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 2003年5月15日(木) わかりあえやしないってことだけを わかりあうのさ
 「フラワーズ」(ローリング・ストーンズ)を聴きながら出勤。この編集盤、「ルビー・チューズデイ」からはじまるとこがイカしてる。
 「彼女はどこから来たのか 語ろうとはしなかった/昨日なんて 過ぎてしまえばもう関係ない/陽が輝こうと 夜の暗闇の中だろうと/彼女がどこから来てどこへ行くのか 知るものはいない」

 帰りはフリッパーズ・ギター「カメラ・トーク」
 ヲタ少年が恋敵のマッチョ男に爆弾をしかけて彼女をゲットするという「ワイルド・サマー」にはいつも笑ってしまう。

 今月のレコード・コレクターズは「フーズ・ネクスト」特集。幻の「ライフハウス・プロジェクト」についても犬伏功氏による詳細な記事が。「ライフハウス」収録予定曲リストも掲載されている。僕のリストも更新しなきゃいけないかな…。 

 2003年5月14日(水) thru the eyes of ruby
 ひさびさの二日酔い。アタマが痛い…。ああ仕事休みてえ。でもそう簡単にいかないのが勤め人のツラいところ。休みたいときに休むのが肉体と精神に一番いいはずなんだけど。
 出勤時に「ジョアン・ジルベルトの伝説」
 「さあ みなさん これは一音だけでできているサンバです/そう まるで私があなたから逃げられないように この音も不可避な結果なんです/世の中には お喋りばかりして しかも何も言ってないというような人間の多いこと/いろいろと手を尽くしてはみましたが 何も得ることはできなかった/で 結局はこの音に戻ってくることにしたんです/あなたの許に戻ってくるように」(「ワン・ノート・サンバ」 国安真奈 訳)
 ようよう仕事を終えて帰りはスマパン「メロンコリー」ディスク2。凶暴性と叙情性の綱渡り。
 「俺たちは夜にだけ現れる/昼の光はまぶしすぎるから」(「ウィ・オンリー・カム・アウト・アット・トゥナイト」)

 ピート・タウンゼントの幼児ポルノ疑惑調査結果についての詳細な記事が「holidaycamp」に。(5/13の項)
 先日第一報を取り上げたときに説明不足だったかもしれないので念のため補足しておくと、彼は画像ダウンロードはしなかったものの、サイト閲覧自体が違反ということで5年間性犯罪者リストに掲載されます。これでアメリカへの入国が難しくなる可能性もあるのだとか。かなり厳しい措置のように感じるけど…。 

 2003年5月13日(火) Everybody must get stoned
 電車出勤。車中ボブ・ディラン「グレイテスト・ヒッツ VOL..1」
 「ずうずうしいひとだね おれを友だちよばわりするなんて/おれがたおれていても にたにたわらって見ていたくせに/ずうずうしいひとだね たすけてあげようなんて/ほんとうは 勝目のあるほうの味方したいくせに/おかげですっかりまいっちまったなんて ほんとうはそれほどでもないくせに/それほどつらかったら なぜいわなかったんだ」(「寂しき4番街」 片桐ユズル訳)
 仕事で上司と言い合い。おまえは感情的になりすぎてる、ってアンタの方が感情的になってるんじゃねえかよ。ったく。
 夜、飲み会。昼のこともあって最近にはめずらしく飲み過ぎた。
 「Viva Hate」(モリッシー)を聴きながら帰ったはずだが、頭の中がぐろぐろだったのでぜんぜん記憶がありません…。うう。

 2003年5月12日(月) bullet with butterfly wings
 出勤時に「メロンコリーそして終りのない悲しみ」(スマッシング・パンプキンズ)。ぐいぐい来ます。
 職場では激ヤバ仕事に巻き込まれそうになる。ああこわ。まさにThe World is a Vampire. 血を吸われないように気をつけなきゃ。
 帰りも「メロンコリー」。
 
「どこでもない場所にようこそ/ここではなにも続かない/存在しなかったことの想い出だけしかない/おれたちはどこにもいない/どこにもいない」(「ジェリーベリー」)
 
