最新の日記に戻る

はてなダイアリー(Everything but Music)

 2004年2月29日(日) The Return of The King
 「ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還」を観た。土曜日に吹替版を観て、あまりに素晴らしかったので今日は字幕版を。静かな場面と激しい場面のバランスが巧みな映画だ。泣けるし。3時間半はぜんぜん長くない。
 戦闘シーンはもちろん圧倒的なのだが、個人的に印象に残ったのは狼煙が山々を伝わってゆくシーンと、溶岩が流れる中でフロドとサムが横たわるシーン。静かな映像的カタルシスをあじわう。 
 原作を読破している妻によれば、指輪を消滅させてからの後の物語が、映画ではかなり大胆にカットしてあるらしい。でもそれはあまり気にならなかった。やっぱり映画としてはこういう形にならざるを得ないんだろうし。「その後の物語」をおろそかにしている印象は受けなかったし。しかし、サルマンの行方はちょっと気になるなあ。 

 2004年2月28日(土) Dweezil and Lisa
 今日笑ったネタふたつ。
◆バカップル・グルメ番組は、天才ザッパの息子(ABC振興会)
 こんなことやってるのかドゥイージル君。しかも恋人リサ・ローブと。同じ二世タレントでも宍戸開の方が真面目に仕事に取り組んでるよ。

◆キース・リチャーズ、8年前に死んでいるはずだった?(BARKS)
 8年前に死んでもおかしくないような事故とかがあったわけではなく、アメリカの老年学研究者(なんじゃそりゃ。)が「キースの寿命は52歳のはずだった」と言っただけという大きなお世話記事。有名人ってホントたいへんだなあ。

 2004年2月27日(金) Fakin' it
 TBNで紹介されてた彫刻ギター。すげえ。拡大画像がところどころリンク切れなのが残念だけど。

 仕事の行き帰りにサイモン&ガーファンクル「プレミアム・ベスト」。オリジナル・アルバムも全部持ってるのに、ついベストを手に取ってしまう。
「ぼくはこころもとなく生きてる/庭を散歩するだけでくたくたに疲れるし 地面に落ちてる蔓草に足を取られたり 気の利いた台詞を借用してきたり/いかさまをしてるだけ 実のあることは なにもしちゃいない」(「フェイキン・イット」)
 今日もくだらない資料を作り続ける。ああ。いったい誰のために仕事してるんだろうね。 

 2004年2月26日(木) Had Enough
◆文化審議会著作権分科会(第12回)議事要旨 (情報元: whatwedidonourholidays*
 1/14の議事録掲載。レコード輸入権の問題についてかなりの議論がなされていることがわかる。早急な導入に疑義を表明する委員の意見が目立つのだが、適当にお茶を濁されて、最終的には誤魔化されてしまったということですかね。あくまで「結論ありき」で。
 それにしても発言者の匿名表記は気になる。名前は出さないならそれはそれでいいけど、複数回発言している人については、どの発言とどの発言が同じ人物のものなのかくらいは明示して欲しいなあ。
 まあそれはともかく、結局こう(↓)なってます。
◆音楽CDの逆輸入を規制する法改正案 自民部会が了承  (情報元: はてなの杖日記
 今国会で成立の見込みであると。
 小倉弁護士は自民党のWebサイトに意見を投稿されたそうです

 出勤時にザ・フー「フー・アー・ユー」。 
「俺はおなじみの曲を書くよ ちょっとだけ新しい部分を付け加えてね/みんなそれで喜んでんだから/おなじみの曲を書くよ あんたが聴いたことがあるような/だってそれが聴きたいんだろ/俺たちはおなじみの曲を歌うよ あんたにゃ一生運転することのできない 高級なクラシック・カーみたいなヤツを/俺たちはおなじみのワインを 新しいビンから飲むのさ/行き詰まってるけど 絶対生き残ってみせるぜ」(「ニュー・ソング」)
 今日も仕事はなんやかや。10時まで残業。
 ロジャー・ニコルス&ポール・ウィリアムスを聴きながら帰る。ポール・ウィリアムスの声で歌われる「The Drifter」、たまらんねえ。

 2004年2月25日(水) Slip kid
 「ザ・フー・バイ・ナンバーズ」を聴きながら出勤。厭世的な内容の曲が目立つアルバム。しみるねえ…。
「おれはぐるぐるぐるぐる回っている/おれはぐるぐるぐるぐる回っている」(「IN A HAND OR A FACE」)
 クルマで往復三時間かけて出張。会議に出てエラい方々の前で説明をしたのだが、あがっていたのか、簡単に答えられるはずの質問にぐだぐだの回答をしてしまい自己嫌悪。まあ所期の目的を果たせはしたんだけど。
 職場に戻って10時半まで残業。自分の意に添わない書類を黙々と作り続ける。身体に悪いよ。
 「TAIYO&CISCOMOON 1」なぞ聴きながら帰る。

