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はてなダイアリー(Everything but Music)

 2005年7月31日(日) Ashes are burning
     
◆Most Underrated Artist OF ALLTIME(HMV.Japan)
 Waste of Popsさんとこで知った「過小評価されているアーティスト」カウントダウン。現在、23位のリトル・リチャードまで来てるけど、誰が栄えある1位になるのかはたしかに気になります。

◆PETE TOWNSHENDがベスト盤『ANTHOLOGY〜BEST OF PETE TOWNSHEND』発表(bounce.com)
 ソロベストは以前にも出てるけど、今回は2枚組らしい。曲目が知りたい。

◆ダイアー・ストレイツ「Brothers In Arms」20周年記念盤リリース(UNDERCOVER)
  5.1サラウンドを収録したデュアルディスクとしてリリースされるらしい。アウトテイクとかは収録されないのかなあ。

 以下2つは紙ジャケ掲示板2で得た情報。

◆ルネッサンス紙ジャケ、限定再発(ディスクユニオン)
 「プロローグ」と「燃ゆる灰」の2枚がユニオン限定再発。僕の住んでいる田舎ではいまだに新品で見るんですけど。
 
◆EL&P紙ジャケ再発
  未入手だった「四部作」と「作品第二番」がようやく再発。でもいまさら買ってもな…。

 そういやザッパ紙ジャケ全揃いオーディション181,000円という結果に。やっぱプレミア付きましたか。でも特典帯とかもコンプリートなわけだし、安い方だと思う。18万円を一括払いできる財力があれば、だけど。

 2005年7月30日(土) Careful with that axe, Eugene
 
○ピンク・フロイド「LIVE ANTHOLOGY」(DVD)
 7/26の日記で取り上げたフロイド初期映像のDVDだが、いつも寄るCDショップにディスプレイしてあったので買ってしまった。1800円という安さだったし。
 曲目はリンク先を見てもらうとして、まずはシド映像チェック……はい、冒頭の「Jugband Blues」だけでした。画像クオリティはあまり良くないです。
 そのあとは次々とシド脱退後の映像が流れてゆく。「Let There Be More Light」や「Cymbaline」のライヴ映像など興味深いけれど、やはりどれも画質は良くない。しかも完奏されているものばかりでもない。
 で、それでも見続けていくと「A Saucerful Of Secrets」の後に、曲目クレジットにない「Atom Heart Mother」の映像が突然……おおこれはあの伝説の「箱根アフロディーテ」('71)の映像じゃないすか。映像と演奏はシンクロしていないけど、音の方もそれらしいライヴ音源になっている。映像の方には、ステージ・シーンだけでなく空港でのメンバーやインタビュー風景なども。でもやっぱり画質は良くない。
 最後まで見終わる。全部で67分。初期フロイドの映像というのはほとんど見たことがなかったのでなかなか楽しめた。
 でも釈然としないものが残る。画質の悪さといいかげんな編集。クレジットもない。
 これ、ほんとにオフィシャルなの?と思って調べてみたらこんなレビューを発見。
 「このDVDはヨーロッパでは普通に売られているが、内容は100%ブートレグだ。」と書いてありますね。
 作品内容についても「おなじみの映像ばかりで新しいものは何もない。」けちょんけちょんです。既にブートDVDの世界ではありふれた映像なんですか。ほー。
 でもまあ通常のブートよりも安価だし、(僕のように)初期映像をほとんど見たことのない人にはいいかも。

 2005年7月27日(水) Laugh, I nearly died
 PC絶不調。どうも電源回りが原因らしい。ものすご不安定。かんべんしてよDynaBook。

 
◆ローリング・ストーンズ、新作の詳細を発表!(CDJournal.com)
 タイトルは「A Bigger Bang」で16曲収録。最初のシングルは「Streets Of Love/Rough Justice」で両A面だそう。
 うむむ。あれがシングルかよ…。

◆ビッグ・スター、27年ぶりの新作をついにリリース!(CDJournal.com)
 おお。マジですかアレックス・チルトン。ちょっと楽しみ。

◆THE RAMONESが初のボックスセット「Weird Tales Of The Ramones」発表(bounce.com)
 ラモーンズには”ボックスセット”なんてご大層なものは似合わないような気がする。
 でもDVDは見たいなあ。

◆バッドフィンガー「デイ・アフター・デイ・ライヴ'74」紙ジャケ
 そういやこんなアルバムも紙ジャケになってた。今日発売されたはず。「Name Of The Game」が泣けるんだよな…。

 2005年7月26日(火) Saucerful of secrets
 
◆Pink Floyd秘蔵映像がDVDに!(HMV Japan)
 初期映像がついにオフィシャル化か…シドの姿も見られるそうだ。税込1,731円ってのは安い。

◆長年、廃盤状態だったビル・ワイマンのソロ・アルバム3作が紙ジャケで再発決定(ディスクユニオン)
 こんなアルバムも紙ジャケになる。この3枚のソロは聴いたことないんだけど、どれがおすすめですか?

