初出場セネガルに負けるという波乱。ゴールを決めたセネガルの選手がユニフォームを脱いで地面に置き、そのまわりを他の選手が囲んで祈り(みたいなもの)を捧げていたけど、あれってなに?宗教的なもの?

 2002年5月30日(木) 
 奇妙なメールが届いた。メールサーバ管理者からのメール未到達通知メールなのだが、そもそもおおもとのメールをこちらから送った覚えがないのだ。送り先もこころあたりのないアドレスである。メールを送っていないのに未到達通知だけがくるとはどういうことだろう。
 ひょっとしてバックドア・ハッキングでもされてメール・パスワードを盗まれ、誰かが僕のメルアドを悪用しているのではないかと心配になる。不安だったのでメール・パスワードを変更し、ハッキング・ツールがPCにインストールされていないかチェックしてみるものの特に異常なし。うーん…。
 メールサーバ管理者には問い合わせのメールを送っておく。なんだか気味が悪いなあ…。
 出勤時に森パクト・ディスク、帰りにはフリーのセカンド・アルバムを聴く。
 夕食後、レコード・コレクターズの「ラスト・ワルツ」特集を読む。萩原健太氏が書いた「『ラスト・ワルツ』が終わらせたものは何か?」が興味深い。このイベントは、ロビー・ロバートソンが自らの野心を満たすためのステップとして企画されたもので、他のメンバーたちは必ずしも乗り気でなかったという事実に基づいた考察。
 リック・ダンコのソロ・アルバムを聴いてから眠る。心にしみる味わい深い作品だ。「シップ・ザ・ワイン」なんてほんと泣ける。

 2002年5月29日(水) 
 亀パクト・ディスクを聴きながら年に一度の人間ドックに行く。
 昨年の検査で黄信号が点いていた中性脂肪とかコレステロールなどは改善されているとのこと。体重もわずかながら減ったし。
 問診が午後だったので、昼休みの間のひまつぶしに病院近くの「BOOK OFF」をのぞく。「ドラムス・アンド・ワイアーズ」(XTC)「グッバイ・クリーム」(クリーム)の中古紙ジャケCDを発見し購入。ほかにも欲しいものがあったが金もないので今日は我慢した。
 午後は職場に戻って仕事。暑い。
 「Slow Songs」(佐野元春)を聴きながら帰る。タイトル通り、バラード系のスローな曲を集めた編集盤。
 「どうしてあなたはそんなに手を振るのだろう/僕の手はポケットの中なのに」(「グッドバイからはじめよう」)

 2002年5月28日(火) 
 今日は「唄ひ手冥利」森パクト・ディスクの方を聴きながら仕事場へ。「亀」と比べるとどうも地味な印象。カーペンターズ・デュエットや「オニオン・ソング」はこちら収録なのだが…。
 仕事の帰りにMAPに寄り、予約してあったザッパ紙ジャケ第4弾を受け取る。「黙ってギターを弾いてくれ」「ティンゼル・タウン・リベリオン」「ユー・アー・ホワット・ユー・イズ」「たどり着くのが遅すぎて溺れる魔女を救えなかった船」「ザ・マン・フロム・ユートピア」「ベイビー・スネイクス」の6タイトル。
 オリジナル・フォーマットどおりの3枚組になった「黙ってギターを…」と円形ジャケ・ピクチャーディスクの「ベイビー・スネイクス」が目玉かな。なにはともあれ怒濤のリリースが一段落してほっとしてます。
 「ブルーノート・イヤーズ」(バド・パウエル)を聴きながら帰宅。
 「サムデイ・コレクターズ・エディション」の特典紙ジャケがHMVより届いた。オリジナル・ジャケットの紙ジャケ化じゃないのは残念。あのデザインについては御本人が納得していないらしい。
 もの自体はチープなつくり。こんなもんもらうためにHMVにクレームつけたのかよ。ちょっと情けない。

