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はてなダイアリー(Everything but Music)

 2006年4月30日(日) Imaginary diseases
 今回の脱退はなんかせつない。一人は自分の意思が強く感じられるのに、もう一人は単純なリストラに見えてしまうのがよけいに。まとめサイト

  
○フランク・ザッパ「イマジナリー・ディジージーズ」(2005)
 昨年の末頃からオフィシャルサイト通販のみで販売されていた新発掘音源です。例のごとく日本では、ゲイル・ザッパ女史のありがたいご託宣により、MSIから(3,990円という高値で)1000枚のみの限定発売とあいなりました。

 1972年10月〜12月の通称「プチ・ワズー」ツアーのライヴ音源。このツアーは、直前におこなわれていた「グランド・ワズー」ツアーでの20人バンドを10人に縮小しておこなったので「プチ・ワズー」と呼ばれているのですが(詳細はこのサイトを参照のこと)、その音源はいままでオフィシャルでは聴くことができませんでした。それがこうしてリリースされたということで、ザッパマニアにとってはかなりの大事件なわけです。

 生前、ザッパ自身が音源のチョイスや編集、ミックスダウンまで行っていたらしく、元は4トラックまたはカセットテープ音源を使っているということですが音質は良好。
 演奏の方は、メンバー10人中ホーンセクションが6人を占めるという編成(しかもキーボード・プレイヤーがいない!)から容易に想像できるように、「グランド・ワズー」と「ワカ/ジャワカ」の間をいく感じのジャズ・ロック。未発表曲も多くてなかなか楽しめます。

 しかし骨の髄まで楽しめたかというと、ちょっと微妙なんですよこれが。
 不満点をひとつあげるとすれば、音楽がスムースに流れすぎること。ひっかかりがないというか、ザッパ特有のおふざけや毒があまり感じられないのです。「ファーザー・オヴリヴィオン」後半でのジム・ゴードンによるドラム・ソロなんかほんと見事なんですけど、別にここでやらなくてもなー、と感じてしまうのでした。(贅沢だな。) 
 「D.C.ブギー」やアルバムタイトル曲でのザッパのギターなんかは、かなりかっこいいんすけどね。

 ザッパ自身も、このバンドの演奏に完全に満足してはいなかったのではないでしょうか。だからこそ、編集やミックスまでした音源を生前にリリースしなかったのではないか、と思ってしまうのでした。単なるマニアの妄想ですかね…。

 ちなみにタイトルになっている「Imaginary Diseases」というのは、日本語解説によれば「遅刻の言い訳に使うような架空の病気」つまり「仮病」のことだそうです。「ごめんごめん。急にボスニア=ヘルツェゴビナ口内炎にかかっちゃってさ。医者に薬もらいに行ってたら遅れちゃったんだよ。」てな感じですか。

 2006年4月27日(木) We will rock you
 最近気になる言葉→「1枚組」使用例その1その2
 あまりに堂々と書いてあるので目を疑うけど、「2枚組」や「3枚組」ってのはあっても、「1枚組」ってのはありえないっしょ。1枚だけじゃ「組み」になりようがないもん。

 
◆『エアギターバイブル DVD』発売決定!(HMV Japan)
 おおーちゃんと商売になってるぞ金剛地武志。「世界チャンピオンに教わるエアギターナンパ」「世界チャンピオンに教わるエアギターダイエット 」てのにちょっと笑った。

◆ジョニー・デップ、マイケル・ハッチェンス役を?(BARKS)
 えー!ありえないと思うけど。でもデップ様はなに考えて役選びしてるかわかんないし…。

◆ヨ・ラ・テンゴのカヴァー・リクエスト大会がCD化!(CDjournal.com)
 あーこれは欲しい。しかしすごい選曲だなー。

◆初紙ジャケ化含む!! チープ・トリック紙ジャケ化(ディスクユニオン)
 すでにこのネタとりあげたっけ?記憶があやふや。

◆コートニーのリハビリは順調(NME.COM)
 であると、次回作の共作者であるリンダ・ペリー(元4ノン・ブロンズ)が語ったそうです。
「彼女をロックンロールの女王に戻そうとしてるの。だって彼女はほんとに素晴らしい女性なんだから。で、”America's Sweetheart”は最悪のアルバムだったしね。」

◆フィル・スペクターの裁判がまたも延期に(UNDERCOVER)
 裁判所がダブルブッキングしたおかげで、例の殺人事件の裁判が来年の1月まで再び延期されたそうです。いったいどうなってんでしょ。事件が起きたのはもう3年も前だよ。

 2006年4月26日(水) Use your illusion
 飼い猫の急病で昨日は更新ができませんでした。すみません。
 以下は昨日の更新用に揃えていたネタなので少し鮮度が落ちているかも。でも賞味期限が切れるほどではないと思うので、なにとぞご容赦を。
 
 
◆GNRのアクセル、マットと再会し握手(BARKS)
 とかなんとかいいながらアクセルって気分屋ぽいからなあと思ったりもする。次会ったときにも同じ対応とは限らないような気が。