◆ひとりボヘミアン・ラプソディ
 大好きなサイト「Cat Scratch Fever」より。俺もこんな猫写真撮ってみたい。

 2005年7月25日(月) 合葬
   
◆杉浦日向子死す。
 驚愕した。46歳だって? 言葉が出ない。
 葛飾北斎とその周囲の人々を描いた「百日紅」は今でも僕の心のベストテンに入っているマンガだ。この間実家に寄ったときに読み返して、変わらぬ素晴らしさに溜息をついていたところだったのに。
 もうマンガ家は引退したといっていたけれど、いつかきっとまた新しい作品を読める日が来るのではないかと淡い期待を抱いていた。でもこれで夢は夢のまま終わった。安らかにお休みください。

 2005年7月24日(日) Crossing the line
◆ローリング・ストーンズ、新作からのリードトラック期間限定試聴
 「ストリーツ・オブ・ラヴ」って曲が1分30秒弱聴ける。えらくシンプルなバラード。ちょっと意外。


 
○ツトム・ヤマシタ「ゴー」「ゴー・ライヴ」「ゴー・トゥー」
 「ゴー」三部作がCD再発された。しかも紙ジャケで。
 ツトム・ヤマシタはもともとクラシック・現代音楽の領域で世界的に活躍していた打楽器奏者だったのだが、70年代後半、ロックやフュージョンに接近し、この「ゴー」三部作をリリースした。
 当時僕はロック・レコードを聴き始めたばかりの中学生で、音楽雑誌でこの作品群の情報を得て熱烈に「聴きたい」と思ったものの、小遣いの乏しさから購入するのはキッスやクイーンのレコードが優先され(まあ当然か)、結局聴けずにいた作品であった。それから25年が経ち、こうしてやっと現物に接することができたわけで、感激もひとしおである。

 1976年にアイランド・レーベルからリリースされた「ゴー」で最も話題になったのは、このプロジェクトに参加したミュージシャンの豪華さだった。
 まずスティーヴ・ウィンウッド。そして元サンタナのマイケル・シュリーヴ。さらにはアル・ディメオラにクラウス・シュルツ(元タンジェリン・ドリーム)。オーケストラ・アレンジはポール・バックマスター。それぞれブルー・アイド・ソウルにラテン・ロックにフュージョンにプログレという畑のミュージシャンたちがツトム・ヤマシタの元に一堂に会したらどんな音が出てくるのかという興味。
 で、実際に聴いてみると「あーなるほど」という音であった。各人の良いところをうまくブレンドして作り上げたジャズ・ロックというかプログレ・フュージョンというか。
 ウィンウッドはソウルフルな歌声を聞かせ、シュリーヴは情熱的にドラムを叩く。ディメオラは高速フレーズを繰り出し、シュルツはミニマルなシンセを響かせる。バックマスターの弦アレンジも見事だ。
 まあ「宇宙」と「格闘家クラタの敗北と再生(?)」というテーマが絡み合ったアルバム・コンセプトは正直わけわからんのですが、そんなことは気にしなくても十分楽しめる作品です。

 同じくアイランドからリリースされた「ゴー・ライヴ」は、「ゴー」の参加メンツがそっくりそのままアルバム全曲をライヴ演奏したもの。76年6月12日、パリでのコンサートを収録している。(リリースは78年。)
 ライヴならではの熱気にあふれた演奏はこれまた素晴らしく、特にスティーヴ・ウィンウッドの歌声とアル・ディメオラのギタープレイはスタジオ盤「ゴー」を明らかに凌いでいる。
 紙ジャケは全面かぶせ帯になっているんだけど、これは当時の再現なのかな?