 2002年5月27日(月) 
 ジミー・ペイジがお忍びで来日しているようです。前回来日時と同様に、西新宿でツェッペリンのブートを漁っていたとか。今回はちゃんとお金払ったんでしょうか。
 「唄ひ手冥利」亀パクト・ディスクの方を聴きながら出勤。しばらくはまりそう。
 帰りは「ブライト・ミッドナイト」(ドアーズ)後半。聴き終わった後に時間があまったので、家に着くまで「木綿のハンカチーフ」をエンドレス・リピート。
 家に入って明かりを点けたら、猫が捕まえてきたヘビが床の上をうにょうにょしてるのを発見。うひゃあ。仕方なくゴム手をはめて捕獲し、逃がしてやる。緑色のきれいなヘビだった。
 ひどく身体がだるいので早めにベッドに入り、気分をリラックスさせるためにビル・エヴァンス「サンデイ・アット・ザ・ヴィレッジ・ヴァンガード」を聴いているうちに眠ってしまう。

 2002年5月26日(日) 
 朝、椎名林檎「唄ひ手冥利 〜其ノ壱〜」を聴く。2枚組カヴァー集。
 ビートルズ、R&B、フレンチ・ポップス、ボサ・ノヴァ、70年代歌謡曲、シャンソン、映画音楽、そしてクラシックなどなど驚くほど広い選曲。そのあたりいかにも彼女らしい。
 宇多田ヒカルとのカーペンターズ・デュエットはかなり良かった。二人の声の絡みがなんともたまらん。椎名純平との「オニオン・ソング」兄妹デュエットにもびっくり。林檎嬢の声がタミー・テレルそっくりに聞こえるとは…。新発見だ。
 しかしベスト・トラックはやっぱり「木綿のハンカチーフ」かなあ。原曲の持つ切なさを十二分にふまえた素晴らしいカヴァーだと思う。デュエット相手の松崎ナオって女の子もいい。林檎嬢に全然負けていないぞ。
 午後遅く妻と一緒に大須へ出かける。
 妻が自分の趣味のものを見ている間に僕はパルコのタワーレコードへ。
 そろそろ買っておかないとヤバいキャラヴァンの紙ジャケ3種を入手し、そのほかに「ホワット・ドゥ・プリティ・ガールズ・ドゥ?」(カースティ・マッコール)「悲しみシアター」(エレン・フォーリー)も購入。今月はほんとに買いすぎですね…。まだザッパ紙ジャケもあるのに…。
 行き帰りの車の中で聴いたのは「ナイアガラ・トライアングル VOL.2」(大滝詠一、杉真理、佐野元春)「トレジャーズ」(山下達郎)「タイム・アウト」(デイヴ・ブルーベック)

 2002年5月25日(土) 
 朝、グールド・バッハ・ボックスから「トッカータ」のVOL.1&2。
 午後、妻と川へ。今日は花がうまく流れた。
 そのあと寄った新星堂で椎名林檎のニューアルバム「唄ひ手冥利 〜其ノ壱〜」を買う。
 行き帰りに聴いたのは「A LONG VACATION」「complete EACH TIME」(大滝詠一)TWIN BEST」(ハイファイ・セット)
 帰宅するとHMVから再度の回答メールが届いていた。
 再調査の結果、僕が予約した時点では特典は終了していなかったことが判明したので、特典を送付する、対応がまずくて申し訳なかった、との内容。再度クレームをつけなかったらそのままだったのかよとかいろいろ思うところはあるけれど、まあこちらの主張が受け入れられたことを素直に喜んでおくことにしましょう。
 疲れて夕飯も食べずに眠ってしまったので、椎名林檎は聴けず。