◆噂の高校生バンドでぶコーネリアス、遂に1stアルバムリリース!!!(ディスクユニオン)
 でぶコーネリアスって名前が良い。で曲名が「萌え」「Y・オブジョイトイ」。ますます良い。

◆J・レノンのメッセージは「平和」、米降霊実験番組が主張(ロイタージャパン)
 例のペイパービューでジョンの魂を呼び出すという番組の結果。
 あまりに予定調和的でおもしろくもなんともない。メッセージが「デストロイ」とかだったらよかったのに。

◆10cc、ゴドレイ&クレーム、ホットレッグス、紙ジャケ化!(CDJournal.com)
 おお、これでミッシング・リンクがつながる。と喜んだけど、考えてみたらファーストと「シート・ミュージック」の紙ジャケ買い損ねてたんだった。

◆〈2007年問題〉はロック界にも忍び寄る……!?(bounce.com)
 なぜこのタイトルをつけるのかよくわからん。そういや昔「団塊の世代」を「ダンコンの世代」と読んでた奴がいて、人ごとながら恥ずかしかった。あんまり恥ずかし過ぎて訂正し損ねた。

◆UKのポップ・アイドルたちが次々と〈カミングアウト〉中!?(bounce.com)
 日本のミュージシャンももっと堂々とカミングアウトすればいいと思うよ。***ツの草***とか平**とか。

◆ザ・ローリング・ストーンズ・ファッション・チェック(ストーンズ・スペシャルサイト)
 ferm@ta2000より。今見ると60年代のファッションってノーブルだよね。

 2006年4月24日(月) Mellon Collie & the infinite sadness
 
◆「ジョアン・ジルベルトの伝説」復刻(週末JAZZのページ)
 ネタ元はdoo-bop days。ながらく廃盤となっていたジョアン・ジルベルト最初期音源が再発されるというニュース。
 EMI-KOREAの主導だということらしいけど、日本にも入荷するんでしょうか。そもそもジョアン本人の許可はとれてるのかなあ。

◆スマッシング・パンプキンズ、復活を正式発表! (CDJournal.com)
 結局ほんとに再結成しちゃうのか…イハもダーシーもいないんだよね?

◆米新人歌手発掘番組、ゲストの大物歌手にもメリット(CNN.co.jp)
 「アメリカン・アイドル」にゲスト出演したミュージシャンは、たとえ歌わなくてもCDの売り上げが伸びるそうです。なんとかして出たい人いっぱいいそうだな。 

◆トッド・ラングレン、ユートピアが紙ジャケで登場!!(ディスクユニオン)
 ユニオン特典はボックスとレプリカ帯。全買い覚悟しなきゃなりませんか?

◆スージー&ザ・バンシーズが紙ジャケ化決定!!(ディスクユニオン)
 正直いいおつきあいをしてこなかったので、初心に返ってこの機会にきちんと聴きたい。

◆アニマルズ、ホリーズなどの日本独自ベストが紙ジャケに(CDJournal.com)
 これはある意味快挙なんだけど。心配なのはCCCDになるんじゃねえだろなってこと。以前出た廉価版ベストは見事にCCCDだったんで

 2006年4月23日(日) Please please me
 ゆうべ「黄金の洋楽ライブ」(NHKBS2)って番組で、レイナード・スキナードと初期イーグルスのライヴやってましたね。
 どちらも映像ソースはBBCみたいでしたけど、特にイーグルスは「ならず者」リリース後の'73年のライヴだったのが嬉しかった。グレン・フライ/ドン・ヘンリー/ランディ・マイズナー/バーニー・リードンという最初期メンツによるカントリー・ロック色の濃い演奏。バーニー・リードンが大活躍してたのには個人的にうるうるきました。
 番組的にはさすがに初期映像だけでは終われないと思ったのか、最後に「ホテル・カリフォルニア」のライヴ映像なんかを無理矢理見せてたのがおかしかった。(でもランディ・マイズナー在籍時の映像だったので悪くなかったです。)
 ナビゲーター役の渡辺裕之は暑苦しかったな…。

 
○ビートルズ「THE CAPITOL ALBUMS VOL.2」(2006)
 「BEATLES VI」及び「RUBBER SOUL」のモノVerが(オリジナル・モノ音源じゃなくて)ステレオから変換しただけのものだった、という大ミスが発覚したキャピトルBOX第2弾。予約して買ったおかげで、うちにも「偽モノ」が届いてしまいました。(泣) 
 なんもフォローしてくれないんだねHMV…。せめて商品説明にはなんか書き加えるべきだと思うんだけど。
 まあでも、微に入り細をうがつビートルマニアの世界では、この偽モノヴァージョンも「エラー盤」として、いずれコレクトの対象となって高額取引されてしまったりするのかも。新しいモノミックスが誕生したわけだし。