 「超ボブ・ディラン入門」(中山康樹)読了。
 帯の惹句「ディランは難しい・声がヘン・怖い・長すぎる・聴いたことがない−そんなあなたに贈るディランの『聴き方』」 目次はこちらに。
 例のごとく読む人によって好き嫌いが激しく分かれそうな本だが、「ディランは歌手である」「ディランはなにも考えていない」という視点には共感するところ大。

 2003年5月11日(日) Cosmic Dancer
 ザ・フーが2000年11月にロイヤル・アルバート・ホールで行ったスペシャル・ライヴがCD化されるようです。発売は7月の予定。SACD3枚組(ハイブリッド仕様なので通常CDプレーヤでも再生可)で税抜3619円というのは安いなあ。

 夜、「リトル・ダンサー」のDVDを見る。炭坑ストにゆれるイギリスの田舎町に住む少年が、バレエ・ダンサーになることを夢見て悪戦苦闘する物語。T.REX「コズミック・ダンサー」をかけながら少年が飛び跳ねるオープニング・シーンがとても良かった。
 というわけで「電気の武者」を聴いてから眠る。

 2003年5月10日(土) 翳りゆく部屋
 朝イチで散髪に行き、帰りにBOOK OFFに寄る。スピッツ・トリビュート「一期一会」(中古)が1250円、「ユーミン・ブランド」リマスター盤(新品未開封)が1550円とかだったので買う。
 BOOK OFFって店員の対応が気味悪いくらいマニュアル化されていて(マクドナルドの「いらっしゃいませ、こんにちは〜」みたいに)、商品を買ったりすると最後に必ず「なにかお売りできるものがありましたら、お持ちくださいませ〜」と、心のこもっていない声で告げられるのだが、今日はそれにマジに答えているおじさんを見た。
 「わし、いっしょうけんめい家の中探してやっとこれだけ見つけて持ってきたんや。もう他にはない!」つって。わはは。店員(女の子)は困ってました。

 夜、ロック・レジェンド紙ジャケを聴く。ファウストってこういう音だったのか。ノイズと悪意とナンセンスが入り混じった奇妙な音楽。個人的にはセカンドの方が好きかな。1曲目なんかヴェルヴェッツぽいし。紙ジャケに挿入されているイラスト・カード(エダ・ケヒルというアーティストによるもの)もいい。
 ベガーズ・オペラ「宇宙の探訪者」は意外とポップでおもしろかったが、一番最後のわけわかんない曲で腰砕け。みごとに撃沈された。とほほ。
 その他には今日買った「ユーミン・ブランド」を。
 荒井由実時代のオリジナル・アルバムは全て持っているのだが、このベスト盤だけは未聴だった。で聴いてみて驚いたのだが、オリジナルアルバムとはテイクが違う曲がいくつか収められているんすね。シングル・ヴァージョンなのかな。ちょっと得した感じ。
 あ、それからYMO再発紙ジャケ版「アフター・サーヴィス」も聴いた。
 ブックレット掲載のインタビューによれば、ライヴで演奏するパートのみを除いた「マイナス・ワン・テープ」を坂本龍一が事前に作って、ライヴ当日はそれにあわせて演奏したらしいが、それってモー娘。がカラオケテープ使ってライヴやってるのとどう違うんだろうと思ってみたり。
 その点、不安定なMC-8と悪戦苦闘しながら演奏していた「パブリック・プレッシャー」の方がスリリングではある。まああれもオーヴァーダブしてはあるんだけども。

 2003年5月9日(金) Everyday I write the book
 出勤時に「THE MAN - THE BEST OF ELVIS COSTELLO」。初期のコステロは今聴いても新鮮。
 「アリソン この世界はおまえを殺そうとしてる/まちがいないよ」(「ALISON」)
 帰りは「チープ・トリック at 武道館」リマスター。僕の原点のひとつ。インプリンティング盤ともいう。いま聴いてもわけもなくわくわくしてしまうのだ。

