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2001年 11月〜12月

 2002年11月30日(土)
 名古屋パルコのタワーレコードでザッパ「FZ IN OZ」日本盤を買った。76年のオーストラリア・ライヴを収録した2枚組なのだが、税抜き9500円(税込9975円)というフザケンナ価格の商品である。
 高額だからといってなにか特別な仕様があるわけではないのだ。輸入盤に英文ライナー和訳と日本語解説、歌詞対訳をつけただけのシロモノ。
 「あんな電気屋で配ってるADSL試しディスクみたいな薄いのがホントに9500円もするなんて」「世界一高いCDじゃねえの」「スーパーリスナークラブ」11/19)とのご意見、ほんとそのとおりっすよ(涙)。あんまり薄すぎてタワレコのザッパコーナーを丹念に探さないと発見できなかったくらいすよ。
 で、レジに持ってったら、店員がPOSレジにうちだされた9975円という金額を見るなり驚愕の表情をして、値段を再確認してたぞ。バーコード読み取り機が壊れたとでも思ったんだろう。
 しかしCD買ってこんな不愉快な気分になったのは初めてだよ。ちくしょーゲイル・ザッパMSI、おぼえとけよ。 

 2002年11月29日(金)
 「IF I WERE A CARPENTER」を聴きながら出勤。94年リリースのカーペンターズ・トリビュート・アルバム。
 少年ナイフによって軽やか&ほのぼのギター・ポップ・チューンと化した「トップ・オブ・ザ・ワールド」、聴いてるとマジ生きる気力を失いそうになるソニック・ユース「スーパースター」、ドロレス・オリオーダン(クランベリーズ)があの独特のコブシ回しで歌う「クロース・トゥ・ユー」の3曲が個人的ベスト・トラック。
 夕方、人事異動希望についての面談。あえなく撃沈しました。はあぁ。
 帰りは「グレイテストKISSリマスター」(キッス)
 キッスが90年代アメリカン・オルタナ・バンドのサウンドにどれほど大きな影響を与えたか。それはこのベスト盤を聴くとよくわかる。
 「どんなことになるかわかっているさ/俺達にはもうなにも残っちゃいないんだ/ある者は若く ある者は自由だ/でも俺はだんだん目が見えなくなってゆく」(「ゴーイン・ブラインド」)
 帰りに寄ったショップでDVD10%オフセールをやっていたので、発売されたばかりのクイーン「グレイテスト・ビデオ・ヒッツ1」を買う。元々の映像をリストアして画質をアップし、5.1chサラウンド音声を付加したとの売り文句に負けた…。
 しかしカーペンターズにキッスにクイーンとは、中坊のときと聴いてるもん変わってねえぞ俺。いいのかこれで。

 2002年11月28日(木)
 出勤時に「ライヴ・ラスト」後半。エレクトリック・セットでの”情念のイタコ弾き”ギター・ソロはいつ聴いてもすごい。グランドファーザー・オブ・オルタナ。
 「僕は夢想家だが 君は夢そのもの/僕にとってどんな人にもなりえたはず/君が僕の唇に触れる前にあった完璧な感覚は/ぼんやりとしたトリップの中で どこかへ消えてしまった」(「ライク・ア・ハリケーン」)
 昨日の続きでばたばたと仕事。こういうときだけ仕事をしている実感があるというのはよくない。よくないね。
 帰りは「バック・ビート」夭折したビートルズ初期メンバー、スチュアート・サトクリフを描いた映画のサントラ。
 サーストン・ムーア(ソニック・ユース)やデイヴ・グロール(ニルヴァーナ)、マイク・ミルズ(R.E.M)などがこのサントラ制作のためにバンドを組んで、ロックンロール・クラシックを演奏している。これがめちゃくちゃかっこいい。
 興奮剤とアルコールを身体にぶちこんで、毎夜ハードなステージをこなしていたハンブルグ時代のビートルズってこんな感じだったのかも、と思わせる荒々しくスピード感あふれる演奏だ。ちなみにプロデュースはドン・ウォズ。

