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2007年3月28日(水) Help, I'm a rock
 なかなか更新できませんな。

  
○「STOOGES JUKEBOX」(2007)
 英MOJO誌最新号のおまけCD。ストゥージズを再結成したばかりのイギー・ポップが選曲した15曲を収録。ジャケの3人の表情が最高なり。
 詳細なトラックリストは以下のとおり。
01. The Trashmen / The Surfin' Bird
02. Little Richard / Tutti Frutti
03. Jerry Lee Lewis / Breathless
04. Eddie Cochran / Cotton Picker
05. The Fabulous Wailers / Tall Cool One
06. Dennis Coffey / Scorpio
07. Link Wray / Rumble
08. Howlin' Wolf / Moanin' At Midnight
09. Junior Kimbrough & The Soul Blues Boys / Crawling King Snake
10. John Lee Hooker / Drug Store Woman
11. Bo Diddley / Say Man
12. The Mothers Of Invention / Help, I'm A Rock
13. The Last Poets / Run Nigger
14. Cannibal & The Headhunters / Land Of 1000 Dances
15. MC5 / Looking At You
 見事にどろどろ、ねっとり&まっくろな曲ばかりが選ばれているのが潔い感じ。
 ザッパも収録されているんだけど、なんと選ばれているのは「Help, I'm A Rock」。これをもってくるとは。笑ってしまうくらいかっこいい。これがまた、次のThe Last Poetsのアジテーションに無理なくつながっていて、「おお」と感動する。
 しかし、ほんと毎回秀逸ですな、MOJOのおまけCDは。次号が待ち遠しい。

2007年3月24日(土) Let it be
 いよいよ退職も一週間後に迫り、後任者への引継に入らなければならないというのに、インフルエンザにかかって寝込んでしまいました。ううう。なにかと話題のタミフルを処方してもらって回復しつつはあるのですが、月末までの予定がめちゃくちゃに。
 ここのところ更新が滞りがちなこの日記も、さらに更新頻度が落ちてしまうかもです。毎日見に来ていただいている方々には申し訳なく思っております。ご勘弁を。

◆Beatles Album Covers, Starring Lego(Gizmodo)
  what's my scene? ver.7.0で知った、レゴで作ったビートルズジャケ。なごんだ。

◆ニール・ヤング 『ライヴ・アット・マッシー・ホール 1971』(DAYS OF MUSIC & MOVIES)
 DVDのスクリーンショットも掲載されています。これを見る限り、3/17の日記で書いたほど悪くはないのかなあ。

◆トラヴェリング・ウィルベリーズの2作が再発へ(CDJournal.com)
 なんとDVD付きで再発されるらしい。これでオリジナル盤CDは暴落必至ですね。

◆にゃんにゃん分析
 スミルノフ教授公式ウェッブサイトで知りました。さっそくやってみたら…
「Andy@音楽観察者」のにゃんにゃん分析結果

 た、体型だけは似ているかも。

2007年3月21日(水) Bat out of hell
◆Fairport Convention BBCボックス(HMV Japan)
 これはなかなかすごそう。でも以前買った紙ジャケすら聞き尽くしていない身としては、買うのをためらってしまうね。


  
○ミート・ローフ「地獄のロック・ライダー(Special Edition)」(CD+DVD)(1977/2007reissue)
 自分が中学生だったときに「刷り込み」されたアルバムのひとつ。
 野心を抱えたピアノ弾きジム・ステインマンが、ミート・ローフという巨漢シンガーを素材に作り上げたティーンエイジ・ロックオペラ。プロデュースはトッド・ラングレン、演奏するのはユートピア+E.ストリート・バンドの混成バンド。ミート・ローフとわたりあう女性シンガーにエレン・フォーリー。できあがった音は、恥ずかしくなるほど大仰でドラマティックな「ウォール・オブ・サウンド」。でも良いのだ。今もどうしようもなく好きなのだ。
 ただし、今回のDVD付き再発には少々肩すかしをくらった感じ。どうやらリマスターは2001年再発盤と同じだし、ボーナストラックも変わらない。DVDの方に期待してみたんだけど、MTV以前ないしは黎明期に作られたPVばかりが収録されているので、リアルタイムで見ていたのならともかく、今見る価値はあまりない。焦点がぼけて退色してしまった映像を見ているとわびしくなってくる。そもそも85年にリリースされたPV集「HITS OUT OF HELL」をそのままDVD化しただけというのがいただけない。
 唯一、付属ブックレットに掲載された日本盤発売当時のディレクターによる苦労話はおもしろかった。彼が新人ディレクターとして必死にプロモーションをしてくれたおかげで、片田舎に住んでいた中学生にもこの音楽が届いたわけだ。そんなことを考えると、ちょっとしみじみするのであった。

