ロック界大御所の新アルバム 米で人気低迷?
2001.11.30
Web posted at: 4:29 AM JST (1929 GMT)
ロサンゼルス(ロイター) ロック界の大御所ローリング・ストーンズのミック・ジャガー(58)と元ビートルズのポール・マッカートニー(59)の新アルバムの売り上げが、共に米で低迷している。10代のアイドル歌手、ブリトニー・スピアーズや、オルタナティブロックのクリードなど、新世代ミュージシャンに押され気味なのがその理由。「ロックは死なない」というのは、果して本当か?。
28日に発表された最新アルバムデータによると、ジャガーの新作「Goddess in the Doorway」は、今月19日から25日の週の米ヒットチャートで、6万8000枚の売り上げで初登場39位。その前週に初登場したマッカートニーの新作「ドライヴィング・レイン」は、6万6000枚で26位だったものの、その後65位にまで後退している。
業界関係者によると、往年のロック歌手の人気低迷の最大の理由は、現在CDを最も積極的に購入するのは10代の若者であるという点。今の10代の流行は、アイドル歌手によるポップスか、新世代オルタナティブロックに2分されている。また、若者向けにはMTVや雑誌などを通じて宣伝効果を得やすいが、好みが分散した大人向けには宣伝がしにくいという点も指摘される。
ただし、ジャガーの前作「Wandering Spirit」は、発売当初の売り上げは6万枚だったものの、その後根強い人気を見せて50万枚以上が売れ、結局はゴールドディスクになった実績がある。新作も出身地英国では初登場44位と不本意な成績だったが、ドイツでは2位、日本では9位と健闘しており、今後の売れ行き次第ではヒットとなる可能性もあると見られている。
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