 2002年11月27日(水)
 今日も「ニルヴァーナ・ベスト」を聴きながら出勤。
 「あの世でレナード・コーエンを聴かせてくれ/そうすりゃ永遠にため息をついていられる/疲れすぎていて眠れない/俺は嘘つき 俺は盗人」(「ペニーロイヤル・ティー」)
 取引先のトラブルで帰り際にばたばた。やですね。
 帰りは「ライヴ・ラスト」(ニール・ヤング)カートが遺書で引用した「マイ・マイ、ヘイヘイ」が収録されている。
 「マイ・マイ、ヘイ・ヘイ/ロックン・ロールはここにある/消え去ってしまうより 燃えつきた方がましさ/マイ・マイ、ヘイ・ヘイ」
 
そういや数日前に有名サイトの方が、カートの遺書をネタにしていました。(11/24の項) ほげ。

 2002年11月26日(火)
 「ニルヴァーナ・ベスト」を聴きながら出勤。
 カート自身の不幸な子供時代(幼いころ両親が離婚し、親戚をたらい回しにされた)を投影した「スリヴァー」がせつない。ジョン・レノン「マザー」を思い出す。
 「ママとパパは遊びにでかけた 僕をジョーおじいちゃんのところに降ろして/僕は暴れて叫んだ ”置いてかないで”/”おばあちゃん 僕を家に連れて帰って”/おじいちゃんの家で食事しなけりゃならなかった/マッシュド・ポテトとかそんなもの/肉をうまくかみ切れなかった/おばあちゃんは言った ”どうして泣きやまないの 外で遊びなさい 自転車にでも乗って”/そして僕はつま先をケガした」
 
職場では書類仕事に集中しようとすると決まって来客があったり、電話がかかってきてそれに対応したりという繰り返し。やれやれ。
 仕事のあと、予約してあったザッパ紙ジャケを受け取りに行く。「ミーツ・ザ・マザーズ・オブ・プリヴェンション」「ジャズ・フロム・ヘル」「ギター」「ブロードウェイ・ザ・ハード・ウェイ」「ストリクトリー・コマーシャル」の5枚。これで2年にわたった紙ジャケシリーズも終わりだ。
 ベスト盤「ストリクトリー・コマーシャル」限定でリリースされたアナログ2枚組を再現してある。リミテッド・ナンバー入りでオリジナル帯付き。今回の目玉でしょう。とても全部は買えねえよと思っているあなた、これだけは入手しておいた方がいいと思いますよ。
 そのほかにクリムゾン「レディース・オブ・ザ・ロード」EL&P「恐怖の頭脳改革」紙ジャケも買った。
 「頭脳改革」を手に入れるまで3軒もCDショップをはしごしちゃったよ。入手できなかったらどうしようかと思ってどきどきした。
 「ザ・リターン・オブ・ザ・ドゥルッティ・コラム」を聴きながら帰る。

 2002年11月25日(月)
 有給休暇をとった。あいにく終日雨。
 「スーパー・ブラック・マーケット・クラッシュ」(ザ・クラッシュ)を聴いた。シングルB面曲などを集めたレア・トラック集。高校生のころ愛聴したシングルボックスに収録されていた裏名曲が数多く含まれているのが嬉しい。
 「1977」(「1977年にはエルヴィスもビートルズもローリング・ストーンズもいらない」)とか「プレッシャー・ドロップ」(「おまえの権力におまえ自身が押し潰される」)とか「シティ・オブ・ザ・デッド」(「ここは死の街/俺たちはベッドに横たわっている」)とか。収録曲後半はダブが多くなってわやわやになってゆくんだけど。
 「地獄に堕ちた野郎ども」(ダムド)紙ジャケ盤も聴いた。
 新規リマスターではないようだが、今まで聴いていたCDよりはちょっとだけ音が良くなった気がする。あくまで「気がする」レベルです。
 この紙ジャケ盤のブックレットには森脇美貴夫が79年に書いた解説が掲載されているのだが、これが思い入れたっぷりの文章で、今読むとなかなかおもしろい。当時パンク評論家といえば森脇、大貫憲章でしたねえ。意味もなく力入った文章ばかりでへきえきしたもんです。
 それはそうと椎名林檎のニュー・アルバムのタイトルはすごいなあ…。
 「栗ノ花」っつーと、僕の場合、山田風太郎の忍法帖シリーズをつい思い出してしまうのですが。
 「…どこからか栗の花の匂いがした。」なんつって。 