2007年3月17日(土) Cool for cats
      
 4/25に発売される予定のスクイーズ紙ジャケですが。なんと畏友タイコウチさんが、全タイトルの訳詞を担当されるとのこと。スクイーズというバンドの魅力は、作曲担当のグレン・ティルブルックが生み出すポップなメロディとともに、クリス・ディフォードのペンになる物語性の強い歌詞にもあるわけですから、これはほんとに楽しみです。タイコウチさんの訳詞がいかに素晴らしいかについては、ご自身のサイトSONG BY SONGブログですでに証明済みですしね。
 というわけで、お昼ご飯を抜いてでも今回の紙ジャケは全作入手することに決定。

 さて以下、最近目についたものなど。

◆ローリング・ストーン日本版公式サイト
 創刊号が書店に並んでいたので買って読んでみたけど……日本独自制作記事のお寒さが全体の印象をグレードダウンしているように感じてしまった。本国版からの翻訳とおぼしきレッチリのインタビューやジェイムズ・ブラウンの記事、シリコンバレーの20代億万長者の話なんかはけっこうおもしろかったのにも関わらず。
 だいたい「ロックなキブンの真っ黒アイテム」とか「ロックファッション不滅アイコン」とか「とってもロックな飲食店」とか、ロックロックロックって手垢にまみれた言葉がいまさらカッコいいとでも思ってんの?

◆ボストンのヴォーカリスト、自殺だった(BARKS)
 ブラッド・デルプ氏の死亡記事は新聞で見た。その時点では死因不明。自殺だったとは。R.I.P.

◆ニール・ヤングのパフォーマンス・シリーズ・アーカイヴス!!(ディスクユニオン)
 第2弾のマッセイ・ホール音源、輸入盤はもう出たらしい。「ステージ・パフォーマンス映像を収録したDVD付!」って書いてあったので、ちょっとびっくり。第1弾フィルモア・イースト音源と同じくDVDオーディオ盤だと思っていたので。
 でもamazonのレビュー見るかぎり、あまり期待しない方が良さそうだね。「ヤング自身よりも、録音中のテープレコーダーが映ってる場面の方が多い。カメラマンは明らかになにも考えてなかったようだ。」って書いてある。ちなみにリージョンフリーではあるようです。

◆ライノが紙ジャケに着手、さすがに凝ってます!!(ディスクユニオン)
 テレヴィジョンやラヴ、ストゥージズにジョニ・ミッチェルなど、日本では紙ジャケ化されていないタイトルが多いのでそそられるけど、うーん、どうかな。いかにライノとはいえ、アメリカ製紙ジャケのクオリティは信用ならないからな…。

2007年3月14日(水) Stay away from me
◆全国の鈴木さえ子ファンに朗報!!!1stアルバム、2ndアルバムが紙ジャケット仕様で再発決定!
 鈴木さえ子はこの2枚を聴かないとはじまりません。本人監修リマスターということなので音質面も楽しみ。


  
○Tommy heavenly6「HeavyStarryHeavenly」(CD+DVD)(2007)
 出ましたセカンドアルバム。
 全12曲中、既にシングルとしてリリースされているものが5曲、そのカップリングが3曲。よって純然たる新曲は4曲のみ。初回限定盤に付属するDVDも、シングル初回盤所有者にとっては新鮮味のない内容。※1
 というわけで、Tommy february6/heavenly6原理主義者の私もさすがに絶賛はできないです。あまりに既視感ありすぎなんで。ああ律儀にシングルコンプリートなんかしてなきゃ今の5倍は楽しめたのになあ、と思ってももう遅い。※2
 まあ新曲4曲がそれぞれ良かったのが救いかな。特に「Stay away from me」と「Lucky me」はかなり好みのタイプ。
 そういやマスタリングやったの、Sterling SoundのTed Jensenなんだよね。妙なとこだけしっかりしてんな。
 
 
※1 ちなみに副音声では、Tommyさんご本人によるグダグダな解説が聞けます。一瞬だけど京都弁が登場したり。
※2 でも実のところ毎日聴いてんの。

2007年3月12日(月) スピーチ・バルーン
 先週、仕事の方で緊急事態が起きまして、むりやり徹夜させられたりしてました。
 実はこの3月末で、20年近く勤めた職場を退職することになっているのですが、もうそんなことおかまいなしって感じ。
 徹夜業務は今週も巡ってくる予定。人使いの荒い職場やなあ……辞めるぎりぎりまできっちり働けってか。残った有給休暇を使って休むなんてことは、夢のまた夢。


