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2006年12月31日(日) 2006年の記憶
 はー。2006年ももう終わりですね…。TVでニュースハイライトとか見てて、トリノオリンピックとかワールドカップサッカーとかの映像が流れると「あれ?今年の話だったっけ」と思ってしまうのですが。記憶中枢がいかれつつあるようです。
 というわけで、2006年を記憶しておくために、心に残ったアルバムを記録することにします。洋楽・邦楽・再発各5タイトルずつ選びましたが、順位はありません。邦楽は5つにしぼるのが難しかったです。

【洋 楽】
      
 ○ベル・アンド・セバスチャン「THE LIFE PURSUIT」
 ○ボブ・ディラン「MODERN TIMES」
 ○ヨ・ラ・テンゴ「I Am Not Afraid of You and I Will Beat Your Ass」
 ○フランク・ザッパ「TRANCE-FUSION」
 ○ソニック・ユース「the destroyed room」

【邦 楽】
      
 ○モーニング娘。「レインボー7」
 ○狐の会 シングル三部作(「抵抗と笑いとその後に来る虚しさ」「秋の夢」「暇つぶしの星のお姫様」
 ○Perfume「Complete Best」
 ○カヒミ・カリィ「Nunki」
 ○チャットモンチー「シャングリラ」

【再 発】
      
 ○ザ・フー関係紙ジャケ(スペシャル・ボックス日本独自編集盤、ソロ紙ジャケ)※ディスクユニオン特典込み
 ○ローリング・ストーンズ ロンドン/デッカ紙ジャケ※これもディスクユニオン特典込みで。
 ○「ザ・ビートルズ'65BOX」(日本盤紙ジャケ)
 ○カースティ・マッコール「スティッフ・シングル・コレクション」
 ○ソニック・ユース1stアルバム

 本年も当サイトをご覧いただき、ありがとうございました。2007年もどうかよろしくお願いいたします。
 では皆さま、よい年をお迎えください。

2006年12月29日(金) Trouble everyday
 妻と一緒にクルマで買い物に行った帰り、中央分離帯のすきまから軽自動車が突然飛び出してきた。もう絶対衝突すると思ったけどなんとか逃れた。あああ怖かった。なんであんなとこから出てくんだよちくしょ。

       
◆紺野あさ美からの大学合格報告(ハロー!プロジェクト公式)
 Witch Hunting Girlscouts経由。芸能活動と並行して予備校に通って、8月の大検に合格してたんだ。卒業コンサートが7/23だったのに。で、あっという間に大学合格してしまったと。すごいね。

◆ブライアン・イーノ「アナザー・グリーン・ワールド」ジャケットのものすごいトリミング(Fractalism)
 元絵がこれで、それをトリミングしてこうなったと。長年このアルバムを聴いてきたけど、これは知りませんでした。

◆ザッパ「MOFO」4CDヴァージョン詳細(ゆうゆうゆうぜん歩録)
 ザッパCDのライナーノーツを数多く執筆していた大山甲日氏のブログ。内容を簡単にまとめると
  ・4CDヴァージョンはケースからCDを取りだそうとするとCDが割れる。
  ・予約者の名前を全員ジャケットに記載してくれるはずだったが、載っていなかったので腹を立てていたら、
   ブックレットに掲載されていた。
  ・名前が掲載されていた約1000人のうち日本人は17人
 ということらしいです。ちなみに収録内容についてはここを参照のこと。

2006年12月28日(木) Turn to stone
 ああやっと仕事納めだ。でも年末年始の休み、6日間しかないんだよな…すぐ終わっちまう。

 
◆ELO紙ジャケ第二弾 2007/2/21発売! (HIGH-HOPES管理人のひとりごと)
 最高傑作「アウト・オブ・ザ・ブルー」はオリジナル通り2枚組でリリース。しかもあの「円盤組立てキット」付き。笑う。