 2002年11月24日(日)
 朝、「ニルヴァーナ・ベスト」を聴く。
 昏い魅力をたたえたメロディー、苦痛をそのまま絞り出すようなカートの歌声、もうひとつの声のように響くギター。聴いているとどんどん自分が寡黙になっていっていくのがわかる。他のことがなにも手につかなくなる。他の音楽のことを考えられなくなる。
 「どんな人間になればよかったんだろう/謝るよ/どんなことを言えばよかったのだろう/みんな陽気だ/どんな曲を書けばよかったのだろう/そんな権利なんて俺にはないよ」(「オール・アポロジーズ」)
 本来パーソナルなものであったはずの表現が大量にコピーされ、消費されてゆく恐ろしさを思う。しかしそれはカートにとって抗いがたい誘惑でもあったはずなのだ。
 夕方、妻と一緒に川へ。川面に黄昏の空が映ってとても美しい。その中を小さな花束はゆっくりと流れていった。

 2002年11月23日(土) 勤労感謝の日
 早朝、日記を更新しながら「ジャズ・セバスティアン・バッハ VOL.1」(スウィングル・シンガーズ)「トリロジー」(EL&P)を聴く。
 スウィングル・シンガーズの方は、バッハの曲をジャズ・コーラスでやった有名なアルバム。洒落ていて楽しい。ダバダバコーラス全開なので、ジャズ・ファンというよりソフトロック・ファンの方が楽しめるかも。
 「トリロジー」は久々に聴いたが、地味だよねえ。「展覧会の絵」と「恐怖の頭脳改革」という強力作にはさまれちゃってるところがさらに不憫な感じ。個人的にはジャケ内側の写真が好きだ。いかにもヒプノシスぽい。
 妻が瑞浪に買い物に行くので朝から運転手をする。
 10時半に目的地に到着し、彼女がじっくり品定めをしている間、僕は某CDショップにて棚にうっちゃられた紙ジャケCDを漁る。が、ロック系はめぼしいものはなかった。少し前までジェネシスの初期アルバムなんか残っていたのだが…。
 結局ジャズ紙ジャケを数枚購入。「グリニッジ・ヴィレッジのアルバート・アイラー」「ヒッコリー・ハウスのユタ・ヒップ VOL.1」「ブルー・ライツ VOL.1」(ケニー・バレルアンディ・ウォーホールがジャケを描いてる)など。
 帰りに妻の実家に寄ったところ、近くに見慣れない小さなCDショップを発見したので入ってみる。
 新品CDと中古CDを一緒に置いてある店で、アナログ盤LPやシングルも少しだがある。特にパンク&オルタナには力を入れているようでスペースもいちばん大きい。好みのタイプの店である。
 というわけでエールを送るつもりで、ダムド「地獄に堕ちた野郎ども」の紙ジャケニルヴァーナ「ブリーチ」(実はきちんと聴いたことがない。日本盤は廃盤になっちゃってるんじゃないっけ?)を買う。
 そのほか店頭からとっくに姿を消した荒井由実紙ジャケ(新品)がなぜか置いてあったのでこれも購入。「コバルト・アワー」「14番目の月」の2枚。
 田舎でこういう店をやってゆくのってたいへんそうだけど、がんばってほしいです。ときどき寄りますので。

