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2001年 11月〜12月

 2002年12月31日(火) A LAST DAY OF THE YEAR OF THE HORSE 
 妻はまだ体調が悪いようだが、なんとか一緒に出かける。
 川へ行ってチャチャのために花を流してから、実家へ。正月を迎えるための準備をする。
 妻はおせち料理づくり。僕は餅切り、鏡餅くばり、正月用品の買い出し、父親のPCのセッティング(これは正月の準備じゃないな)などなど。
 買い物に行ったときにスーパーの隣りにあるBOOK OFFをのぞく。あ、XTCの紙ジャケ中古があるやん、「ママー」だけど安いからいいか、ということで入手。そのほかにも安目ねらいでちょこちょこと。って、なんか去年と同じことやってるなあ。
 手伝いを終えて家に戻ったのは午後9時過ぎ。
 入浴の後、今日こそはと「ライヴ・ファンタジア」を聴きはじめるが、30分ともたず爆睡。知らぬ間に2003年になっていました。

 2002年12月30日(月) よいお年を。 
 クイーン「グレイテスト・ビデオ・ヒッツ 1」を見た。とりあえず本編(ディスク1)の方だけ。
 ほとんどがMTV時代前の映像なので作品としてのおもしろみは少ないが、逆にこれだけプロモーション映像が残っていることには驚く。この時代のバンドにしてはめずらしいでしょう。かなり戦略的にやっていたようだ。
 メンバーが1曲1曲全てを解説するオーディオ・コメンタリーもあって、これがなかなか楽しめた。主にブライアン・メイとロジャー・テイラーの対話形式。ロジャー・テイラーはあの口の悪さで「トップ・オブ・ザ・ポップス」のことをこきおろしたりしている。
 二人以外にもときどきジョン・ディーコンのコメント(電話インタビューっぽい音声)も入るし、なんとフレディ・マーキュリーのコメントもある。過去のインタビューから拾ってきたんだろう。ちょっと感動しました。
 しかし今見るとけっこうえぐいバンドだよなあ。特にフレディのファッションはすごい。ここまで濃厚にホモセクシュアル的雰囲気を醸し出していたとは。(いまごろ気づいたのか>自分)
 でも中学生当時の僕はそんなこと全然感じなかったよ。うぶだったんですね〜。

 夕食後、キャメル「ライヴ・ファンタジア」紙ジャケを聴きはじめるが、あまりの気持ちよさにあっという間に眠りこんでしまった。途中で目が覚めてもう一度聴きなおすのだが再び爆睡。というわけでこれはまた別の日に。

 ではみなさま、よいお年をお迎え下さい。 

 2002年12月29日(日) 恋のメキシカン・ロック 
 ニュー・オーダーの4枚組BOX「Retro」のボーナス・ディスク付きヴァージョンをamazonで発見。
 なんだアメリカ盤じゃん。HMV通販の方では「ボーナス・ディスク付きはUK国内向けのみです」ということだったのに。
 amazonにはボーナス・ディスク付きは2種類リストアップしてあって(もうひとつはこれ)、しかも値段が違うんだがどっち頼めばいいんだろう…。

 妻に僕の風邪がうつってしまい寝込んでいるので、どこにもでかけられず。一日家にいる。
 たまっているCDを聴かなきゃ、ということでCDの山の中を探索して数枚引っぱり出してくる。
 まずエヴリシング・バット・ザ・ガール「アイドルワイルド」(紙ジャケ盤)。
 これ、自分の就職が決まって田舎に帰る直前にリリースされたアルバムだよな確か。アナログ盤をよく聴いていた覚えがあるのだが、今回聴きかえしてみたらほとんど内容を憶えていなかった。けっこうやるせない詞の曲が多い。「あの子が彼女と彼の子供じゃなくて、私と彼の子だったら」との思いにふける女性の歌(「エプロン・ストリングス」)とか。
 その他には先輩K氏から以前に譲っていただいた歌謡曲系CDを3枚。
 「SWIM! SWIM! SWIM!」は橋幸夫の'60年代音源のうち「リズム歌謡」ばかりを集めた編集盤。いやあなんていうか聴いてて悶絶してしまう。ホット・ロッド・サウンドにあのこぶし回しが乗る「ゼッケンNo.1スタートだ」とか。「恋のメキシカン・ロック」はラテン色たっぷりで楽しいし。ちなみに監修・解説は大瀧詠一氏です。
 続いてこれまた大瀧氏監修の「ジス・イズ・ミスター・トニー谷」。トニー谷の破壊力には驚いた。とても50年近く前の音源だとは思えない。とくに冒頭2曲「さいざんす・マンボ」と「チャンバラ・マンボ」は凄い。
 「それでも貴方にアイ・ブラ・ユー これじゃベリ・ベリ・ノー・キャン・ドゥ」「ジス・イズ・ミスター勇の近藤 壬生の屯所のボスざんす」ですぜ。マンボという音楽スタイルを使っているのも古びない一因かもしれないなあ。
 最後に弘田三枝子のベスト盤。「人形の家」を中心とした'70年前後の曲を集めたベスト盤。これもかっこいい。今こういう歌謡曲歌手っていなくなっちゃったな。みんなシンガーソングライターになっちゃって。
 唄い回しを聴いていたら、中島みゆきってこの人から影響を受けたのかもと思いました。 