◆07年もKing Crimson!(HMV Japan)
 ライヴアルバム4タイトルが2/21に再発されるらしい。で、それぞれ初回プレス分にはコレクターズ・クラブ音源サンプラーが付くそうだ。つってもほとんど持ってるんで、買い換えるのもはばかられる。でも気になる。うー。

◆在りし日のP.バルー。カヒミも参加 (HMV Japan)
 Trio Los Michelle Gingaってグループだそうです。カヒミ参加なら聴いてみたい。

◆輸入盤『セッソ・マット』完全盤!(HMV Japan)
 いにしえの渋谷系サントラの定番ですね。今も欲しがるヒトいるんかなあ。

◆甲斐よしひろ、初のカヴァー・アルバム『10 Stories』を2月7日にリリース (bounce.com)
 「初の」って……もう誰も「翼あるもの」のことなんか覚えてないんだな。

◆『The Sun』紙が選ぶ'06年ベスト・アルバム(BARKS)
 悪名高いゴシップ新聞にしてはずいぶんまともなランキング。

2006年12月27日(水) Beautiful plateau
◆James Brown is still alive(子供騙しの猿仕事日記)
 心に残る追悼文。オレが初めてJBを聴いたのもクリフ・ホワイトが編集したアルバムだったな……今も十分に通用する名編集盤だと思う。
 「私は常に人々が望むものではなく、必要なものを与えてきたからだ。分かるか?WANTじゃない、NEEDだ」ってのは歴史に残る名言ですね。


  
○ソニック・ユース「the destroyed room : b-sides and rarities」(2006)
 ゲフィンとの契約終了にあわせてリリースされたレア音源集。収録曲詳細はここに。各種コンピへの提供曲やシングルB面曲、「The Diamond Sea」の26分ヴァージョンなどに混じって完全未発表曲も3曲ほど。
 SYは際だってレア音源の多いグループだと思うので、このアルバムがリリースされるというニュースを聞いたときには、「どうせならそういったものを(CD何枚になってもいいから)全部ぶちこんでくれればいいのに」と思ったのだが、こうやって実際に出てきたものを聴いてみて納得した。収録曲はメンバーによって厳選され、一枚のアルバムとして美しい流れを生み出している。インスト、インプロ&ノイズが中心なのだが実にかっこいい。各音源がソリッドな音質で統一されているのも良い。オリジナルアルバムに匹敵する作品だな、これは。
 アートワークもあいかわらず秀逸。バックカヴァーのメンバーフォトに、ちゃんとジム・オルークが写っているのにはちょっと泣けました。


 ※その一部はオフィシャルサイトで聴ける。こことかここ
  (12/28追記)前者はうまく音源が聴けなくなってるようですね。以前は普通に聴けたのに。

2006年12月26日(火) 歩いてる
◆SONIC YOUTHとV∞REDOMSによるジョイント・ツアーが開催 (bounce.com)
 正式アナウンスでました。4月という微妙な時期、しかも平日。行けるのかオレ。


  
○モーニング娘。「7.5 冬冬モーニング娘。ミニ!」(CD+DVD)(2006)
 最新シングル「歩いてる」に、各人をフィーチュアした新曲5曲を加えたミニアルバム。7thアルバムの次のミニアルバムなので「7.5」ということらしい。
 うーん。どう誉めたらいいのかわからない。面白みのない楽曲に面白みのない歌唱。どうして彼女たちは、ソロになると魔法のようにつまらなくなるんだろう。どうもこうもないっすよミキティ。レインボー7のクオリティはどこへいった。
 唯一、”レインボー・ピンク”デュオ(道重+久住)の曲だけは楽しめたけど。
 amazonカスタマーレビューでの評価がやたらと高いのは解せん。俺と求めるものが違うんだなきっと。