 2002年11月22日(金)
 出勤時に「バック・トゥ・ジ・エッグ」。ポール熱、まだ続いております。
 今発売されているレコード・コレクターズ誌のポール全作品レビューでは、このアルバム、「リズム・アレンジなどニュー・ウェイヴの台頭に影響を受けたフシがあるが、トーマスを制作に起用した割には劇的なアプローチがあるわけでなく、その意味では中途半端。これといった佳曲も見当たらない」とばっさり切り捨てられているけど(ライターは宇田和弘氏)、このアルバムを楽しめないなんて可哀想だなあと思う。
 ベース・ラインが特徴的なインストで意表をついて始まり、あれれと思っているところに「あいつなんか愛してないんだろ/僕のサラマンダー」という強烈な一発で本格的にスタートするかっこよさ。
 あきらかにパンクを意識した「スピン・イット・オン」の「どうだワカゾー、負けねえぞ」的意気込み。
 キーボードのフレーズとポールの荒れた声が耳について離れない「オールド・サイアム・サー」「アロー・スルー・ミー」で聴かれる英国的ポップ・メロディ。そして「ロケストラ」での楽しい大風呂敷を経て、最後にオールド・スタイルの「ベイビーズ・リクエスト」でチャーミングに締めるスマートさ。あのしょぼくれデニー・レインまでが「アゲイン・アンド・アゲイン・アンド・アゲイン」というメリハリの利いたポップ・ソングを書いている。
 いやほんとに楽しいですよ、このアルバム。個人的には「バンド・オン・ザ・ラン」に次ぐくらい好きだ。
 そういや今月のレココレ誌といえば、久しぶりに「レコスケくん」が載っていて嬉しかったんだけど、そこで要望されていたポール・レア曲満載ライヴ、ほんとにやってくれないかなあ。「デイタイム・ナイトタイム・サファリング」とか「テイク・イット・アウェイ」とか「ザ・マン」とか「ソー・バッド」とかいう曲ばかり演奏してくれたら何があっても見に行くね、マジで。もうビートルズはやりつくしちゃったんだから次はこれで行きましょうよ。最後のツアーとか言ってないでさあ。
 夕方6時半頃、職場に妻から電話。スーパーの駐車場でクルマのバッテリーが上がってしまったというので、あわてて仕事を片づけ、家庭内JAFとして救援してから帰宅。
 帰りに聴いたのはマイルス・デイヴィス「フォア&モア」。ヤケみたいな超速「ソー・ホワット」や「ウォーキン」が聴けるライヴ・アルバムです。  

 2002年11月21日(木)
 仕事の行き帰りに「ウイングス・オーヴァー・アメリカ」(ポール・マッカートニー&ウイングス)。76年のライヴ。日本公演を見られなかった悔しさを今日もライヴアルバムで埋め合わせしております。
 今でも憶えてるけど、この頃はビートルズ・ナンバーを数曲演奏しただけで大騒ぎだった。それがいまや7割がビートルズ・ナンバーになっちゃってる。そのぶん、ウイングス時代の曲で聴けなくなってしまったものも多い。「ソイリー」なんてもう絶対演奏されないんだろうな。すげえハードでほんとかっこいいのに。
 EL&P紙ジャケ再発盤の発売日だったので、仕事の帰りにMAPに寄ってみたがなぜか置いてない。
 しょうがないので、いつも行かない方の新星堂(店は大きいけどちょっと遠い)に行って入手。「エマーソン・レイク&パーマー」「タルカス」「展覧会の絵」「トリロジー」の4枚。今回の再発の目玉「恐怖の頭脳改革」H.R.ギーガーデザインによる観音開きジャケット)だけは11/25に延期らしい。
 夕食後とりあえず「展覧会の絵」を聴く。
 EL&Pの魅力はその「わかりやすさ」だと思う。少年マンガみたいなわかりやすさ。眉根をしかめて考え込むようなプログレバンド(クリムゾンとか)とは対照的に、すごくあっけらかんとしている。
 これなんかその典型でしょう。「クラシックとロックの融合」とかなんとか難しいことはあまり考えずに、「とりあえずおもしろいからやってみた。どばーっと。」的印象が強いっす。そのあたり好き嫌いがわかれるんでしょうね。