 2002年12月28日(土) ふぐ。 
 ピート・タウンゼント、ザ・フーのニュー・アルバムを制作中!
 「制作中」とタイトルに書いておきながら「計画」「見込み」「予定」という言葉が多いのが気になりますが。まああまり期待せずに待ちます。
 ちなみに情報元サイトは「たくまざるコトバ」。最近お気に入りの洋楽ニュース&テキストサイトです。がんがれ。

 朝、夏に買ったまま放置してあった「ブライアン・ウイルソン・プロダクションズ」を聴く。ブライアンがプロデュースしたビーチ・ボーイズ外の作品を集めた編集盤。ハーフ・オフィシャル盤などで既に聴いたことのあるトラックが多いのでそれほど感激せず。グレン・キャンベル「ゲス・アイム・ダム」やハニーズ「プレイ・フォー・サーフ」、シャロン・マリー「シンキン・バウト・ユー・ベイビー」はいつ聴いても素晴らしいけれど。
 それにしてもこれくらいの音質でしかリリースできないのかなあ。ハニーズの曲なんて、92年にCAPITOL COLLECTORS SERIESとして出たベストアルバムの方が音がいい。日本独自編集の限界なんだろうか…。
 夜、家族の忘年会でふぐを食べに行く。毎年の恒例行事。ふぐ刺し、焼きふぐ、煮付け、唐揚げ、ふぐそうめん、雑炊など食べて腹一杯。風邪には効いたかもしれないけどちょっと疲れました。
 行き帰りに聴いたのは「A WINTER'S SOLSTICE VOL..1」「同 VOL..2」ジャケ写の冬の風景がかなり好き。

 2002年12月27日(金) 仕事納め 
 「ジョー・ストラマー死去」という検索ワードで訪問された方へ。
 BBSの「ジョー・ストラマー追悼スレッド」に少しですが情報(リンク)があります。書き込みも歓迎です。よろしかったらどうぞ。

 訃報と言えばハーブ・リッツも亡くなりましたね。奇しくもストラマーと同じ50歳。
 僕個人としては、写真家の仕事としてよりも、マドンナ「チェリッシュ」やマイケル・ジャクソン「イン・ザ・クローゼット」などPV監督としての仕事の方が印象深いです。一目でそれとわかるスタイルを持った人でした。ご冥福をお祈りいたします。

 体調は戻らず。今日が一番つらい。仕事納めの日なのでやむをえず出勤したが、もうとにかく終業時間をただひたすら待っているだけの状態。医者に寄ってから帰る。
 仕事場への往復に聴いたのは、「FAVORITES」編集盤バッドリー・ドローン・ボーイのグラストンベリー・ライヴ。BDBは既にこの時点でニュー・アルバム収録曲「君が正しかった夜」や「WHAT IS IT NOW ?」を演奏しているが、こちらの方がスタジオ・ヴァージョンより良かったりする。このライヴCDは「恋を見ていた少年」初回限定盤にのみ付属なので、興味のある方はお早めに。