2006年12月25日(月) 黒のクレール
 たいへんだJBが死んだ。しかもクリスマスに。どうなってんだ。とりあえずR.I.P.だ。


      
 大貫妙子紙ジャケ再発のつづき。

 数ある大貫妙子作品の中で、僕が最高傑作だと信じて疑わないアルバム、それが'82年にリリースされた「クリシェ」です。ヨーロッパ路線の三作目となるわけですが、ポップな曲が並んだ東京録音(アレンジャー:坂本龍一)と、オーケストラの響きが美しいパリ録音(アレンジャー:Jean Musy)との対比が鮮やかです。最初は「黒のクレール」「色彩都市」「ピーターラビットとわたし」といった名曲が並ぶ東京サイドに惹かれたのですが、繰り返し聴くうちにパリサイドの素晴らしさが沁みてきたのを記憶しています。「光のカーニバル」や「つむじかぜ」の輝き。なにものにも代えがたく思えます。
 ちなみに、パリ録音が終わって帰る際、プロデューサーのいいつけで、録音したテープ(重さなんと15キロ)を自ら持って帰らなければならなくてたいへんだった、と大貫女史はライナーノーツに書いておられます。ははは。

 続く「シニフィエ」('83)も、「夏に恋する女たち」を筆頭に、「RECIPE」や「テディ・ベア」といった名曲が満載のアルバムです。彼女自身の歌声もすっかり安定して、暖かな響きをたたえるようになってきます。そして、定番アレンジャーの坂本龍一に加え、清水信之が登場してくるのも重要ですね。そのせいか、サウンド的にはいちばんテクノっぽい印象。インストナンバーが収録されているのが良いアクセントになっているのですが、当時、かつてのバンドメイト山下達郎に「あんた、なんでインストが3曲も入ってるのよ。歌い手なのにそれはないんじゃないの?」とクレームを付けられたりしたのだそうです。大貫女史はなんでそんなこと言われるのかまったく理解できなかったそうですが。
 なお、今回の再発では、当時NHK「みんなのうた」に使われた「みずうみ」がボーナストラックとして収録されています。

 最後に'84年リリースの「カイエ」。これまた名作です。パリの風景を撮影したビデオのサウンドトラックとして制作されたアルバムで、インストナンバーも多いのですが、各楽器の音色・フレーズのひとつひとつに細やかな配慮がなされていて、ヴォーカルの比重が低いのにも関わらず「大貫妙子」の存在を如実に感じさせる作品になっています。
 数少ないヴォーカルナンバーのひとつとして「若き日の望楼」のフランス語ヴァージョンが収録されています。詞はピエール・バルーによるものなのですが、できあがってきたのがなんとレコーディングの前日だったそうで、発音を覚えるのがたいへんだったとのこと。聴いているぶんにはそんな苦労、全く感じなかったんですけどね。
 今回の再発ではボーナストラックとして「メトロポリタン美術館」(これも「みんなのうた」使用曲)を収録。また、オリジナルアナログ盤の仕様であったコーティング&エンボスが忠実に再現されているのも嬉しいです。

 いまや「大貫妙子ってベスト盤しか聴いたことないや」って人も多いかもしれません。そういう人にぜひこの時代のオリジナルアルバムを聴いてもらえたらなあと思います。良い機会なんで。「ロマンティーク」と「クリシェ」だけでも。

2006年12月23日(土) 若き日の望楼
◆ロバート・クラム・アートワーク・コレクション(エアー・メイル・レコーディングス)
 ジャニス・ジョプリン「チープ・スリル」のジャケ画で有名なロバート・クラムがイラストを描いたアルバム8タイトルを紙ジャケ化するというもの。おもしろい企画だなあ。音楽が古いジャズやブルースだというのもちょっとそそられます。


      
 もし誰かに「いちばん好きな女性シンガーは?」と訊ねられたら、僕は迷うことなく「大貫妙子」と答えるでしょう。
 初めて彼女の歌を聴いた十代の終わりからずっとそうだったし、たぶんこれからも変わらないだろうと思います。
 その大貫妙子が最も充実していたRCA時代の作品6タイトルが紙ジャケCD化されました。しかも本人監修による新リマスターに、自身による書き下ろしライナーノーツも付属。’99年リマスター再発盤(音良いっすよ。解説やアートワークも充実してるし。)に満足していた僕も、これはやっぱり入手せざるを得ません。
 で、実際手に取ってみると、紙ジャケットとしての出来は上々。ジャケットの質感、内袋や歌詞カードなど、とても丁寧に再現してあります。当時繰り返し聴いたアナログ盤の感触を思い出しました。これでレーベルデザインと帯を再現してくれてたら完璧だったのに。
 と、パッケージの出来を紹介するだけでは寂しいので、各アルバムについて簡単に紹介することにします。

