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2001年 | 11月〜12月 |
2003年8月15日(金) Big Eyes |
今発売中の「レコード・コレクターズ」9月号(JBの顔がアップになってる強烈な表紙のやつ)に、「ユニヴァーサル上級副社長が語る”デラックス・エディション”シリーズの舞台裏」というインタビュー記事が掲載されていますが、その中に「現在、『トミー』のデラックス版にとりかかっている。メンバーもすごく乗り気だ」という旨の発言がありました。 しかも、「『トミー』のデラックス版は内容的に『Scoop』(ピート・タウンゼントによるデモ・トラックを集めたアルバム)の繰り返しにはならないようにしている」とのことで、ちょっと楽しみ。 今日も実家の手伝い。あいもかわらず雨が降り続いているので、またきのうのようなでれー目(©牧野良幸さん)に遭うのかと思ってうんざりしたが、午前10時頃にはやんだので助かった。 手伝いを終え、母の実家に寄った帰りにサウンドハンターで「チープ・トリック at 武道館」紙ジャケと大村憲司「KENJI SHOCK」紙ジャケを購入。 家に帰ってから「at 武道館」紙ジャケの出来をしげしげとチェック。 帯が再現されているのはいいけど、どうせなら当時の解説書もそのままの形で復刻してほしかったなあ。それからダブルジャケの両端を切り落とししてあるのもレプリカとしてはどうよ、って感じ。(「ドリーム・ポリス」も同様だった。あっちは解説書はきちんと復刻してあったが。) 当時の舞台裏を回想した東郷かおる子の新ライナーノーツはまあまあ面白かった。メンバーは武道館公演の前にガチガチに緊張していて、ステージ脇で輪になって互いに喝を入れながらステージにでていったそうな。(モー娘。みたいっすね。)なおリマスターは2002年再発盤と同じヴァージョン。 そういえば、このアルバムについては当時の音楽雑誌かなんかで「プロデューサーのジャック・ダグラスがミキシング時にいろいろと手を入れてしまったせいで、現実のコンサートとは全く違う音になってしまっている」というような批判を読んだ記憶があるんだけど、ほんとのとこはどうだったんでしょうねえ。 |
2003年8月14日(木) Cortez The Killer |
終日、実家の手伝い。かなりの強さで降り続く雨のおかげでひどい目に遭いました。 帰りに実家近くのBOOK OFFをのぞく。 中古CD棚をながめていたらニール・ヤング「ZUMA」を発見したので購入。 うちに帰ってさっそく聴いてみた。 魅力のないジャケだし、「コルテス・ザ・キラー」しか知ってる曲もないし、ということで聞き逃していたアルバムだがなかなか良かった。考えてみればクレイジー・ホースとの共演盤なんだから悪いはずがないか。 それにしても「コルテス」はいつ聴いてもすごいな。「ダウン・バイ・ザリヴァー」系の名曲。イントロからいきなり3分もギター・ソロが続いたあとにやっと歌が登場するという構成がいい。詞のモチーフがスペイン人コルテスによるアステカ文明の滅亡であるというのもニールらしいね。 |
2003年8月13日(水) Sonic Voo-doo Union |
Dead funny.管理人さんによる「ペット・サウンズ」DVDレビュー。 5.1chにリミックスされることによって、オリジナル・モノ・ミックスにあった絶妙なブレンド、バランスが崩れ、人工的な印象になってしまう、という記述になるほどと思ってみたり。そもそも音楽をマルチチャンネルで聴くことの利点ってなんなんだろうと考えてみたり。 とはいえ聴いてはみたいんですよ、サラウンド・ペット・サウンズ。ウチの場合、ドルビー・ヘッドフォンでしかサラウンドを味わえないんで、どこまで楽しめるのかわかんないですけどね…。 今日聴いたのは3枚。 まずフェアポート・コンヴェンション「House Full」。「フル・ハウス」ラインナップによる70年のライヴ。彼らが優れたロックバンドであることを如実に示すソリッドでスリリングな演奏が展開される。