 2002年12月26日(木) 連続早退
 今日も身体が本調子でないので仕事に行くかどうかぎりぎりまで迷ったが、結局出勤。
 バッドリー・ドローン・ボーイを聴く。
 「憶えてるよ シナトラが死んだ夜はなにもしていなかった/ジェフ・バックリィが死んだ夜も/カート・コベインが死んだ夜も/そしてジョン・レノンが死んだ夜も/憶えてるよ 一晩中みんなと起きててずっとニュースを見ていた/たくさんの夜 たくさんの命/必要な切符を失くしてしまったのは誰だったんだろう?」(「君が正しかった夜」)
 仕事には出てみたものの午後にはへばってしまい、昨日に引き続き早退。やれやれ。
 BDBの残りを聴きつつ帰る。
 「ときには進むために戻らなきゃならないことだってある/角を曲がればいいことが待っている/でも君は今日 金魚にエサをやったかい?/願い事をしたかい?」(「恋を見ていた少年」)

 2002年12月25日(水) 早退
 昨日に引き続き体調はあまりよくない。微熱があるが上がりもしないし下がりもしない。
 クラッシュのファースト・アルバムを聴きながら出勤。ジョー・ストラマー追悼。
 僕の持っているCDは、英国オリジナル仕様盤ではなく、「アイ・フォート・ザ・ロウ」や「ハマースミス宮殿の白人」なども収録されたアメリカ仕様盤。これはこれでいい。本人たちは納得していなかったようだが。
 「ロンドンは燃えている 倦怠に/ロンドンは燃えている ダイアル99999を回せ」(「ロンドンズ・バーニング」)
 仕事に出てはみたものの気分は悪くなるばかりで、結局午後早退。あーあ。んなことなら最初から休めばよかったよ。
 シガー・ロス「()」を聴きながら帰り、家ではひたすら眠る。悪夢を見た。

 2002年12月24日(火) THIS FILM SHOULD BE PLAYED LOUD!
 「ブルー・ブルー・クリスマス」を聴きながら出勤。クリスマス・ブルースを集めた編集盤。
 「神様 キリスト教に近づこうとしてみたけど 悪魔がお祈りさせてくれないんだ/神様 キリスト教に近づこうとしてみたけど 悪魔がお祈りさせてくれないんだ/だからこうしてクリスマスの日に 一日中呑んだくれてるのさ」(「Sonny Boy's Christmas Blues」 by Sonny Boy Williamson)
 風邪をひいたらしくのどが痛いし身体もだるい。微熱もある。仕事のあと、医者に寄って診察してもらった。
 帰りは「GHOSTS OF CHRISTMAS PAST」。昔クレプスキュールから出たやつ。
 アズテック・カメラがクリスマス・メドレーを演奏している。まるで場末のキャバレーのハコバンのように安っぽく。
 ロディ・フレームに同世代としてのシンパシーを抱いていた人も(あ、俺のことか)、これを聴いたら腰くだけになってしまうだろう。奇妙なクリスマス・アルバム。キャバレー・ヴォルテールとか収録されてるし。
 
 妻からクリスマス・プレゼントに「ラスト・ワルツ」のDVDをもらった。嬉しい。
 少しだけ見てみる。「THIS FILM SHOULD BE PLAYED LOUD!」→リック・ダンコがビリヤードをするシーン→タバコをくわえたロビー・ロバートソンが出てきて「みんなまだいるな。あと1曲で終わりだ。」と言ってはじまる「ドント・ドゥ・イット」。震えがくるほどかっこいい。なんども繰り返し見てきたシーンなのに。
 全編見どころだらけの映画だが、僕が特に好きなのはステイプルズとの「ザ・ウェイト」。リヴォン・ヘルム→メイヴィス・ステイプルズ→ポップ・ステイプルズ→リック・ダンコというリード・ヴォーカルまわしがたまらんす。歌い終えて最後にメイヴィスが「Beaaaautiful!」と感極まったように言うけれどそれも納得できる演奏。
 世の中にロック・コンサートを記録したフィルムは星の数ほどあるけれど、これほど美しい作品はほかにはないでしょう。これを見るたびにマーティン・スコセッシは偉いと思うのでした。
 あ、そういや4枚組版「ラスト・ワルツ」、買ったけどいまだに聴いてないんだった。聴かなきゃ。 