 「ミニヨン」は1978年リリースのサードアルバム。まだ後の”ヨーロピアン・サウンド”の面影はなく、むしろアメリカンなサウンドで彩られた作品です。「横顔」や「突然の贈りもの」「海と少年」といった名曲を収録し、「名作」と評価する人も多いのですが、ライナーノーツによれば、ご本人にとってはネガティヴな記憶しか残っていないアルバムだそうです。
 まず音楽評論家(小倉エージ)によるプロデュースというのが「悪夢のような出来事」だった、と。しかも曲も歌詞もがんがん書き直させられて消耗し、音楽業界というものがすっかり嫌になってしまったと。そういうことらしいです。
 まあ確かにアレンジ面など、歌とのバランスが不安定な部分も見られて、僕もそれほど好きではありません。
 ちなみにアレンジャーは坂本龍一と瀬尾一三。坂本教授に関しては、'99年再発盤のライナー(筆者は除川哲朗)にこんな記載がありました。(注:下線は僕が引いたもの)
「(坂本龍一は)ソロ・デビュー以来のサウンド・パートナーで、セカンド・アルバム「SUNSHOWER」でのひとかたならない全曲アレンジが二人の絆をより深めたみたいです。(中略)私情は交えず楽曲や制作意図に相応しいフィジカルな音作りに徹しているのはさすが。」……そういうことだったんですねやっぱり。

 「ロマンティーク」は1980年のリリース。ここから”ヨーロピアン路線”がスタート。
 「ミニヨン」制作時の疲弊と売り上げの不振で、「もう音楽を仕事にしていくことはやめよう」と思っていた大貫妙子を励まし、ヨーロピアン・サウンドへの方向性を示唆したのはディレクターの牧村憲一氏だったそうです。で、そのアドヴァイスが結果的にこの名盤を生んだと。(牧村さんって人は、後にフリッパーズ・ギターをデビューさせた人ですよね。)
 僕が初めて彼女の歌を聴いたのもこのアルバムで、「(当時圧倒的な人気を誇っていた)YMOの三人がバックアップしている」ということがきっかけだったのですが、独特な声と歌い方にあっという間に魅せられることとなりました。今と違ってまだ歌い方も不安定で、エキセントリックにすら感じられる場面もあるんだけど、それがたまらなく魅力的だったわけです。ジャケット写真(鋤田正義撮影)もかっこよかったし。
 ここでのアレンジャーは坂本教授と加藤和彦。ヨーロッパ・サウンドを自分のアルバムでも展開していた加藤和彦の起用も的確ですが、やっぱり坂本教授のアレンジメントが秀逸なんですよね。
 今回の再発では、シングル「ふたり」のB面に収録されていた「愛にすくわれたい」がボーナストラックとして収録されています。これはかなりのレアトラックらしいです。僕もはじめて聴きました。サンバスタイルの佳曲です。

 「アヴァンチュール」は1981年の作品。
 同じヨーロピアン路線とはいえ、前作が暗鬱な空気をたたえていたのに比べ、ずいぶんポップな手触りのアルバムです。特にアナログA面及びB面のトップをそれぞれ飾った「恋人達の明日」と「チャンス」に顕著です。シンセの音色も明るいし、彼女の歌い方も現在のスタイルに通じる部分がかいま見られます。
 編曲は坂本龍一が5曲、加藤和彦が2曲、大村憲司が1曲、前田憲男が2曲。前田憲男による「グランプリ」のアレンジ(ダバダバコーラス入り)は当時はちょっと古くさく思えたものですが、今聴くと不思議と良いですね。「ロマンティーク」と「クリシェ」という二大名作にはさまれて少々影が薄くなりがちな作品ですけど、クオリティは高いと思います。
 本人ライナーによると、当時の宣伝文句には「『ミニヨン』『ロマンティーク』『アヴァンチュール』の3作でヨーロピアン・サウンドを確立!」とあったそうで、ご本人としては「ミニヨン」のどこがヨーロッパ・サウンドなんだとあきれていたそうです。
 