 '77年にアリスタからリリースされた「ゴー・トゥー」は、契約の関係からかスティーヴ・ウィンウッドは参加せず、ヴォーカルはジェス・ローデンとリンダ・ルイス(!)がとっている。このかけあいがまたなかなかなのだ。
 オープニングとエンディングは「ゴー」同様クラウス・シュルツ大活躍のプログレぽい音だが、それ以外はかなりソウル色の濃い曲が並んでいて、少々時代がかかっている前作に比べると、今の自分の耳にはこちらの方が馴染む感じ。 「再会」とか「男と女」なんてクラブ受けしそうなトラックだし。フリーソウル・コンピに入っていても違和感ないよ。

 というわけで、3枚ともそれぞれに楽しみどころのある作品でした。積年の胸のつかえもとれてすっきりです。

 2005年7月23日(土) Black page
 ここ二日間、トラブル処理のために神経を摩耗させてました。金曜は夏休みをとるつもりだったけど結局あきらめる。
 で、金曜の朝出勤したら、トラブルの相手からの「電話くれ」というメモが机の上に貼ってあったのには萎えた…。

      
◆フランク・ザッパ、1991年ブダペストでの映像
 マイミクの方のmixi日記で知った。
 mpegファイルがハンガリーのファンサイト「Hungarian Frank Zappa Association」からダウンロードできる。
 このページの「Extra Bonus:Zappa in Budapest」と書かれたところ。約14分間の映像。地元のバンドをバックにギター・ソロを弾くザッパがかっこいい。
 91年というと、ザッパはバンドによる演奏をやめて現代音楽的な方向に邁進していた頃なので、こうやってエレクトリック・ギターをばりばり弾いている映像は貴重だ。この2年後には亡くなってしまうのだし。
 それにしても……ザッパに続いてソロをとる地元のギタリスト、度胸良すぎ。普通ならめちゃくちゃビビるだろうに。

 
◆サーストン・ムーア+キム・ゴードン+スティーヴ・シェリー、ライヴ映像
 こちらは2ちゃんのソニック・ユーススレで知った。
 「ecstatic peace」というサイトのトップページ右、2005/07/20の欄の「Providence Redux」。(オフィシャルサイトにもリンクあり。) 約10分間の映像。
 2005年7月18日、マサチューセツ州 The Flywheelでの演奏だそうだ。映像では1曲しか見られないけど、この日はSYとしての新曲4曲を披露したらしい。
 ちなみに、短いけれどあふりらんぽも登場。あのドラムはやっぱ凄いなー。

 2005年7月20日(水) and then so clear
 
○ブライアン・イーノ「ANOTHER DAY ON EARTH」(2005)
 二十数年ぶりの”歌もの”アルバム(厳密に言うとジョン・ケイルとの双頭アルバム「Wrong Way Up」('90)があるので、ほんとは十数年ぶり)ということで、かなり楽しみにしていた新作。
 しかし往年のノリとはさすがに違っていた。明らかにオブスキュア&アンビエントを通過した音。
 初期4作のどれに似ているかむりやり考えてみると、うーん、「Before And After Science」かな…。あの静謐な空気感とモノトーンな雰囲気が似ているといえば似てる。
 期待していたものと違っていたとはいえ、このアルバムは傑作だと思う。各曲を構成する音のひとつひとつが入念に選択され、緻密にからまり、それぞれの役目を果たしているところは、さすが”元祖音響派”の面目躍如といった感じだ。
 1曲目「This」に出てくるギターの音色とフレーズの素晴らしさ(Leo Abrahamsという名前は憶えておこう)。
 2曲目「and then so clear」。使い古されたアイデアを用いながら、不思議なリリシズムを醸し出す。
 5曲目「caught between」。なんだかあがた森魚を連想。(いやほんとに。)
 最もポップな7曲目「how many worlds」に登場する、あまりに美しいストリングスの響き。
 そして本編ラスト「bone bomb」。テロリストらしき少女がつぶやく言葉。
「わたしの街/ほこりっぽくて 無味乾燥/建物は 押しつぶされ/人々は 折り重なっている/美しく死ぬことを夢見る 女の子たち/彼女たちのベッドの上に飾られた ポップスターの写真/彼女たちの頭の上には 軍隊がいる/すべては 盗まれた/わたしの骨以外は/今 わたしは 骨だけ/わたしは 平和を待ち望んでいた/そして これがわたしの平和/ここで 静かに/人生の 最後の瞬間を 待っている」
 繰り返し聴く度に印象が深まっていく。しばらく聴き続けよう。

 2005年7月19日(火) Expressway to yr. skull
     
◆ソニック・ユース with あふりらんぽ動画
 オフィシャルサイトにて公開中。僕が見た3/19の名古屋クアトロ公演の映像です。Expressway後半のノイズ。撮影はリー・ラナルドらしい。

◆フランクザッパ紙ジャケ53枚セット豪華特典付を破格の値段で出品中!!(musicField)
 現在の入札価格20000円。いったいいくらで落ち着くのか。入手し損ねたレプリカ帯だけ欲しいんだけど。

◆60'sロック映像満載!『ロックンロール・ゴールドマイン』DVD登場 (CDJournal.com)
 これはまさに”Goldmine”だな。トロッグス「ワイルド・シング」観たい。

◆中西俊夫のニューウェイヴな世界(bounce.com)
 最近よくプラスチックス関連記事をみかけますが…復活中?