 2002年12月23日(月) ジョー・ストラマー死去
 元クラッシュのジョー・ストラマーが亡くなりました。(情報元「まったりCafe」)享年50歳。心臓発作だそうです。
 早すぎる死。かなりショックです。いまだに僕はクラッシュの音楽を聴き続けているのに…。

 今日はグレン・グールド「バッハ:ゴールドベルグ変奏曲 〜メモリアル・エディション〜」を聴いていたので、そのことについて書こうと思っていたのですが、そんなこんなで気力がありません。リンク先のカスタマーレビューを読んでいただければ十分という気もします。最大の関心事であったアナログ・マスター使用による81年版の音質変化についても、僕のプアな耳とプアな再生装置ではデジタル・マスターとの違いがあまり感じられませんでした。55年版についても同様です。ボーナスディスク収録のインタビューとアウトテイクはちょっとおもしろかったけど。

 「80年代音楽」ポール・マッカートニー原稿を追加。
 「カフェブリュ音楽日記」から得た情報によると、1月1日深夜(から2日の早朝にかけて)、日本テレビでポールの日本公演が放映されるようです。しかし僕の住んでいる地域の番組表には載っていません。やらないんでしょうか…。また「名古屋とばし」かよ。ううう。

 2002年12月22日(日) 金魚にエサあげた?
 トミフェブ復活らしいです。アルバムは出んのかアルバムは。

 朝、「ベスト・オブ・グランド・ファンク・レイルロード」を聴く。70年代アメリカン・バンドらしい豪快さとおおざっぱさが気持ちいい。ストーンズのカヴァー「ギミー・シェルター」も然り。
 「オマハじゃカワイコちゃんたちがバンドの帰りを待っていた/最高にいい気分 土曜の晩だしな/ホテルの警備係は見逃してくれたよ/このいかしたレディたちは わざわざバンドのメンバーに会いに来てくれたのさ/彼女たちは言った ねえ遊びましょ/そして俺たちはホテルをめちゃくちゃに壊しはじめた」(「アメリカン・バンド」)
 ザッパがプロデュースしたアルバムもあるらしい。いつか手に入れよう。
  
 夜、バッドリー・ドローン・ボーイ「恋を見ていた少年」を聴く。
 ぶっきらぼうな声によって淡くポップなメロディが紡ぎ出される。カラフルだけど派手ではない。その節度の保ち方がイギリス人らしい。こういうのに弱いんすよ俺。盛りだくさんな内容なのに、全体を通して聴くと満腹感が得られないところもかえって繰り返して聴いてしまう要因だ。詞もいい。
 「歌はけして答えにはならない/人生のサウンドトラックにすぎない/しかもすぐに終わってしまう/昼を夜に変えてはくれるけど」(「君が正しかった夜」)
 初回限定盤には2002グラストンベリーでのライヴを収めたボーナスCDがついている。これまたいい。スタジオ・アルバムよりずっとシンプルに演奏されているだけにメロディの美しさが際だっている。
 それはそれとして「恋を見ていた少年」っていう邦題は気恥ずかしいなあ。原題は「HAVE YOU FED THE FISH ?(金魚にエサあげた?)」。

 2002年12月21日(土) HAPPY END OF THE WORLD
 大滝詠一トリビュート・アルバム「ナイアガラで恋をして」を聴いた。大型中古書店のバーゲンにて980円で入手。
 メンツだけ見てそれほど期待もせずに聴いたのだが、なかなかおもしろく聴けた。
 個人的ベスト・トラックは前川清が歌う「幸せな結末」。絶品です。この路線で小西康陽とかがプロデュースしてソロアルバム作ったら、すげえ傑作ができるんじゃないの。夏木マリみたいに。
 堂島孝平×GO-GO KING RECORDERS「君は天然色」は最初に完コピじゃんと思わせておいて新しい展開を見せるところが見事。彼の声は僕的にはちょっとアレだけども。
 DEEN&原田知世「夢で逢えたら」も悪くないんだけど、知世嬢にソロで歌わせれば十分でしたね。
 さすがナイアガラーと唸ってしまったのは、サエキけんぞう率いるパール兄弟の「Niagara Ondo Medley」。「Let's Ondo Again〜ナイアガラ音頭〜うなずきマーチ〜ナイアガラ・ムーン」というメドレーがハイパー・プログレ・サウンドで演奏される。その微妙さに笑いながらも感動。ラストを飾るにふさわしいトラックでした。
 