 かたろにあ氏の日記(5/8)舞城王太郎「熊の場所が僕向きの本だとあった。「2ちゃんねるの文体で書かれたジョン・アーヴィング」かあ…。確かにジョン・アーヴィングは好きでしたね。「熊を放つ」とか「ガープの世界」とか。機会があったら読んでみよう。
 僕は大学生の頃、かたろにあ氏と同じ読書サークルに所属していたのだが、厖大な読書量を誇る先輩や同期や後輩の中でうらぶれつつ、本をあまり読まないで音楽ばかり聴いていた。もともと次から次へと大量に本を読むというのが得意じゃなかったし。
 それでもそういうサークルに入るくらいだから好きな作家というのは一応いて、そのひとりがP・K・ディックだった。
 昨年末くらいから、そのディックの諸作を読み返している。昔と違って読書に割くことができる時間が物理的に少ないのでぽつぽつとではあるけれど。
 これがけっこう新しい発見があっておもしろいのだ。「火星のタイムスリップ」ってこんな話だったのか…と愕然としたり。20歳そこそこで読んだっておもしろくないわ、ありゃ。
 ただディックという人はひとつのモチーフ(「目の前にある現実は、ほんとうに存在するものなのか?」)を繰り返し繰り返し作品にした人なので、続けて読むと少し飽きてくる。で、気分を変えてカート・ヴォネガット再読にテーマを変更しようかと思っているところ。「スローターハウス5」とか今読むとどんな感想を持つんだろう。 

 2003年5月8日(木) Jail Guitar Doors
 「スーパー・ブラック・マーケット・クラッシュ」を聴きながら出勤。
 「1977年 天国に行っちまいたい/ヤクをやりすぎて 全然働けない/やばいぜ 自分のいる場所を見つけた方がいい/エルヴィスもビートルズもローリング・ストーンズもいらないよ 1977年には」(「1977」)
 77年時点でこのフレーズはたしかに有効だった。今はどうなんだろう?
 帰りはニュー・オーダー「Retro」ディスク2。闇の中から現れる哀歌。

 ピート・タウンゼント、幼児ポルノ容疑晴れる。
 今度もYahoo! Japanとかでヘッドライン・ニュースにあげてほしいと思う。逮捕時にはそうしたんだから。
 ちなみにNME..COMに詳細記事あり。英文ですが。(from 「たくまざるコトバ」

 2003年5月7日(水) complete control
 出勤時にクラッシュ「シングルズ」
 「おれの親父は銀行強盗だった/でも誰も傷つけたりはしなかった/その生き方が大好きだっただけさ/あんたの金を盗むのが」(「バンクラバー」)
 連休明け気分などもうまったくなく、やたらとせわしない。10時近くまで残業。
 帰りもクラッシュを聴きながら帰る。
 「ロンドンは溺れかかっている/そして俺は川のそばに住んでいる」(「ロンドン・コーリング」)
 「エッセンシャル・クラッシュ」ほしいなあ…びしっとした最新リマスターが…でも「ストーリー・オブ・ザ・クラッシュ」「オン・ブロードウェイ」も持ってるし…悩む。

 2003年5月6日(火) Why don't you eat carrots?
 連休明けの出勤はつらいですね。あまりに月並みすぎる感想で申し訳ないですけど。
 仕事場への途上聴いたのはカヒミ・カリイ「once upon a time」
 「グルグルとまわる水/期待している目/あなたがかくしている 素朴な庭/あなたがみているのは 私じゃない/あなたがそうなんだって 思っているだけのこと」(「turtle song」)
 仕事のあとCDショップに寄ってストレンジ・デイズ監修ロック・レジェンド紙ジャケを買う。
 ファウスト「ファースト・アルバム」「ソー・ファー」エスペラント「死の舞踏」「ラスト・タンゴ」ベガーズ・オペラ「宇宙の探訪者」の5枚。
 ファウストの一枚目はあのクリア・ビニールジャケを再現してあるし(さすがにCDまでは透明じゃなかったけど)、セカンドは盤面まで真っ黒でイラスト・カード付き、エスペラントはジャケが奇妙に魅力的だし、ベガーズ・オペラは6面開きポスタージャケを再現してある。ひさびさにそそる紙ジャケだ。いままで聴き漏らしてきたアルバムばかりなので音の方も楽しみ。
 ビル・ブラフォード「フィールズ・グッド・トゥ・ミー」を聴きながら帰る。このアルバムでのアラン・ホルズワースのギターはいつ聴いても快感。