◆ジャケット美術館(OOPS!)
 はてなの杖日記経由。つい猫ジャケばかりチェックしてしまうワタクシ…。


 タワレコで1955ゴールドベルグは入手しました。中味の詳細についてはねこねこ日記さんとこで確認できます。僕が付け加えることはなにもありませぬ。
 で、NouvelleVagueは発見できず。タワレコでは扱ってないのかな。あ、でも通販サイトにはあるぞ。試聴もできるし。

 2005年7月18日(月) This is not a love song
  
 今気になっているアイテム2つ。

◆グレン・グールド「ゴールドベルグ変奏曲(55年録音)豪華盤」
 紙ジャケ掲示板2で知った。アウトテイクとして収録された「インヴェンションとシンフォニア」が聴きたい。

◆Nouvelle Vague
 こちらはインサイターより。80年代ニューウェイヴの名曲をボサ・アレンジでカバーしているらしい。選曲が興味深いね。

 今日はこれから名古屋へ出かける予定なので、タワレコででも探してくるか…。

 2005年7月16日(土) All tomorrow's parties
 
○ヴェルヴェット・アンダーグラウンド「Live At Max's Kansas City」(Deluxe Edition)
○ルー・リード、ジョン・ケイル&ニコ「LE BATACLAN '72」
 未聴だったVU関係ライヴ音源2種を聴いた。

 前者は、1970年8月23日のマクシズ・カンザス・シティでの演奏を収録したもの。'72年にアトランティックから10曲入りLPとしてリリースされた音源だが、これは当日演奏された2セット全17曲をCD2枚に完全収録したアップグレイド・ヴァージョンである。
 このアルバムの価値は、VUにおけるルー・リードのラスト・パフォーマンスを捉えているところにある。
 妊娠中であったモーリン・タッカーの代わりに弱冠17歳のビリー・ユール(ダグ・ユールの弟)をドラマーに迎え、バンドは手堅くはあるが、ただのルーティン・ワークとは異なるテンションを保った演奏を聴かせる。ルー自身も最後の夜だという素振りなど全く見せない、マイペースでリラックスした表情だ。
 ブックレットに掲載されたビリー・ユールの証言によると、この夜、ルーはセカンド・セットの曲目を通常のものから変更し、いわゆる”Nico Days”の曲を加えたそうだ。なにか期するところがあったんだろうか。
 もともとがカセットレコーダーによる録音で音質の悪い”オフィシャル・ブートレグ”として知られていたアルバムだけど、このリイシューでは丁寧なリマスタリングが施され、十分聴ける音質になっているのが嬉しい。サード以降の後期VUを愛する人は必聴。

 後者は、VUを離れたルー・リード、ジョン・ケイル、ニコの3人が1972年1月29日、パリで奇跡的な再会を果たしたときの演奏を収録したアルバム。ブートとして有名だった音源が2003年にオフィシャル化されたもの。
 ルーは、ケイルのピアノ伴奏で「ウェイティング・フォー・マイ・マン」や「ベルリン」を歌い、「黒い天使の死の歌」まで演奏する。(ここでのケイルのヴィオラは素晴らしい。)
 続いてケイルが自身のソロ・アルバムからの数曲で飄々としたヴォーカルを聴かせる。これまたなかなか良い感じだ。
 そして、ニコ! VU時代と全く変わらない、まるで無調音楽のように浮き世離れした声を朗々と響かせる。「ファム・ファタール」「アイル・ビー・ユア・ミラー」、そして「オール・トゥモロウズ・パーティーズ」。
 曲が終わるたびに観客が熱心に拍手する様を聴いていると、この時点で既に初期VUは神格化されてたんだなあと思う。明らかに「オレたちは今、特別なものを今見ている」という独特の雰囲気が感じられるのだ。
 音質は、放送音源が元になっているらしく、一部不安定な部分もあるものの十分聴けるレベル。こっちは初期VUのみが好きだという人も必聴ですね。

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