かっこいい。 次にボブ・ディラン「グレーテスト・ヒッツ 第2集」。リマスター盤に買い替えた。ここでしか聴けない曲(「マスターピース」とか)やシングルのみリリース曲が収録されていてなかなか侮りがたいベストアルバムなのだ。リマスター効果もなかなかのもの。 最後に東京ザヴィヌルバッハ「VOGUE AFRICA」。リリース時に買ったくせに聴くのが遅くなってしまった。 帯の惹句から引用。「モダン・ルンバ界の雄、アメリカン・クラーベ一派の孫悟空オラシオ・エル・ネグロ・エルナンデス(ドラムス)と東京ザヴィヌルバッハの、ノー・リハーサル完全即興によるスタジオ・セッション・テープを編集・加工して完成させた待望のセカンド・アルバム。」 ドラマーとの生身のセッションということで、「Cool Cluster」より抽象度と機械度が下がって肉体度が上がった感じ。 菊地氏のサックスがかなり気持ちいいっす。 |
2003年8月12日(火) Far east man |
シェリー・ブレアのダンスMIXはガセ? (情報元 OTO-NETA ) そうだったのか…残念。しかしいったい誰がそんな話を流したんだろ?ジョークだったのかな? 昨日より一週間の夏休みをとっております。 本日は実家の行事の手伝い。たいしたことしてないのに疲れたよ…。 今日聴いたのは大村憲司「春がいっぱい」。 初代YMOサポートギタリストであった渡辺香津美はギター・ヒーローそのものだった。超絶技巧のギタリストとして既にその名は鳴り響いていたし、当時FMで放送されたNYボトムライン・ライヴでの華麗なギター・ソロを聴いて、中学生だったぼくらは「すげえ」と騒いでいたものだ。 その点、二代目サポートギタリストであった大村憲司は地味だった。目立ったソロもほとんどとらないし、派手なアクションがあるわけでもない。非常におとなしい印象を受けた。だからなぜミュージシャンの間で彼があれほど敬愛されているのか、正直なところよくわからなかった。 そういう疑問を抱いたまま、今回リイシューされたこのソロ・アルバムを初めて聴いた。 で、これがとても良かったのだ。地味だけれど良質なポップス・アルバム。マイ・ペースに淡々と音楽を作り上げていく感じが好もしい。YMO全面参加でテクノっぽいアレンジの曲が大半を占めるのに、ハンドメイドの手触りがある。ギタリストにありがちなヘキエキするような自己主張があまり感じられないところは彼の人柄なのだろうか。 ほんの少しだけ彼の魅力が分かったような気がした。ギタリストとしての代表作と言われる「KENJI SHOCK」も聴いてみようかな。 |
2003年8月11日(月) Jazz from an unknown planet |
アマゾン怒濤の輸入盤1000円セール!(情報元 ( ´D`) ノアーイ!) スペシャルズとかブルー・ナイルとか欲しいな〜。マイク・オールドフィールドもリマスター盤に買い替えたい。 ちなみに残念ながら、ブライアン・イーノはリマスター盤ではないと思います。(そもそもリマスター盤自体を見たことがないので…) 昨日買ったサン・ラーを聴く。76年と82年のアルバム。 お〜すげー気持ちいい。「黒いザッパ」などと呼ばれることもある人なので、どんなぐにょぐにょな音を出すのかと思っていたんだけど、意外とストレートに楽しめてしまった。このなんともいえない「ユルさ」がいい。 それにしてもこんなにアルバムがあるのか。ザッパ以上だな…。 ところで「黒いザッパ」ってのはジョージ・クリントンに対しても言われてたような気がするんだけど、どっちが「本家」なんでしょう? |
2003年8月10日(日) Interstellar Low-Ways |