 さてこのボックス、紙ジャケとしての出来はコメントすらしたくなくなるほどのお粗末さですが(いっそロシアの業者にジャケ作らせたら?)、音質の方は素晴らしいです。特にステレオVerは鮮烈。リマスタリング・エンジニアにはSterling SoundのTed Jensenの名がありました。ああこの音質でUK仕様盤を早いとこ再発してくれないかなあ…。

 アルバムとしては、純然たるサントラ仕様となっている「HELP!」と、UK盤「HELP!」からの2曲を使用した「RUBBER SOUL」がおもしろかったです。
 特に「I've Just Seen A Face」で始まる「Rubber Soul」は、UK仕様を聞き慣れた耳にはひどく新鮮に響きました。こちらの方が、ハードな「Drive My Car」で始まるUK仕様よりも「成熟したビートルズ」としてのイメージにあってるかもしれません。B面1曲目に「It's Only Love」という隠れた名曲(これもイメージ的には間違っていない)を持ってきているのもなかなかですし。あ、それから「I'm Looking Through You」のイントロ失敗ヴァージョンもあったりしますよ。
 当時のキャピトル担当者も単純に曲を切り張りするだけじゃなくて、それなりに考えていたんだなーということがわかるアルバム構成だと思いました。まる。

 2006年4月21日(金) Nice'n'sleazy
 月・飲み会→火・飲み会(終電のがして帰宅できず)→水・やっと帰宅して爆睡→木・残業、といった感じで更新もままならず。ニュースもぜんぜん拾っておりません。

 というわけで、世界最強の映像アーカイヴとなりつつあるYouTubeからのネタでお茶を濁すわたくしでした。すまぬ。

 
 その1。弾き語りサンディ・デニー。しかも3曲も。動いてるの見たのたぶん初めて。

 その2。いつの間にか増えていたマイク・オールドフィールド映像「ウィリアム・テル序曲」で増殖する古原さんに萌え。

 その3。「おまえら売れたくないのか!」とハッパかけられてロック学校に通うヨ・ラ・テンゴ。曲は「Sugarcube」。

 その4。マフスのヴィデオもちゃんとあったりする。バンド名のおかげでちょっとヘンなのも混じってるけど。

 その5。マフス見てて思い出したGo-Go's「Vacation」。ベリンダ・カーライルのイモ姉ちゃん(死語)ぶりがいっそすがすがしい。

 その6。ストラングラーズもたくさんあるなー。「Go Buddy Go」(1977のライヴ)がかっこええ。

 まだまだあるけど今日はここまで。情報をくださったみなさん、感謝です。

 2006年4月16日(日) Picture this
 あいかわらず好調な様子のYouTubeですが、「空耳アワー」の動画なんてのもいっぱいあるんですね。昨日はこればかり繰り返し見ていたら、あっという間に一日が過ぎてしまいました……。


  
○ブロンディ「GREATEST HITS: SOUND & VISION」(2006)
 今年3月にリリースされたばかりのベストアルバム。
 ブロンディのベスト盤というのはもうすでに何種類も出ているわけですが、今回のアイテムのポイントは2点。
 ひとつはPVを16曲収録したDVDが付属していること。個人的にあまりブロンディの映像というのは見たことがなかったので、これは嬉しかった。彼らが精力的に活動していた時期というのは、1976年から1980年頃まで(MTVが世界的に普及する直前)なので、PV自体のつくりとしては演奏しているシーンをただ撮っているだけ、というものが多いんだけど、いまの耳にも魅力的に響く楽曲の良さと、デボラ・ハリーのフォトジェニックでコケティッシュなルックスのおかげで十分楽しめました。画質も悪くないです。20世紀末に活動を再開してからのPVが2曲収録されているのも親切。「GOOD BOYS」(2004)でのデビーさんのお姿はなんというか、まるでマリアンヌ・フェイスフルのように凄みを増したものになっていて、ちょっとショックでしたけど。
 それにしてもデビュー時点(1976)から意識的にPVを作っていたというのはたいしたもんですね。先駆的というか。クレジットを見たら、最初期の映像の監督があのKeefだったりしたのも驚きました。
 
 で、もうひとつの「売り」は今回新たに作られたマッシュアップ・ソングが収録されていること。
 このマッシュアップというのが、彼らの代表曲のひとつである「ラプチュアー」とドアーズの「ライダーズ・オンザ・ストーム」を合体させたもので、なぜこの二つを…というのはよくわかりませんが(きっと意味などないのでしょう)、ファンキーな「ラプチュアー」のバックトラックの上にジム・モリソンのヴォーカルが全く違和感なくのっかっているのは、なかなか新鮮でした。しかもこの曲についてはPVまで作られていて、ちゃんとDVDの方に収録されているというサービスの良さです。

 DVD付きということで日本盤は3800円と高めの値段です。(ただしamazonなら10%OFF)。でも輸入盤ならばHMVで2500円を切るくらいの値段なので、歌詞カードや日本語解説が欲しいのでなければ、そちらの方がおすすめかな。
 僕も(通販ではありませんが)輸入盤買いました。DVDもリージョン・フリーのようで、普通のDVDプレーヤーで問題なく見られましたよ。

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