 2002年5月24日(金) 
 出勤時に「モーニング・グローリー」(オアシス)を聴く。頭からしっぽまで名曲が詰まったアルバム。彼らの作品の中では文句なくベスト1だと思う。もうすぐ新しいアルバムが出るけど、これを超えられるかな。
 「We live in the shadows and we had the chance and threw it away / And it's never gonna be the same / Cos the years falling by like the rain」(「Hello」) 
 今日もせわしない。打ち合わせと問い合わせ対応と資料作り。わけのわかんない会議にも出席。
 帰りに「バック・トゥ・ザ・ストリート」(佐野元春)を聴く。ゆうべの余波。
 「だまされてもまだ/自由でいたいから/心はいつでもヘビーだけど/顔では 大丈夫 大丈夫」(「夜のスウィンガー」)
 HMVから回答メールが届く。特典は先着順であり、僕が予約注文した時点ですでに終了していたとのこと。納得ゆかず。それなら商品ページにその旨記載すべきでしょう。詳細状況説明を求めるメールを再度送ることにする。

 2002年5月23日(木) 
 モンゴル800を聴きながら仕事場へ。
 「世界を変えるメロディーがほしい/もう必要ないよ/次から次へと続くファッキンな嘘なんて」(「Melody」)。
 なんだかせわしない一日。出張中の上司から与えられた宿題も中途半端なまま。うんざり。
 ジョー・ママのファーストを聴きながら帰る。ダニー・クーチとチャールズ・ラーキーがシティを経て結成したバンド。
 家に帰るとHMV通販で注文したCDが届いていた。
 「ラスト・ワルツ完全版」(ザ・バンド)「ウェイティング・フォー・コロンブス<デラックス・エディション>」(リトル・フィート)、そして佐野元春「SOMEDAY」コレクターズ・エディション
 ところが予約特典のはずの「SOMEDAY」紙ジャケが入っていない。いったいどうなっとんだ。特典があるからわざわざ通販で注文したのに。カスタマーセンターにすぐさま苦情メールを送る。
 気をとりなおして「SOMEDAY」コレクターズ・エディションを聴く。
 発売20周年を記念してリリースされた限定2枚組。ディスク1にはオリジナルアルバムのリマスターヴァージョンを収録し、ディスク2には関連トラックを収録している。
 19歳の頃、繰り返し繰り返し聴いたアルバムだ。あれから20年がたったのか…。はぁ……。LPに付いていたポケットブックがCDサイズで復刻されているのも泣ける。
 ディスク2ではなんといっても「ワンダーランド」の初CD化が目玉でしょう。ウォークマンのCMソングだったんだよなあ。こんなマージー・ビートっぽい曲だったっけ。
 そのほかには「スターダスト・キッズ」や「ソー・ヤング」のオリジナル・ヴァージョン、「サンチャイルドは僕の友達」のアナザー・ミックスあたりが貴重かな。

 2002年5月22日(水) 
 出勤時に「タイガーミルク」(ベル&セバスチャン)。”まぼろしの”ファースト・アルバム。
 「こどもの頃にひとつだけ学んだことがあるとしたらそれは隠れること/学校でひとつだけ学んだことがあるとしたらそれはひとりになること」(「I Don't Love Anyone」)
 うちあわせと新しい情報の摂取で一日は過ぎてゆく。
 帰りに「ブライト・ミッドナイト」(ドアーズ)。音楽と同様ジャケットもかっこいいね
 ピチカート・ファイヴ「シングルズ」を聴いてから眠る。「スウィート・ソウル・レヴュー」以降のシングル20曲を収録した2枚組。圧倒的なクオリティ。圧倒的すぎて一気に聴くと疲れるけど。

 2002年5月21日(火) 
 モンゴル800を聴きながら出勤。欠点が気にならなくなってきた。
 帰りは「フーズ・ネクスト」(ザ・フー)のボーナス・トラック部分。「ライフハウス」に収められるはずだった曲が並んでいる。そういえば「ライフハウス・クロニクルズ」の翻訳、やろうと思ったきり全然進んでないなあ…。