 2003年5月4日(日)〜5日(月) 猫情報。
 行方不明の猫に関する情報が2件。
 ひとつは近所のおばさんから。線路の向こう側を似た毛色の猫が歩いているのを見たとの目撃情報。
 あわてて妻とその場所に行ってみる。目撃された付近の家の前に座ってなにやら作業をしているおじさんに写真を見せてたずねてみると「ああ、それはうちの猫や。」えっと驚くが、話をよく聞いてみると昔から飼っている雌猫とのこと。うちの猫ではなかった。がっかり。
 おっさん曰く「それにしてもこの写真、うちのにそっくりじゃ。目つきまで似とる。」
 おっさんとの会話で、去年死んだチャチャがこのあたりまでよく遊びに来ていたことを知る。そうか、ここへ来ていたのか。遊び終わって線路を越え、国道を越えてうちに戻ろうとしたところで車にはねられてしまったのだろう…。
 
 もうひとつの情報は、うちから車で20分ほど離れたところの人からの電話。
 似た猫が最近、その方の近所に現れるようになったとの内容。去勢手術のしてある黒トラの雄猫で、首輪を付けていたあとがあるという。動物病院に掲示させてもらっていたチラシを見て、気になって電話をしてきてくれたらしい。
 夜だったが、これまたあわてて妻とでかけ、連絡をくれた方がつかまえておいてくれた猫を確認する。
 が、これもうちの猫ではなかった。よく似てはいるけど、うちのよりずっと若いし、身体の特徴も違う。人によく慣れている様子だったので、きっと捨てられた猫なんだろうな…。
 うちからかなり距離のある場所だったので可能性は低いだろうと思ってはいたが、それでもやっぱりがっかりする。
 ほんとどこに行ってしまったんだろう。もう帰ってこないのかなあ…。

 2003年5月3日(土) No More Blues
 三連休のはじまり。
 夜、両親との食事にでかける。妻も一緒。こじんまりとした割烹で美味しい料理を食べた。
 行き帰りに聴いたのは、アントニオ・カルロス・ジョビン「ザ・マン・フロム・イパネマ」。95年リリースの3枚組。
 凝ったパッケージ・デザインがとても美しく素晴らしいが、持ち歩くにはちょっと不便。特に車で聴くときには。

 2003年5月2日(金) Cloudy ( is my sunny mood )
 フリッパーズ・ギター「シングルズ」を聴きながら仕事場へ。
 初めて彼らの音楽を聴いたとき、英国ネオアコに強く影響されたそのサウンドと同じくらい、アンファン・テリブル語を駆使した歌詞が新鮮に感じられたことをおぼえている。気取りとイノセンスと皮肉と悪意と虚無のコレクション。
 「パレードのトロンボーンと/撃つためのドライフルーツ/あやふやで/見栄ばかり張る/僕たちのドーナツトーク/髪を長く伸ばしてみて/元には何も戻らないと知るはず/意味のない言葉を繰り返すだろう/向こうの見えない花束のよう/甘いニヒリズムが笑う時にも/and love and love and love and dreams/love and dreams for all」(「ラブ・アンド・ドリームふたたび」)
 仕事がどんどん進んでいく&どんどん片づいていくのは快感だけど、同時にひどく消耗する。明日からはやっと休みだ。Warehouse「Endless game of Cat and Mouse」でカーステのウーハをビリビリさせながら帰る。

 2003年5月1日(木) negative blues
 というわけで仕事の行き帰りにセルジュ・ゲーンズブール「ジャズと自動車事故」。ジャジィ・ゲーンズブール・コレクション。
 「つまらない女と つまらない俺との間では つまらないことが 行われる/そのつまらないことに 何か意味があるのさ」(「つまらぬもの」 鳥取絹子 訳)

 今日見てびっくりしたモノ。
 その1。ホンダUK制作のコマーシャルフィルム。CGではなく実写撮影らしい。おお。
 その2。How to make up !  使用前使用後。うう。

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