 長くなってしまいました。「クリシェ」以降の3作については次回に書きます。

2006年12月21日(木) 夢見る頃にさよならを
 いつも行ってたCDショップが閉店していたことを知る。移転のための閉店だと思っていたのに。ショック。
 こうしてまたひとつ、まともなCDショップが僕の回りから消えてゆく……。


  
○太田裕美「始まりは”まごころ”だった」(2006)
 22年ぶりのオリジナルアルバム(だそうです。)
 永積タカシ(ハナレグミ)、YO-KING、宮川弾、伊藤俊吾(キンモクセイ)、堂島孝平、島袋優(BEGIN)といった人々が書き下ろした曲を、太田裕美が”あの声で”歌う。サウンドプロデュースは笹路正徳。一聴したときは「ちょっとおとなしすぎるかな」という印象。でも二回、三回と聴くたびにどんどん良くなってきた。キャリア30年を越えるというのに、このみずみずしさはどうだ。しかも太田裕美本人が書いた2曲がまた秀逸なのであった。泣くね。
 ところで、アルバムタイトル、ちょっと妙な感じだと思っていたんだけど、1stアルバムのタイトルが「まごころ」だったことからきてたんですね。納得。

2006年12月19日(火) Help, I'm a rock
 昨日の件について、オリコン側のプレス・リリースが出た。

◆事実誤認に基づく弊社への名誉毀損について(ORICON STYLE)
 だから、提訴する前にまず公の場でこういう反論をすべきだったんじゃないんでしょうか。それから、これでは記事を掲載した「サイゾー」自体を訴えない理由はよくわからない。普通はダメ元で両方訴えると思うんだけど。やっぱり明らかに個人を狙い撃ちしているってことなんでしょうね。こえーなあ。


  
○フランク・ザッパ「The MOFO project/object」(2006)
[客観情報]
・「MOFO」というのは「Making Of Freak Out!」を意味する。
・つまりこれは、リリース40周年を迎えたザッパのデビュー・アルバム「フリーク・アウト!」(1966)のメイキング音源を収録したアルバムである。「ペット・サウンズ・セッションズ」みたいなものか。
・リリース形態は二通り。通常盤(2CD)と限定盤(4CD)。僕が入手したのは、2CDヴァージョン。
・ディスク1には「フリーク・アウト!」のオリジナル・ステレオ・ミックスを新リマスターで収録し、ディスク2にベーシック・トラックやオルタネイト・テイク、アウトテイクなどを収録してある。どんなものが収録されているのかについては、ここを参照のこと。
・ちなみに4CDヴァージョンの方の収録曲についてはここに。(ディスク3に収録されたライヴ音源が気になる…。)
・なお、2CDの方のみに収録されたトラックも7つほどあるようだ。マニア泣かせだなあ。

[主観情報]
・「ジョーのガレージ」や「ゼム・オア・アス」といった80年代作品によってザッパ初体験を済ませ、そのあと70年代のチェンバー・ロック系作品にずっぽりはまった僕のような人間にとって、デビュー・アルバム「フリーク・アウト!」はいまだにピンとこないアルバムだ。歴史的意義はわかる。ザッパの才能を示してもいる。でも、その才能をまだ十分に発揮しているとは言い難いと思うのだ。
・もちろん好きな曲はある。「ハングリー・フリークス、ダディ」や「トラブル・エヴリデイ」。でも、数あるザッパ作品中、聴き返す回数は最も少ない。僕の中では「1966年にリアルタイムで聴くべきであった作品」ということになってしまっている。
・というわけで、今回のメイキング盤は、僕にはちょっと荷が重い。このアルバムを愛する誰かが詳細な分析をしてくれるのを待つことにしよう。
・ちなみにディスク1(2006リマスター)の音質は素晴らしかった。紙ジャケ盤と聴き比べてみれば一目瞭然だ。
・それにしても、キャロル・ケイが12弦ギターで参加してたとは知りませんでした。ちゃんと記載があるのに。クレジットすらまともに見たことなかったんだな…。