 2002年5月20日(月) 
 朝、「MY SUITOR」(カヒミ・カリイ)を聴く。カヴァー曲ばかりのミニアルバム。ヴァージニア・アストレイやウィークエンドの曲をとりあげているのが嬉しい。
 今日は有給休暇をとっているので、妻と一緒に名古屋に映画を観にでかける。
 観たのは「およう」。竹久夢二と伊藤晴雨という二人の画家に愛された女性の物語。原作「外道の群れ」(団鬼六)は以前読んだことがあるが、映画はそれよりずっと夢二寄りの内容だった。竹久夢二を熊川哲也が演じ、伊藤晴雨役は竹中直人。お葉役はつかこうへい劇団出身の渋谷亜希という新人である。
 梅原北明や大杉栄、神近市子が登場したりして題材的には興味深いのだが、いかんせん演出が年寄りくさいというかなんというか。熊川哲也の演技もちょっと弱い。竹中直人の演技が濃いだけによけいそう感じてしまうのかもしれないが。
 名古屋に出たついでに生活創庫のHMVに寄って、リイシューされたばかりのアフィニティのアルバムを買い、バナナレコードではマイルスの中古紙ジャケを大量に発見して、悩みながら「ウィ・ウォント・マイルス」など5タイトルを購入。買いすぎですね。
 行き帰りの車の中で聴いたのは「ソング・フォー・ユー」(カーペンターズ)「グレイテスト・ヒッツ!」(山下達郎)「Domo Arigato」(ドゥルッティ・コラム)ソフトロック編集盤

 2002年5月19日(日) 
 朝、モンゴル800
 今週も妻と一緒に川に行き、花を流す。チャチャがいなくなってちょうど1ヶ月が過ぎた。
 川への行き帰りに聴いたのは、「ベリー・ベスト・オブ・マーティン・デニー」「ヴィヴァルディ:協奏曲<和声と創意への試み>作品8」(イタリア合奏団)

 2002年5月18日(土) 
 やっと「メッセージ」(モンゴル800)を聴いた。
 1曲目の疾走感におおっとなる。連想したのは、ブルーハーツ、グリーン・デイ、そしてクラッシュ(2曲目なんか特に)。いいバンドだと思う。いまどきギター・ベース・ドラムスのみという潔さも好きだ。
 でもあまりに一本気すぎて、アルバム一枚聴くとなるとちょっとつらいかなあと思うところもある。まっすぐすぎる歌詞も少し気恥ずかしいし。
 僕が十代だったらもっと夢中になってるかもしれない。かつてクラッシュに夢中になったように。
 夜、この間BSで録画したモー娘。のコンサートを見る。4/28さいたまスーパーアリーナでのライヴ。
 なんかもう音楽的にどうこういうもんじゃなくなってきてるなあ…。ニューアルバムからもいろいろ歌っていたが、つまらない曲が多いことを再確認。モータウンライクな「いいことある記念の瞬間」だけかな、楽しめるのは。

 2002年5月17日(金) 
 仕事への行き帰りに「アヘッド・オブ・ゼア・タイム」(ザッパ/マザーズ)を聴く。
 カル・シェンケルの描いたジャケットが最高のこのアルバム、マザーズ・オブ・インヴェンションによる'68年ロンドンでのライヴを収録している。
 前半はコミカルな音楽劇、後半は「とびきり素晴らしいわけではないが、まずまずの出来のロック・コンサート・パフォーマンス」(ザッパ本人が書いたライナーノーツより)。ほぼフル収録されているので、当時のマザーズのコンサートがどのように行われていたかを知ることができる。'93年のリリース当時、狂喜乱舞して聴いたなあ。
 特に「水を黒くしよう」〜「オレンジ・カウンティー・ランバー・トラック」までの演奏は「まずまずの出来」どころか驚きの連続。バンドとしてのM.O.I の実力がどれだけのものであったか思い知らせてくれる。
 ところで話はかわりますが、これ、こわいっす…。最初は軽いはじまりかただったのに、どんどんエスカレートしてついには…。
 今日もへたれて夕食後ベッドにバタンキュー(死語)。モンゴル800まだ聴けてません。