 2002年11月20日(水)
 ポール・マッカートニー「バック・イン・ザ・U.S.」を聴きながら出勤。
 「ぼくは ”いい気分” きみは ”最低よ”/きみは ”どうして?” ぼくは ”わかんないよ”/やれやれ/きみは ”さよなら” ぼくは ”こんにちは”」(「ハロー・グッドバイ」)
 このアルバムジャケットでポールが背中(Back)を見せてるのは、タイトルにかけたシャレだったんだねー。今頃気づいた。
 仕事は進まず。なんとかしろって。
 帰りもポール。
 「きみに枕なんてあげないよ ただ招待状を送っただけ/お祝いのさなかに ぼくは落ち込んでしまう」(「キャリー・ザット・ウェイト」)
 このビル・ワイマンの話にはちょっと笑った。(情報元「Let Down」 11/18)。「あれじゃないビル・ワイマン」ってのがなんともいい感じ。

 2002年11月19日(火)
 JRで出勤。駅のホームで電車を待っていたらこんなアナウンスが。
 「7時10分発の列車は、途中、動物と衝突したため10分ほど遅れます」
 どうぶつ? いったいなんの動物だ。
 アナウンス通り遅れて到着した電車の中で「リボルバー」(ビートルズ)を聴く。
 「彼女は言った 死ぬってことがどういうものか知ってるわ/悲しみってものがどういうものか知ってるわ/彼女はまるで僕が生まれてこなかったような気分にさせてくれる」(「シー・セッド・シー・セッド」)
 夜、11月からうちのチームに新たに加わったSさんの歓迎会。某料亭でカニ会席を食べる。たいそう美味でした。店の雰囲気もよかったし。
 2次会はひさびさにカラオケ。あんまりひさびさすぎて全然調子出ず。だめだこりゃ。11時半帰宅。
 ユニオン特製ザッパミニチュア帯第2弾の写真が公開された。フリークアウトにワカジャワカにグランドワズーにフィルモアにチャンガだ! チャンガはロック・エイジ帯だ! ちくしょー。
 そういやMAP!第2弾の発売日が11/27に変更になったからって、留守中にわざわざ電話してこないでよ!
 そんなこととっくに知ってたんだから! こっそり予約してたのに嫁さんにばれちゃったじゃないか!
 妻「なんの予約ですか」
 MAP店員「え〜と、フランク・ザッパですね」
 妻「ザッパぁああ〜!?(怒)」
 あまりの怒気に店員びびったらしい。びびらせてどうする。 

 2002年11月18日(月)
 「サブスタンス」(ニュー・オーダー)を聴きながら出勤。
 「どんな気がする 俺をこんな目にあわせて/あんたが俺に手をかけて 自分が誰だか名乗ったとき/人違いかと思った/あんたの声を聴いたのかと思った/教えてくれよ どんな気持ちになればいいのか/教えてくれよ どう感じるべきか」(「ブルー・マンデイ」)
 朝からテンションを上げて仕事をしなければならない状況。正直つらいです。でも10時まで残業。
 帰りも「サブスタンス」
 「きみのことを考えるたび 青い稲妻に打たれたような気になる/俺が悪いんじゃない でも問題はなくならない 人生からは逃げられない/俺に言ったってムダだよ 愚者の知恵は君を自由にはしてくれない/でも人生なんてそんなもの/僕の混乱は日々大きくなっているのに 誰も気づきやしない」(「ビザール・ラヴ・トライアングル」)
 飼っている雌猫が、ゆうべ突然嘔吐した。いままで吐いたことなどない猫なので心配になったが、今日、妻が動物病院に連れていって注射を打ってもらったらだいぶ元気になったようだ。念のためにレントゲンも撮ってもらったが異常なしとのこと。ほっとしました。