大貫妙子もついにCCCDに。やってられっかチクショー。(情報元 ミュージックマシーン) 「踊る大捜査線The Movie 2」を見に行く。妻と一緒。 ほんとはTVで見たいんですけど。映画館じゃなくて。でもけっこう楽しめた。あの世界とキャラクターが好きなので。 ただし見終わった後に「あれ?結局どんな話だったっけ?」と反芻してもすぐには出てこない、ってのはどうなんでしょう。 新キャラクターに関しては、真矢みきはともかく小泉孝太郎が意外に良かったのにはちょっと驚いた。 それはそれとして、前作から5年も経ってるのに、署長・副署長・課長が誰も異動してないってのは現実にはあり得ないよ。 映画館のそばに小さなCDショップを見つけた。クラブ・ミュージックやジャズ、レゲエ、ボサなどのCDをセレクトして置いてある店。かなりマニアックな品揃え。全てのCDにコメントが付いていて、しかも自由に試聴できるようになっているのがいい感じ。 あまり時間がなかったのだけれど、ざっとながめてサン・ラー「コスモス」「ニュークリア・ウォー」紙ジャケを買ってみました。このあたりでは貴重なスタイルのショップだしがんばってほしいもんです。 ウェブサイトもあったのでリンクしておきます。→Tornado Records |
2003年8月9日(土) The House is rockin' |
接近する台風が巻き起こす風の音で午前3時ころ目が覚めてしまう。 昔は台風なんて怖くも何ともなかったのだが、この家に引っ越してきてからは強風で木が倒れてクルマを破壊しそうになったり、雨戸が吹っ飛びかけたりというような経験をしたので、最近は妙に神経質になってしまっている。 今回は再接近が午前中だったので、外が明るいぶん少しは気が楽だったのだけれども。 一時風はそうとう強かったものの、我が家には特に被害はなく、ほっとしました。 今日聴いたのは以下の2枚。 ○チープ・トリック「ドリーム・ポリス」 紙ジャケ・リマスター。今まで聴いてきたCDよりシャープな音質になっている。ただしリマスターは日本でおこなったらしい。 パワー・ポップ傑作「ドリーム・ポリス」とBeatlesqueな名作「ヴォイシズ」が収録されているので、僕の中ではかなりポイントの高いアルバム。全体としてはやや大味なところもあるのだが。(「ゴナ・レイズ・ヘル」みたいな曲に9分もいらんだろ、とか。) 今回の紙ジャケはアナログ帯を再現してあるのがなかなかいい。帯のコピー「チープ・トリックが、80年代のビートルズであることを確信する……米クリーム誌」てのは、その後の彼らの低迷を思うとちょっと悲しく響きますね。 ところであらためてクレジットをながめていて気がついたのだが、このジャケット写真を撮ったのは、ブルー・ノートの名作ジャケをデザインしたことで有名なリード・マイルスだったのか…知らんかった。 ○YMO「UCYMO」 坂本龍一選曲・監修・解説・リマスタリングによるニュー・ベスト。 ベスト盤としてのできばえはなかなかだと思う。マスタリングも紙ジャケ盤(細野マスタリング)に比べるとかなりすっきりした感じ。気になるレア・トラックの感想についてはこちらをご覧ください。 それはともかく「(^^;」とか「(_ _;」とかいう顔文字を多用した教授の曲解説はちょっとイタイ…。 |
2003年8月8日(金) The Gates of Delirium |
ショック太郎のマテリアル・ワールド。 ホラー・スプラッター・悪趣味映画レビューサイト「ショック太郎のページ」の音楽コーナー。ここ数ヶ月愛読中。アルバムのセレクションと冷静かつ的確なレビューに一方的なシンパシーを感じている。 7/31「POP・IND'S」ネタに掲載されている写真にはちょっとびっくり。佐野元春、鈴木慶一、鈴木さえ子、杉真理、松尾清憲という面々が並んで表紙におさまっているのだ。すげえ。 ところで「POP・IND'S」って「ポップ・インズ」って読むのかな。「ポップ・インディーズ」って読むのだとずっと思ってたけど。 出勤時にイエス「リレイヤー」。イエス・ファンにはあまり人気のないアルバムだが(CDに買い替えたときにアナログ盤を中古盤屋に持っていったら、在庫過剰といわれて買い取ってもらえなかった…)、パトリック・モラーツが触媒となってバンド全体が活性化しているところが好きだ。アグレッシヴ。 「手をのばしたその時から サウンドを感じた/僕たちの魂に触れるものは ゆっくりと動き はねかえる/リズムが新たな局面に入ってゆくと/継続するはずのテンポは ダンスの恍惚の中で 迷い子になる/僕の望みはただ 君の目に見入ることだけ」(「サウンド・チェイサー」) うちあわせ・うちあわせ・会議セッティング・来客対応・報告会で一日を終え、帰りはフェアポート・コンヴェンション「フル・ハウス」。デイヴ・スウォーブリックのフィドルの響きがプログレッシヴだなあ。 |