 2002年5月16日(木) 
 出勤は「トゥデイ」(ギャラクシー500)を聴きながら。モラトリアム人間にとっての聖典。
 「地下鉄の席に座りながら/みんなが正気を失うのをながめている/駐車場に隠れながら/みんながばらばらになるのをながめている/僕は気にしない/別にいいんじゃないの」(「パーキング・ロット」)とか。
 「KLEZ」ってワーム、大流行してますね。メールで届くだけじゃなく、ネットワーク経由で感染したりするのでたちが悪い。破壊活動もかなり激烈だし。
 某先輩から「モンゴル800を聴いて!」との強力なプッシュがあったので、帰りにMAPに寄って「メッセージ」というアルバムを買う。ついでに買い損ねていた「MY SUITOR」(カヒミ・カリイ)「シングルズ」(ピチカート・ファイヴ)も購入。
 「フーズ・ネクスト」(ザ・フー)をひさびさに聴きながら帰宅。
 夕食後、さっそくモンゴル800を聴くつもりだったのに疲れに負けて眠り込んでしまった。へたれです。

 2002年5月15日(水) 
 「フィフス・アヴェニュー・バンド」を聴きながら出勤。ケニー・アルトマンが書く曲が好きだ。適度なポップ感覚と心地よいソウル・フィーリング。この人、アース・ウィンド&ファイアの隠れた名曲「フィーリン・ブルー」の作者でもある。
 職場では上司に言いつけられた仕事のことで、思いきり不機嫌&嫌味な人間になってしまいました。反省してます。
 帰りは「黙ってギターを弾いてくれ」ディスク2。ラストの曲ではザッパがジャン・リュック・ポンティ(ヴァイオリン)とインプロヴィゼイションを繰り広げるのだが、そこで弾いている楽器がブズーキこんな楽器です。
 寝る前になんとなくブラック・サバスが聴きたくなって「黒い安息日」「マスター・オブ・リアリティ」を聴く。「黒い安息日」のジャケット写真は詩的なおどろおどろしさが漂っていてかなり好き。

 2002年5月14日(火) 
 出勤時に「ウェイ・トゥ・ブルー」(ニック・ドレイク)
 「時がおしえてくれた/君は夜明けとともに来ると/足跡を残さぬ魂/棘のない薔薇」(「タイム・ハズ・トールド・ミー」)
 少しだけ仕事が進んでちょっとだけ気が楽になる。
 「逃避行」(ジョニ・ミッチェル)を聴きながら帰る。ジャコ・パストリアスのベースがいい。特に「コヨーテ」。
 「クッキン」(マイルス・デイヴィス)「ムーンダンス」(ヴァン・モリスン)を聴いてから眠る。

 2002年5月13日(月) 
 「メン・ウィズアウト・ウィメン」(リトル・スティーヴン&ザ・ディサイプルズ・オブ・ソウル)を聴きながら仕事に行く。アナログ時代からの愛聴盤。隠れた名盤だと思う。1曲目「Lyin' in a Bed of Fire」のスリリングなかっこよさといったら。
 帰りは「ザ・マン・アンド・ヒズ・ミュージック」(サム・クック)。ブックレットに載っているポール・ヤングの言葉がいい。「サム・クックの曲を歌うと、肩から重荷を下ろしたような気分になる。この解放感はゴスペル・ミュージックを聴くときと同じ感覚だ。」
 夕食の後、「スーパー・ジャイアンツ」(ブラインド・フェイス)の紙ジャケCD。「プレゼンス・オブ・ザ・ロード」はいつ聴いてもいいなあ。クラプトンものびのびとギターを弾いていますね。