 2002年11月17日(日)
 朝、「バック・イン・ザ・U.S.」(ポール・マッカートニー)を聴く。
 日本公演に行けないかわりにこのアルバムで…と気合いを入れてのぞんだのだが、意外とさらっと聴けてしまった。「ハロー・グッドバイ」と「ゲッティング・ベター」にはさすがに興奮したけれど。
 「トリッピング・ザ・ライヴ・ファンタスティック!」の頃に比べて声も安定しているし、絶好調なのはよくわかる。でもやっぱり現物をみるべきものなのかもね…。
 それにしてもザ・ビートルズ・クラブによるライナーノーツはひどい。とことんポール・マンセーで情緒過多な書きぶり。文章もヘンだし。
 「そして本番になると、若いメンバーたちは臆面もなく、激しく、ソウルフルに、そしてバラードさえも演奏してくれます。」 
 若いメンバーはバラード演奏したらおかしいんですか。
 各曲解説の方はさらにひどい。「ロック魂全開」「アンビリーバブル」「完璧」「スリリング」「ノックアウト」といった言葉のたれ流し。データ的価値全くなし。こんな個人的実況中継なんかいらねえよ。それよりもオリジナル・ブックレットに掲載されているポール以下各メンバーのコメントを翻訳すべきじゃないんすか。
 午後、妻と大須へ出かける。リマスター盤や紙ジャケに買い替えてダブったCDを数十枚程度持ってゆく。売って軍資金にするのだ。
 いつも行くバナナレコードへ持ち込むつもりだったが、そういや「コメ兵」(「いらんものはコメ兵に売ろう!」名古屋周辺の人にしかわからんネタ。)でも買い取りやってるんだっけ、と思い持ち込んでみる。
 ところが査定してもらったら、全て1枚100円だという。ザッパだろうがストーンズだろうが関係ないらしい。BOOK OFFじゃあるまいし、ここで売るのはやめて結局バナナレコードで売却。総額で比較して4倍以上の値段で買ってくれた。やっぱり専門店に持ってゆくべきですね。
 で、その金でジョージ・ハリスン遺作「ブレインウォッシュド」(ちなみに日本盤は危惧されたCCCDじゃありませんでした)を買い、中古盤で「ジャズ・セバスティアン・バッハ」(スイングル・シンガーズ)13thフロア・エレベーターのベスト盤を購入。
 大須への往復に聴いたのは「US」(坂本龍一)でした。 

 2002年11月16日(土)
 朝、「US」(坂本龍一)を聴く。タイトルは「Ultimate Solo」の意だそうな。
 「千のナイフ」から「energy flow」まで、まあ順当な選曲か。「左うでの夢」からは1曲しか収録されてないのに「エスペラント」からは2曲収録されているとか、細かい不満を言い出すとキリがないのだが。自選ってことだし仕方ないか。
 でもせめてシングルのみ発売の曲は全部入れてほしかったなあ。「レキシントン・クイーン」とか「フロントライン」とか「フィールド・ワーク」とか「ステッピン・イントゥ・エイジア」とか。どれもここに収録されていておかしくない曲ばかりです。
 午後、クルマの修理。リコールによるブレーキパイプの交換。1時間ほどで終わった。その間、近くのヴィレッジ・ヴァンガードへ。暇つぶしするには最高の本屋だよね、ここ。新刊を探すには全く向いてないけど。
 夕方、いつものように妻と川へ。川面に鴨が大量に集まっていました。冬の情景。
 行き帰りに聴いたのは、「レアリティーズ」(山下達郎)「DEEP RIVER」(宇多田ヒカル)。 


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