 夕方、いつものように妻と川へ行き花を流す。朝から冷たい雨が降り続いている。川面に散らばった鴨の群れも寒そうだ。
 行き帰りに聴いたのは「シーズンズ・グリーティングス」(山下達郎)「ウィンター・テイルズ」(ミディ・アーティスツ)「CHRISTMAS」(The Players)。クリスマス近いし。
 「ウインター・テイルズ」は88年にミディからリリースされたコンピ盤だけど、EPOや大貫妙子や鈴木さえ子、坂本龍一、矢野顕子などそうそうたるメンバーがそろう中、トリをとるのが清水ミチコ「冬のホテル〜'70sニュー・ミュージック編」。初期ユーミンのパロディ曲で、ユーミンファンであればあるほど笑えるようにできてる。オチもすごくて長年のお気に入りです。
 「CHRISTMAS」(The Players)はトラッドアレンジでクリスマスソングを演奏したアルバム。フィル・マンザネラ&アンディ・マッケイ・プロデュースなのでロキシー・マニアの方は要チェック(するほどのものではないか…。) 

 2002年12月20日(金) Work in vain
 サイト開設1周年を機に掲示板を設置しました。こちらです。
 どういうスタイルにしようか迷いましたが、結局、K'z ROOMさん伯爵タイムズさんが使っておられるのと同じスレッドフロート型にしました。みなさまの書き込みをお待ちしております。(ぺこり)

 職場の忘年会があるので電車で出勤。ニュー・オーダー「サブスタンス」を聴く。いつもあまり聴かないディスク2(B面曲集)のほう。
 「真実を信じるかい?/若さについての嘘も/自分のせいだったことも」(「Lonesome Tonight」)
 ニュー・オーダーといえば、もうすぐボックスセットが出るらしい。ちょっと物欲をそそる内容。しかし、HMVでは予約できるのに、アマゾンには影もカタチもないというのはどゆこっちゃ。
 仕事場ではむなしい作業の指示が出て、仕方なくむなしくかたちをつける。すっきりしねえ。トップがひとこと言っただけで大騒ぎになっちゃうっていう体質、なんとかしてほしいよ。
 忘年会では、4月に採用されたばかりの新人の女の子が12月末で退職するという報告がなされた。いいね。そのすっぱりした思い切りがうらやましいね。
 二次会に出る気もせず電車で帰る。妻が駅までクルマで迎えに来てくれた。

 2002年12月19日(木) 氷河期列車
 カヒミ・カリイ「TILT」を聴きながら出勤。
 「森の中で 木の数をかぞえる/野原で 蜂を食べる/炉の中で 鉛をゆでる/みんなに金属パンをつくってあげる/素敵なコートを着た動物たちは/別の動物ののどを噛み切っている/曲乗り用の子馬はオーツ麦を食べてる/窒息しそうな曲を歌いながら」(「Ice Age Train」)
 朝ばたばた、昼だらだら、夕方うんざり。ろくな一日ではない。某社に勤める後輩KくんがXTCやらキャメルやらのCDを送ってくれたのだけが救い。
 帰りはまたも松浦「ファーストKISS」。三日連続だぞおい。異和感を持ちながらも聴きたくなるのはなぜだろう。

 2002年12月18日(水) 脱力脱字
 ピート・タウンゼントが自らの聴力障害について語っている。「最近ツアーに復帰、エレキギター演奏を再開し、1970年代より穏やかにやっているのだが、聴力がますます落ちてまった。」…岐阜弁?

 ストーンズ「レット・イット・ブリード」を聴きながら仕事場へ。
 「駅まで彼女についてった スーツケースを手に持って/言葉にするのはむずかしい むずかしいよ/おまえの愛は無駄に終わった」(「むなしき愛」)
 ロバート・ジョンソンの曲を聴いたのはこれが初めてだった。ミックの歌にうちのめされた。その後、クリームやクラプトンやツェッペリンがロバート・ジョンソンの曲をカヴァーしているのを聴いたが、このストーンズ・ヴァージョンを超えるものはいまだにない。
 仕事のあと、MAPに寄って「プッチベスト3」を入手。2階の洋楽コーナーでは「ベスト・オブ・グランド・ファンク・レイルロード」を買う。ある人からGFR版「ギミー・シェルター」を聴くよう勧められたので。
 松浦亜弥「ファーストKISS」を聴きながら帰る。なんのかんのいいながらもリピートしている。
 昨日書いたレビューもどきに、フロスティッドグラスのウツボカズラさんが反応してくれた。シンパシーを感じてもらえた部分があったようで嬉しいっす。
 