2003年8月7日(木) My generation blues |
「貴方が選ぶヴァージン・レコードの紙ジャケランキング」第1回投票結果。 「チューブラー・ベルズ」が1位。おおお。 しかし、2位のウォーホール・デザインのジャケットがスティーブ・ヒレッジのアルバムだとは知らんかったなあ。ウチにあるのとは違うなあ。 仕事の行き帰りにザ・フー「キッズ・アー・オールライト」。 司会者「そのワイルドなギター奏法(※腕をぶんぶん振り回すアクションのこと)はどこで習ったの?」 ピート・タウンゼント「ボウリングで。」 司会者「ロジャー、君はどこの出身?」 ロジャー・ダルトリー「オズの国。」 司会者「そこでケチなドラム叩いてる君、なんて名前?」 キース・ムーン「みんなキースって呼ぶけど、ジョンって呼んでもいいよ。」 司会者「そうかい。じゃロジャーって呼ぼう。」 −TV番組「The Smothers Brothers Comedy Hour」出演時('67)のやりとり |
2003年8月6日(水) After the gold rush |
ニール・ヤング「アフター・ザ・ゴールド・ラッシュ」を聴きながら出勤。 「夜の波の上 荒れ果てた港をくぐりぬけて進む 心の船/捜索者は恐怖におののきながらも レースを続けなければならない/教えておくれ 自分自身とうまくやってゆくのは そんなに難しいことなのかい?/報いるには十分年をとったし まだ売り物になるほどの若さだってあるというのに」(「テル・ミー・ホワイ」) ひたすら暑い。クーラーがきいているはずの職場にいても頭がくらくらする。 帰りにサウンドハンターでCDを買う。 チープ・トリック「ドリーム・ポリス」紙ジャケ、「UCYMO」、大村憲司「春がいっぱい」紙ジャケなど。ちなみにYMOは通常盤。あんなバカ高い限定盤なんて買えませんて。もし買ったとしても飾りものにしかならないし。 ところで大村憲司といえば、KNWTさんが紹介されてた「続・大村憲司を知ってるかい?」は非常におもしろいですね。僕にはこの人の凄さというものが(当時も今も)イマイチ実感できないので、読んでてなんかもどかしい気もしますが。 フェアポート・コンヴェンション「What We Did On Our Holidays」を聴きながら帰宅。 |
2003年8月5日(火) The needle and the damage done |
ニルヴァーナのベースが音楽界を去る。 「Novoselicのフラストレーションは、ロックパフォーマーとして枠にはめられたこと、そして音楽業界が彼に対して無関心であることが原因となっている。」 うーん…。 出勤時にニール・ヤング「ハーヴェスト」。僕はこれが彼の最高傑作だとは思わない。いいアルバムだとは思うけど。 「僕は注射針が人をめちゃくちゃにするのを見てきた/そうなる可能性は誰にだってある/ジャンキーたちはみんな 沈みゆく陽のようだ」(「ダメージ・ダン」) どうでもいい仕事を片づけて帰りは「エッセンシャル・エレクトリック・ライト・オーケストラ」。 ここのところソニーがリリースしている「エッセンシャル・シリーズ」は、クラッシュにしろスライにしろディランにしろ、妙に買う気をそそる内容ですね。ストラヴィンスキーなんてのがあるのにもびっくり。ちょっと聴いてみたい。 |
2003年8月4日(月) Everybody knows this is nowhere |