 2002年5月12日(日) 
 用事があり、朝から妻と一緒に実家へ。午前中で用は終わる。
 帰りに今週も川へ行き、花を流す。
 行き帰りに聴いたのは、「ヘンデル:フルートソナタ全集」(ペーター・ルーカス・グラーフ)「いそしぎ」(アストラッド・ジルベルト)「the end of Asia」(坂本龍一+ダンスリー)「バッハ:無伴奏チェロ組曲 第3番&第5番」(ミッシャ・マイスキー)

 2002年5月11日(土) 
 朝、グールド「平均律クラヴィーア曲集第1巻 VOL.3」を聴きながら、今話題の日木流奈くん関係のサイトを見て回る。騒動の経緯はこのあたりを見ていただくとして、個人的には彼の背景にあるニューエイジ色がどうにも好きになれない。彼が書いたという詩や短歌(彼のサイトで読める)もあまりにそのカラーが強くて、全然いいとは思えなかった。
 午後、「ドアーズ・ボックス・セット」のディスク1を聴く。「安全ネットを取り外して(Without A Safety Net)」という副題がついている。様々なライヴ・テイク、デモ・テイク、未発表曲が収録されているが、あの「マイアミ事件」のライヴが収録されているのには驚いた。しかもいきなり1曲目である。
 寝る前には「朝の光の中で」(トレイダー・ホーン)を聴いた。ジュディ・ダイブルが在籍していたグループが70年にリリースしたアルバム。チューダー・ロッジやメロウ・キャンドルに似たブリティッシュ・トラッド系の音である。

 2002年5月10日(金) 
 雨なのでレインコーツ「ムーヴィング」を聴きながら出勤。
 CDのブックレットにリリース当時(84年)のレビューが引用されている。
 「傘をしまって/服の襟をおろそう/必要なのはレインコーツ/一年中いつだって」(サウンズ誌 ビル・ブラック)なんてキャッチ・コピーみたいなのも。
 仕事は昨日と似た状況。「今週はゴミみたいな仕事しかしていないなあ」とぼやいたら、上司に「ゴミも積もれば…」と諭されてしまいました。
 帰りは「ブラザーズ・キーパー」(ネヴィル・ブラザーズ)。兄弟の中で一番兇悪な風貌をしているアーロン・ネヴィルがあんな美しい声を持っているというのは、なんかいいですね。
 夕食後、「フライング・ティーポット」(ゴング)を聴く。いつ聴いてもストレンジな音楽。 

 2002年5月9日(木) 
 「夢語り」(シティ)を聴きながら出勤。キャロル・キングがダニー・コーチマー、チャールズ・ラーキーと組んでいたグループの唯一のアルバム。
 「最後には彼女もわかるでしょう/私は従うために生まれてきたんじゃない/誰かに従うために生まれてきたんじゃない」(「ワズント・ボーン・トゥ・フォロー」)
 打ち合わせが続き、急に対応しなければならないことも出てきて、やりたいこともできず一日の仕事は終わる。
 「ロッターズ・クラブ」(ハットフィールド&ザ・ノース)を聴きながら帰宅。今日は彼らの音楽の深さにつきあう気力がない。 

 2002年5月8日(水) 
 出勤時、「カラー・ミー・ポップ」(フリッパーズ・ギター)。編集盤。
 「カメラの中/三秒間だけ僕らは/突然恋をする/そしてすべてわかるはずさ」(「カメラ!カメラ!カメラ!」)
 職場では取引先のミスに激怒。ああ無駄な仕事したよ。
 帰りは「ベスト・オブ・エリック・バードン&ウォー」
 寝る前に「ブライト・ミッドナイト −ライヴ・イン・アメリカ」(ドアーズ)を聴く。
 ドアーズの未発表ライヴをオフィシャル・リリースしてゆくために設立されたレーベル”ブライト・ミッドナイト”からのサンプラー的アルバム。サンプラーといっても単独のライヴ・アルバムとして聴けるようにきちんと構成してある。
 素晴らしい音質と演奏に興奮。特に「水晶の舟」、「ブレイク・オン・スルー」、そして16分にわたる「ジ・エンド」といったファーストアルバムからの曲が圧巻である。ジム・モリスンの声の深みにひきこまれる。
 そういやドアーズのボックス・セット、買ったままで聴いてないや。聴かなきゃ。