 夜、家で「プッチベスト3」。玉石混淆パンドラの箱。モー娘。本体しかシングル買っていない身としては便利な編集盤ではあるけど。
 第3期タンポポを僕はタンポポとは認めていないのだが、あらためて聴くと曲自体はいいね。シンガーとして突出した力を持つメンバーがいないのがかえって幸いしてるのかも。
 それにしても「ちょこっとLOVE」は何ヴァージョン作るつもりなんだよ。どんどんニセモノ度が強くなっていってるぞ。自分で自分を汚してどうする。

 2002年12月17日(火) (We'll go) separate ways
 今日も続いてますよ、坂本冬美死亡検索。

 「ウォールペーパー・フォー・ザ・ソウル」(Tahiti 80)を聴きながら出勤。
 「魂のための壁紙/ブラックホールに落ちないための/僕のハートは広々してる/憂鬱を消したい全ての人たちのために」
 「Separate Ways」はカヒミ・カリイ・ヴァージョンとかなり歌詞が違う。キメのフレーズもカヒミ版が「Hope you'll do it someday / Or else we'll go separate ways」(あなたがいつかできるようになるといいけど/そうじゃなきゃ私たちは別々の道を行くことになるわ)なのに対して、タヒチ版は「Hope you'll do it someday / So we'll never go our separate ways」(君がいつかできるようになるといいけど/そうすれば僕たちは別々の道を行かなくてもすむ)。ニュアンス違いますね。
 仕事はあいかわらず低調。正月休みまでもう10日しかねえじゃないか。
 帰りは「ぜんぶ!プッチモニ」
 「ワルツ!アヒルが3羽」のイントロで、コインが落ちる音がサンプリングされてリズムを生み出しているけど、これってピンク・フロイド「マネー」へのオマージュですか?(…なわけないか。)

 そういや松浦亜弥のアルバム「ファーストKISS」を初めて聴いた。
 僕は松浦が苦手だ。あのコナマイキ感がなんとも。それなのにこのアルバムを手に入れたのは、あちこちで事あるごとに語られる、あまりの評価の高さに興味を持ったから。(中古盤バーゲンで安かったのもあるんだけど。)
 うー確かによくできてるわ。曲もサウンド・プロダクションも。安倍と矢口と保田が束になってかかってもかなわないくらい抜群に歌うまいし。ハロプロ関係では文句なく一番でしょ。つんくがフルアルバム作ってやりたくなるのもよくわかる。
 でもやっぱなんか心の奥まで入ってこないんすよ、僕の場合。結局は松浦本人に興味があるかどうかって点に帰着しちゃうのかなあ。そういう評価だけはしたくなかったんだが。ちょっとショック。
 まあ彼女とは別々の道を行くことにしましょうか。

 2002年12月16日(月) 意味なんかなくてもいいんだ
 今日はなんか知らないけど、「坂本冬美 死亡」という検索ワードでやってくる人が多いです。

 仕事の行き帰りにシガー・ロス「()」を聴く。
 このアルバムの収録曲にはタイトルがない。トラックとしては8つあって、4つずつひとかたまりになっている。で、圧倒的に前半の方が素晴らしいのだ。初めて聴いた時にも書いたように後半はなんか力みすぎ。単調の罠に陥っているように思える。
 聴きながら「なんかに似ているな〜」とずっとひっかかっていたのだが、ふと思いついてドゥルッティ・コラム「アナザー・セッティング」を聴いてみたら「ああこれこれ」って感じだった。音の感触はかなり似ていると思うのだがどうでしょう。まあドゥルッティの方がハンドメイドぽくてぎこちないんだけど。
 ところで、マントラのように繰り返し唱えられる歌詞にはどんな意味があるのだろう?このインタビューを読むと、アイスランド語を基本としながらも造語を多用しているとのことであるが…。

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