2006年12月18日(月) Who are the brain police?
 さっき起きて寝ぼけまなこでネット巡回して、いきなり目が覚めた。とり急ぎクリッピングしときます。

◆オリコンが自分たちに都合の悪い記事を書いたジャーナリストを潰すべく高額訴訟を起こす(音楽配信メモ)
 これはひどい。あまりにひどい。こんなことが手法として当たり前になれば、いずれは、うちみたいな個人サイトだって難癖をつけられて訴訟を起こされる可能性すら出てくるわけだ。
 自分の仕事に絡んでなんだけど、以前、こちらになんの事前コンタクトもなしに(被害を受けたという連絡すらなしに)法的手段に訴えてきた人物に遭遇したことがある。日常生活や仕事に関わるトラブルならまず話し合いでしょ?メディア上での批判ならばメディア上でまず反論すべきでしょ?そういうこと一切なしにいきなり法的手段に訴えてくるなんてのは、基本的なコミュニケーション能力がないとしか思えない。(今回のケースは、はなからコミュニケーションを取る気なんてないんだろうけど。ただ「潰す」という目的だけで。ひどいよ。)

(追記)
 ここに掲載されているテキストを読んでいただければわかると思うけど、烏賀陽さんは、まっとうな音楽評論を書かれる方だと思います。音楽評論じゃないテキストでも、この「なぜ朝日新聞社を辞めたのか」などは、(職種は違えど組織に身を置くものとして)身につまされて読んだものです…。

2006年12月17日(日) Tomorrow never knows
 週末びっくりニュース三本。

      
◆ビートルズがやってきた! ユー!チュー!ブ!(CloseBox and OpenPod)
 Woodenships経由。
 アルバム「LOVE」のプロモーション用としてYouTube内にオフィシャルサイトができたとのこと。(MySpaceにも。)
 最初この事実を知ったときには一瞬「”なりすまし”じゃねえだろうな」と思ったけど、どうやらほんとらしい。(参考記事
 これはちょっとすごいですね。YouTubeがどんなとこだか知ったうえで、こういうことをやってんだろうから。なにかと権利関係にうるさいApple Corpsが。
 ひょっとしたらYouTube買収後のGoogleが、今後の展開のひとつとして、ビートルズサイドにはげしく営業かけたりしたんだろうかね。

◆ソニック・ユース、来年4月に来日
 mixiのソニック・ユース・コミュでの情報。元ソースは不明だし、東京の日程がないなどまだよくわからないとこもあるんだけど、とりあえず。
★ Sonic Youth × V∞REDOMSのジョイント・ツアーが決定!
  2007/4/17 (火) 大阪:なんばHatch
   ◎ 開場 18:00 / 開演 19:00 / ¥6,800(1F:スタンディング/2F:指定・ドリンク代別)/
      チケットの一般発売:2007/1/13(土)〜 (問):SMASH WEST 06-6535-5569
 2007/4/18 (水) 名古屋:クラブダイアモンドホール
   ◎ 開場 18:00 / 開演 19:00 / 料金未定
 名古屋はダイアモンドホールか。前回見たクアトロより広い会場だ。さて心の準備しとかないと。

◆Guns N' Roses のニューアルバム3月発売決定!(いかんともしがたい)
 「Chinese Democracy」のリリース日を公式サイトでアクセルが言明。アメリカで2007/03/06だそうです。ほんとに出るんだなあー…てっきり「スマイル」みたいになると思ってたんだけど。

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