 2002年5月7日(火) 
 「ヘッド博士の世界塔」(フリッパーズ・ギター)を聴きながら出勤。謎の多いアルバム。
 「夜のない世界で僕らは目をつぶるのだろう/そしてDOWN DOWN DOWN/そう思うだろう?」(「GROOVE TUBE」)
 帰りはザッパ「黙ってギターを弾いてくれ」
 寝る前に昨日買った「ロッターズ・クラブ」(ハットフィールド&ザ・ノース)を聴く。キャラヴァン、マッチング・モール、ゴング、エッグの元メンバーで構成されたカンタベリー系ジャズロック。キャラヴァン的暖かみとクールなインプロヴィゼイションが同居している。良い。

 2002年5月6日(月) 振替休日 
 ゴールデン・ウィーク最終日。妻と一緒に大須へ出かける。
 バナナレコードでスモール・フェイシズデイヴ・デイヴィスゴングの紙ジャケCDと、エレクトリック・ライト・オーケストラのボックス(古いほう)を買い、タワーレコードでハットフィールド&ザ・ノースジョン・フェイヒイのアルバムを購入。今日はあまり買う気はなかったのに結局散財してしまった。また未聴CDの山が高くなる。
 大須への行き帰りに聴いたのは「ハイ・ファイ・ブレンド パート1」(ハイ・ファイ・セット)「カフェ・アプレミディ」「フロムA・トゥ・ONE」(ホール&オーツ)

 2002年5月5日(日) こどもの日 
 天気は回復。
 午後、チャチャが葬られた川に妻と行き、花を流す。今日も風が強い。
 運転中に聴いたのは「デイヴ・ディグズ・ディズニー」(デイヴ・ブルーベック)「おいしい水」(アストラッド・ジルベルト)「シンプリー・バロック2」(ヨー・ヨー・マ)
 帰りに、2ちゃんねるのヘッドフォン・スレッドで評価の高いアイワの密閉型ヘッドフォンHP-X121を買ったのだが、噂に違わず素晴らしい音質であった。音場がぱっと広がる感じで、アコースティック・ベースの音やシンバルの音もクリアだ。今まで聴いていたヘッドフォンと聴き比べるとその差が如実にわかる。これで実売価格1500円とは…。
 難点はコードの長さが3mあるところ。ポータブルCDプレイヤーだとちょっと邪魔だなあ。

 2002年5月4日(土) 国民の休日 
 終日、雨。
 以下の4タイトルを聴いた。
 「ブルー・ノート・イヤーズ」(バド・パウエル)は紙ジャケ仕様。「クレオパトラの夢」はあまりにも有名だ。このCDにも1曲目に収録されている。しかし弾きながら唸るね、この人も。グレン・グールドといいキース・ジャレットといい、すぐれたピアニストはどうしてこう唸るのでしょうか。
 「ベスト・オブ・エリック・バードン&ウォー」。アニマルズのヴォーカリストだったエリック・バードンが69年〜71年に結成していたバンド。
 黒っぽいヴォーカルで知られる人が黒人バンドと組んだということで、音は想像していた通り。R&B、ファンク、ブルース、ラテン…。B級ぽい雰囲気も濃厚だが、そこがまた良いのだ。「スピル・ザ・ワイン」なんかほんとかっこいい。
 「セレクションズ」(フリートウッド・マック)は92年リリースの4枚組ボックスからセレクトした2枚組。リンジー・バッキンガム&スティービー・ニックス加入後のMORポップバンドとしての音源が3分の2を占め、ピーター・グリーン在籍時のブルースバンド音源は少なめ。前者と後者のサウンドの違いはとても同じバンドとは思えない。僕はどちらも好きなのだが。
 「ミッドナイト・ラヴ&セクシャル・ヒーリング・セッションズ」(マーヴィン・ゲイ)は、生前最後のアルバムのリマスター盤にセッション音源を加えた2枚組。
 「ミッドナイト・ラヴ」は、大ヒットした「セクシャル・ヒーリング」が収録されているということ以外あまりとりえの感じられない作品だが、こうして様々なセッション音源を聴いていると、思うことは多い。「サード・ワールド・ガール」のオリジナル・レゲエ・ヴァージョンなんか特に。デヴィッド・リッツによるライナーノーツも読ませます。