 2004年2月24日(火) Complication shakedown
 出勤時にピート・タウンゼント「ホワイト・シティ」('85)。
「光り輝く憂鬱は もう二度とここを流れない 河の水は灰色だ/光り輝く憂鬱は 悲しみと苦痛に消えた/今がそのとき 口に出すとき」(「Brilliant Blues」)
 仕事はまたおかしな方向に向かいつつある。アアオレハアホダ。ホントニアホダ。
 帰りはクイーン「シアー・ハート・アタック」。しばし憂さを忘れる。
 サウンドハンターに寄って佐野元春「ヴィジターズ 20thアニヴァーサリー・エディション」を買う。しかし聴く気力は出ず。すまん。

 2004年2月23日(月) Skank Bloc Bologna
 時間に追われながら、かつ怒りをため込みつつ仕事をするのはほんと消耗する。
 仕事の行き帰りに「ROUGH TRADE SHOPS - POST PUNK VOL 01」ディスク1。
「誰もに値段が付いている あんたも偽りに生きるようになる/攻撃 競争 野心 消費者ファシズム/資本主義はもっとも野蛮な宗教/デパートは俺たちの新しいカテドラル 俺たちのクルマは殉教者/俺たちはみな売春婦/子供たちは暴動を起こす 俺たちが責められるべきだといって/俺たちは責められる 子供たちは俺たちに新しい名をつける/偽善者 偽善者 偽善者」(「We are all prostitutes」 by THE POP GROUP) 

 2004年2月22日(日) Then and Now
 3/30に海外でリリースされるザ・フーの新しいベスト・アルバム「THEN AND NOW! 1964-2004」に新曲2曲が収録されるそうだ。リンク先の曲目リストを見てみると「REAL GOOD LOOKING BOY」「OLD RED WINE」というタイトルまで決定している様子。
 新曲以外の選曲はうんざりするくらい「定番」すぎて正直なところ食指は動かないんだけど、この2曲のためだけに入手することになるんでしょうねきっと。
 (情報元:holidaycamp

 2004年2月21日(土) I found that essence rare
◆曲を売るには、イメージが大切?(BARKS)
 ベテランバンドTHE ALARMについての記事。
 自分たちの名前で曲をリリースしても、時代遅れだといってラジオ局でかけてもらえないため、十代の新人バンドに偽装してシングルをリリースしたところ、チャートを上昇中であると。いいねいいね。彼ららしい戦略で。

○「ROUGH TRADE SHOPS - POST PUNK VOL 01」
 ラフ・トレード編集によるポスト・パンク2枚組コンピ。44曲収録。
 いきなりギャング・オブ・フォーではじまるのがたまらなくカッコいい。自社以外の音源も含まれているし(GOFもそうだし、アメリカものもある)、最近の音源もちょこちょこと収録されているんだけど、全体を通して受ける印象は、ラフ・トレードを核とする80年前後のイギリスのインディー・ミュージックそのもの。ザラザラした空気とヒリヒリするようなモノトーンの切迫感。ポップ・グループ、スリッツ、PIGBAG、スクリッティ・ポリッティ、フライング・リザーズ、ワイアー、レインコーツ、ザ・フォール、エッセンシャル・ロジック、そしてヤング・マーブル・ジャイアンツ。かつて徳間ジャパンからリリースされていた編集盤「クリア・カット」を初めて聴いたときのことを強烈に思い出したよ。
 編者が各曲に解説を付けているのだが、これがとてもいい。自身の体験をもとにしたコメント。こういう姿勢は信用できると思う。

 2004年2月20日(金) Who came first?
◆音楽産業はいずこも傲慢?(小倉弁護士のblog)
 日本でもレコード輸入権を盾に、アマゾンを監視したりすることになるのかな、やっぱり。
 そういえば、以前、文化庁主催の著作権研修会に行ったときに、当時の著作権課長が講義でこんなことを言っていた。
「音楽関係には著作隣接権(レコード制作者の権利や実演家の権利)が多く認められているのに、本などの出版物については作者の権利はともかく、出版社の権利はあまり認められていません。それはなぜでしょうか。音楽産業の方々が非常にロビー活動に熱心で、逆に出版界の方々は熱心でないからです。」
 やっぱりそういうことで法律の内容って変わってゆくんだなあと思った。「権利」に関することまでね。

 出勤時にピート・タウンゼント「フー・ケイム・ファースト」。'72年のファースト・ソロ。
 たしか当時「現人神」とかいうすごい邦題をつけられていた。まあ当時ピートが信奉していたグル(導師)ミハー・ババのためのチャリティ・アルバム音源をもとにした作品なのだから仕方ないかも。
「ぼくは言葉の中に音楽を聴いた 君の演奏するギターが生み出す言葉に/僕が耳にしたざわめきは たくさんの人々の歓喜の声だった/子供が翼を広げ 僕を追い越して 星に飛び乗った」(「ピュア・アンド・イージー」)
 上司に仕事の配分が悪いと言われる。なにいってんだよ。アンタが昨日勝手に休んだからスケジュールが遅れたんだろが。と思ったけれど口に出すのは我慢する。アホと喧嘩してもしゃーないし。
 午後、クルマで片道1時間半ほどかかるところに出張。車中、ツェッペリン「How The West Was Won」を聴く。行き帰りでCD3枚をまるまる聴き終えた。やっぱ一気に聴くと圧倒されるな。