ブレア夫人のビートルズ・ナンバーがダンスシーンで大ヒット!( from 「海外ボツ!News」) なんかちょっといい。聴いてみたい。 「ニール・ヤング・ウィズ・クレイジー・ホース」を聴きながら出勤。 「ハロー ほこりにまみれたルビー/指輪はもう錆びはじめてしまったのかい?/結局のところ僕は 罪を重ねて/なんとか悪くなろうと 望んでいたんだ」(「カウガール・イン・ザ・サンド」) 一日仕事を休んだだけなのに、いくつか気の滅入る事件が発生していてうんざり。なんとかして。 帰りはフェアポート・コンヴェンション「フル・ハウス」。「Poor Will And The Jolly Hangman」におけるリチャード・トンプソンの鬼気迫るギターソロ。 「ロック思い出し笑い」に「炎の邦題」を追加しました。こちらからどうぞ。 |
2003年8月3日(日) All Blues |
図書館で借りた「カインド・オブ・ブルーの真実」(アシュリー・カーン)を読む。 マイルス・デイヴィスの名作「カインド・オブ・ブルー」ができあがるまでを追ったドキュメント。 関係者たちの生き生きとしたエピソード(グループのレギュラー・ピアニストであるウイントン・ケリーがスタジオに到着すると、そこにはなぜかビル・エヴァンスがいる。ウイントン怒る。「なんだピアニストがいるじゃねえか、おらあ帰る」。それをなだめるためにまずウイントンの参加する曲から録音、とか。)、珍しい写真(「フラメンコ・スケッチ」の楽譜にビル・エヴァンスの手で書かれた5つのスケール!)、「フレディ・フリーローダー(たかり屋フレディ)」とは誰だったのか、「オール・ブルース」と「フラメンコ・スケッチ」の曲目表記が入れ替わってしまったのはなぜかetc、読み物としてはかなりおもしろい本であった。 しかし最大の関心事であった「あのサウンドは結局のところどこから生まれてきたのか? なぜ他のジャズと違うのか?」については、納得のゆく回答は得られず。その点やや不満。 |
2003年8月2日(土) Deacon Blues |
先週に引き続き、今週も花火大会を見に行くつもりで妻と家を出るが、頭痛と鼻ぐしゅぐしゅ、倦怠感がちょっとキツイ感じだったのでとりやめ。医者で診察を受けて帰る。風邪かな。 外出中に聴いたのは大滝詠一「A LONG VACATION」、スティーリー・ダン「エイジャ」、山下達郎「スペイシー」。 「僕等は皆 逆立ちのDancer/押し黙ったまま ただ踊る/Stepも決めず 冷えた身体揺らすだけ/窓の外は闇/窓の外は闇」(「DANCER」 by 山下達郎) |
2003年8月1日(金) What we did on our holidays |
「ペットサウンズ」DVD-Audioを聴いた人の感想。ほお。( from 「紙ジャケ掲示板」) 夏期休暇をとって一日家でごろごろ。 フェアポート・コンヴェンションを聴いた。「Full House」と「What We Did On Our Holidays」の2枚。 前者は70年リリース。サンディ・デニー(第一次)脱退後にリリースされたアルバム。素晴らしい…。噛めば噛むほど味の出る作品。リチャード・トンプソンのギター・プレイは後年の「Shoot out the lights」での演奏に直結している。 シングルのみリリースの「Now Be Thankful」が収録されているのも良い。すごく好きな曲なんで。 後者は69年リリースのセカンド。サンディ・デニーが初めて参加したアルバム。初期のフェアポートは「英国版ジェファーソン・エアプレイン」と呼ばれていたらしいがそれもなるほどと思わせる内容。シスコ・サウンドを連想させる部分が多々ある。曲調もとっちらかっているが、それがマイナスにはなっていない。新人バンドだけが持つ若々しいエナジーと瑞々しさがそう感じさせるのだろう。ジャケもいい。エセックス大学でギグをやったとき、楽屋として与えられた教室に置いてあった黒板にメンバーが落書きした絵を使ったのだそうだ。 その他にはジャイルズ・ジャイルズ&フリップ紙ジャケを。いつ聴いても思うのだが、よくこんな内容のアルバムをリリースさせてくれたよね。しかも新人バンドなのに。とても売れるとは思えん。 ちなみにユニオン特典の日本盤帯と米盤レアジャケのミニチュアレプリカはいつもながらよくできてました。 こんな感じです。 |