 2002年5月3日(金) 憲法記念日 
 連休後半の始まり。
 ゆうべの余波で、マドンナのヴィデオ・クリップ集を見てしまう。
 「ラッキー・スター」とか「ライク・ア・ヴァージン」とかの最初期のクリップでの彼女は、今見るとチンピラぽくて微笑ましい。なんだか浜崎あゆみを連想してしまいました。
 クリップとしては「紳士はブロンドがお好き」のパロディである「マテリアル・ガール」が楽しくて個人的には好きだが、なんといっても一番凄いのは、ボーナス映像として収録されているヴォーグ」MTVアワード・パフォーマンスでしょう。マドンナとバック・ダンサーたちが18世紀のフランス貴族のような豪奢な扮装でエロティックに踊りまくる。華麗かつ退廃的で素晴らしいです。いったい誰が演出したんだろう。
 未聴CDの山の中から「永遠の愛の歌 −ジョニ・ミッチェル・ベスト1」を聴く。収録曲のうち3分の2くらいが初期のアコースティックな曲で占められていたのは意外であった。僕にとってジョニは「逃避行」や「コート・アンド・スパークス」の人なのに。それにしてもこの恥ずかしい邦題はなんとかしてほしい。原題はシンプルに「hits」。

 2002年5月2日(木) 
 「overdose」(ピチカート・ファイヴ)を聴きながら出勤。野宮真貴ピチカートのアルバムの中ではこれが一番好きだ。
 「それはそれでいいんじゃない/どうにか毎日/綱渡りばかりして暮らしてるわけだし/それはそれでいいんじゃない/飛行機に間に合えば/それはそれでいいんじゃない」(「エアプレイン」)
 仕事がどんどんたまりつつある。連休明けが憂鬱だ。
 トミー・フェブラリーを聴きながら帰宅。先輩K氏に指摘されて気付いたのだが、「恋は眠らない」はマドンナ「チェリッシュ」が元ネタですね。
 というわけで夕食後、「ウルトラ・マドンナ−グレイテスト・ヒッツ」を引っぱり出して聴いてから眠る。ものすごく久しぶり。80年代音楽なり。

 2002年5月1日(水) 
 「ロイヤル・アルバート・ホール」(ボブ・ディラン)を聴きながら出勤。
 観客と対決するようなハードなツアーに疲れてリタイアしたリヴォン・ヘルムの代わりに、ミッキー・ジョーンズという人物がドラムを叩いているのだが、これが凄くパンクなドラムである。この人が参加していたからここまでアグレッシヴな演奏になったのかも。
 「なにかがおこりつつある/でもあんたにはわからない/そうだろ、ミスター・ジョーンズ?」(「やせっぽちのバラッド」)
 帰りは「黙ってギターを弾いてくれ」(フランク・ザッパ)。ギター・インストばかりを集めたアルバム。彼のソロを聴いてると頭ん中ぐちゃぐちゃになります。それが気持ちいいんだけど。

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