 2004年2月19日(木) Is it wicked not to care?
 出勤時にベルセバ「THE BOY WITH THE ARAB STRAP」
「こんな小さな街じゃ 逃げ場がない/こんな小さな街じゃ 人目から逃れられない/こんな小さな街で するべきことなんてもうなにもない」(「Dirty Dream Number Two」) いや、あるんだけどね。いろいろと。
 いくつもの仕事をくるくるとこなして夕方になる。医者に寄って診察を受けてから帰宅。イエス「サード・アルバム」を聴きながら。去年出たEXPANDED&REMASTERED エディション。「クラップ」のスタジオ・ヴァージョンってのが収録されてるんだけど、アルバム収録ヴァージョンとちょっと違う曲構成で、途中「ムード・フォー・ア・デイ」のフレーズが出てくる。もともとはひとつの曲だったのかな。

 2004年2月18日(水) If you're feeling sinister
◆「フランク・ザッパ自伝」発売と刊行記念イベント(「FRANK ZAPPAの○△□」 2/17)
 今回は青色の表紙らしいです。イベント四連発はなかなかすげえ。

 やっと熱が下がった。ベルセバ「天使のため息」を聴きながら出勤。
「アンソニーは死に向かって歩いていた もうあんな風に感じることは二度とないと思ったから/もし家に帰ろうとしたら事態はもっとひどくなるだろう いったいどうすりゃいい?/水曜日にいなくなったときのことを そのまま思い出したかった/これ以上 なにかあったって 彼は怖がらない/だって 今日よりは退屈しないんだから 明日よりは退屈しないんだから」(「IF YOU'RE FEELING SINISTER」)
 またまたうんざりするような課題がおりてくる。余計な仕事ばかりしているような気がする。
 夜、3月からアメリカに駐在することになったチームメンバーO氏の送別会。10人ほどでこじんまりと。風邪が治りきっていないので僕は一滴も酒を飲まなかったけど、話がいろいろと盛り上がったので楽しかった。でも彼がいなくなった後のことを考えると、どうしてもペシミスティックになってしまうな。
 つじあやの「BALANÇO」を聴きながら帰宅。

 2004年2月17日(火) The state I am in
 月曜の夜から風邪が悪化して熱が38度くらいに上がったので早めに寝たのだが、熱由来の悪夢に悩まされた。
 仕事を休もうかとも思ったが、やらなきゃいけないこともあるし上司に休みの断りを入れるのも癪なので無理無理出勤。ベルセバ「タイガーミルク」を聴きながら。
「校長は言った おまえは最初から様子のおかしい奴だった/職業はどうすると聞かれて きみは作品で名を残したいと言う/あまりもの思い入れに きみは学校じゅう変人で知れわたってる/石膏で等身大のベルベット・アンダーグラウンド人形を造ったりして」(「Expectations」 山下えりか訳)
 もうろうとした頭で書類作りとチェック。先週末に作成を命じられた資料を夕方作り上げ、上司に渡したら一目見ただけで「なにか考えろ。」
 「なにを考えるんですか?」
 「どうしたらいいかわからんが、とにかくなにか考えろ。」
 今その資料のことについて検討したくないというのがありあり。なめんじゃねえぞ。と思ったけど、さすがに直接は言えず。車の中でひとり毒づきながら帰る。帰途聴いたのはポール・サイモン「時の流れに」。今の精神状態とはあまりに不釣り合い。 

 2004年2月16日(月) 速報
◆海外生産の邦楽CD、国内への還流禁止 著作権法改正へ (朝日新聞)
 無力感……とか言って落ち込んでる場合じゃないや。こうなりゃ再販制度改革にターゲットをしぼるべきか。
 (情報元: 5×3
(追記)
 ▼音楽CDの逆輸入、5年間禁止(バーチャルネット法律娘 真紀奈17歳) 

過去の日記はこちら↓
2004年 2月前半1月後半1月前半
2003年 12月後半12月前半11月後半11月前半10月後半10月前半9月後半9月前半
8月後半
8月前半7月後半7月前半6月後半6月前半5月後半5月前半
4月後半4月前半3月後半3月前半2月後半2月前半1月後半1月前半
2002年 12月後半12月前半11月後半11月前半10月9月8月7月6月5月
4月
3月2月1月
2001年 11月〜12月

TOPページに戻る
inserted by FC2 system