  
○「Niagara AUTUMN & WINTER -Niagara Cover Special-」(2007)
 タワレコ企画によるナイアガラ・カヴァー集秋冬編。3月にリリースしておいて「秋冬編」はねえだろ、と思ったけど、今日、クルマの中で聴いていたら、あつらえたように雪が降ってまいりました。うむー。
 このディスク、誰がなんといおうとベストトラックはしおねとだん(湯川潮音&宮川弾)による「木の葉のスケッチ」なんですが、その他のトラックも一定のクオリティを保っていて、アルバムとしても十分楽しめるものでした。
 特にCUBISMO GRAFICOの「フィヨルドの少女」にはちょっとびっくりしました。一見飛び道具にもみえる手法を使いながら、原曲の持つ”せつなさ”を見事に甦らせています。
 そのほか個人的に好みなのは、堂島孝平によるジャングルビートばりばりの「座 読書」。
 この対談によれば、<ナイアガラまつり>で萩原健太氏にそそのかされて、引くに引けずにやることになったのだとか。それでもこれだけのものを作り上げてしまう力技には単純に感心してしまいました。
 それにしても「Water Color」がセレクトされているのはどうにも解せないなあ。「野球帰りの少年たちが 街を走りぬけると もうじき夏さ」なのに、なぜ「秋冬盤」に?

2007年3月6日(火) Piece for an ideal
  
○V.A.「ブリュッセルより愛をこめて」(1980/2007 reissue)
 ベルギーのインディ・レーベル、クレプスキュールの伝説的コンピレーション。LTMレーベルによるリマスター再発に、ディスクユニオンが日本語ライナーノーツを付加した変則的日本盤です。
 もともとはカセットでリリースされたこのアルバム、ちゃんと聴くのは初めてだったのですが、”あの時代”の匂いがぷんぷんするアルバムでした。パンクの嵐が去ったあとの寂寥感とシニシズムに、モノトーンのロマンティシズムがブレンドされた匂い。”イザベル・アンテナやアンナ・ドミノが所属するお洒落音楽レーベル”というクレプスキュールのパブリック・イメージを良い意味で裏切る編集盤です。収録アーティストもジョン・フォックス、トーマス・ドルビー、ハロルド・バッド、ドゥルッティ・コラム、マイケル・ナイマン、ニュー・オーダーetc.といった、ある意味「夢のラインナップ」ですし。
 まあもともとクレプスキュールはファクトリー・レーベルのベルギー支部みたいなものとして始まったらしいので、それを思えばこのメンツにも納得しますね。ジョイ・ディヴィジョンやニュー・オーダーのプロデューサーとして有名なマーティン・ハネットの自作自演トラックが、いかにもそれっぽくて特に印象に残りました。

2007年3月5日(月) Artbitch
  
○CSS「CANSEI DE SER SEXY」(2006)
 ブラジル出身の6人組。女の子5人におっさんがひとり。パンク+エレクトロ・ディスコという身も蓋もないサウンドに、上手い下手を超越したガールズボイスがのっかる。あれこれ否定的に言う人は言うだろうけど、僕はこういうのに弱くて。ついつい点が甘くなる。要はスリッツやレインコーツの娘みたいなもんなんだから、嫌いになれるはずがありません。
 まあこれとかこれとかこれを見て、どんなバンドか体感してみて下さい。(最後のはちょっとグロいよ。)
 ちなみにアルバムタイトル(及びバンド名)は「セクシーでいるのに疲れた」ってことらしいです。ビヨンセの言葉だとか
 そういやこのバンド、サブポップ所属らしい。2/28の日記でとりあげたザ・シンズといい、まだまだがんばってんのね。

2007年3月4日(日) I can't stay mad at you
◆Little Feat 紙ジャケット・コレクション(HMV Japan)
 き、き、きた、きたきた。きたよ。ローウェルジョージローウェルジョージ。スライドスライド。ネオンパークネオンパーク。
 紙ジャケ化はともかく、スタジオアルバム群が新たにリマスターされるのが嬉しい。早く「ラスト・レコード・アルバム」を最高の音質で聴きたいよ。


  
○ザ・クイアーズ「マンキ・ブレイン」(2007)
 ぴかおさん激賞なので聴いてみた。
 齢50になんなんとする男が奏でるポップパンク。ビーチ・ボーイズをラモーンズ化したっていうのは全くそのとおり。それも初期のビーチ・ボーイズなんだよこれが。サーフィン・サファリでファン・ファン・ファンでガールズ・オン・ザ・ビーチな(「ペット・サウンズ」より前の)ビーチ・ボーイズ。で、ジョー・クイアーのちょっと鼻にかかった声は、もろにマイク・ラヴを連想させたりする。嘘だと思うのならここで試聴してみなされ。
 単に明るく楽しい脳天気なバンドだと思われていた頃のBB5サウンドのエッセンスをすくい上げて再生させようという姿勢にはちょっと感動した。まあそんなことを考えなくても、素直に楽しめるみずみずしいポップソング集なんだけど。
 ごていねいにもぴかおさんは、解説付きでクイアーズのディスコグラフィーを紹介してくれている。まずいよ。さかのぼってアルバム聴きたくなってきたやん。マフスの二の舞だ。

(追記)
 石井さん(@フリーク イン フリーク アウト)の感想がいい。俺の書いた駄文よりも百倍いい。ガバガバヘイ!

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